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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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単色のリズム 韓国の抽象

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先週の日曜は、東京オペラシティアートギャラリーへ。
12月24日まで開催中の “単色のリズム 韓国の抽象” を観てきました。

韓国


タイトルずばり、韓国の抽象画にスポットを当てた展覧会です。
実は、今、世界的に再評価が高まっているという韓国の抽象画。
特に1970年代に生まれた 「単色画」(ダンセッファ←ダッフンダではない) に注目が集まっています。
今回の展覧会では、そんな 「単色画」の発展を担った作家たちや、
その継承者である現代の作家など、19人の作品が紹介されていました。

会場
会場会場


ただでさえ、抽象画は難しい印象がありますが。
韓国の抽象画となると、ほぼ未知の世界ゆえ、さらに難易度はアップします。
なんとなくマーク・ロスコっぽい抽象画や、

ロスコ


なんとなくサイ・トゥオンブリーっぽい抽象画のように、

トゥ温ブリー


西洋美術の影響を受けていると思われる作品もありましたが。
全体的には、西洋の抽象画とは一線を画しており、やはり東洋的な印象です。

韓


中国美術っぽくもあり、日本美術っぽくもあり。
でも、どこか根本で、中国とも日本とも決定的に違います。
西洋人から見れば、日本人も韓国人も中国人も同じに見えるそうですが、
日本人からすれば、感覚的に日本人と韓国人と中国人の見分けはつくものです。
韓国の抽象画を前にしたとき、それと同じ感覚器官が反応しました。

と、初めてまとめて目にする韓国の抽象画に、なかなか慣れませんでしたが。
それ以上に、朴栖甫、権寧禹、丁昌燮・・・と、
画家の名前もなかなか頭に入ってきませんでした (汗)
入場時に配られる全編カラーの丁寧な作りのハンドブックを片手に、

無料

じっくりと作品と向き合ってみたものの、最後まで韓国の抽象画にハマれずじまい。
星
近いけど、遠い。
個人的には、韓国の抽象画に、なんともいえない距離感を覚えました。
う~ん、韓国料理は好きなのですが。


とは言え、李禹煥 (リ・ウファン) は、例外。

李禹煥


日本を拠点に活動していることもあり、
これまで何度も作品を目にしているからもあるのでしょう。
この空間に入った瞬間、妙に一安心。
ようやく異国の地で同胞に出会えたような感じでした (笑)

それと、もう1人、親近感を覚えたのが、徐世鈺 (ソ・セオク) の作品です。

井村屋


なんとなく、あくまでなんとなくですが。
井村屋のロゴを連想してしまいました。


ちなみに、こちらの展覧会は、日曜に限っては、会場内の写真撮影が可能。
写真を撮影したい方は、是非日曜日に。
シャッター音が気になる方は、日曜以外に行かれるのがオススメです。




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