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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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食べ物に関する説③

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アートテラー・とに~が信じる美術に関するを検証していく企画 『水曜日のアートテラー』

水曜日


説


【検証3日目】

この日の午前中は、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館へ。

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館


開催されていたのは、“クインテットⅣ” という展覧会。
こちらは、今年で4回目を迎えるシリーズものの展覧会で、
毎回、将来有望な女性中堅作家たち5人の作品が紹介されています。
昨日の田中麻記子さんの一件で、すっかり味を占め、

“女性の現代アーティストばかりの展覧会なら、
 一人くらいは食べ物をモチーフにした絵画を描いてるんじゃないかしらん♪”

と、期待に胸を膨らませていたのですが・・・。

女性
女性


食べ物らしきものは一切登場せず。
というか、食べ物うんぬんではなく、具体的な何物かも登場せず。
なんでも、今回の展覧会のテーマは、「具象と抽象の狭間」 とのこと。
完全に訪れる展覧会を間違えてしまいました。

ただ、常設として、ゴーギャンの 《りんごとナプキン》 は展示されていたので、

りんごとナプキン


りんごをゲット。

りんご
りんご


寒空の下、りんごを貪り食いました。

そんなボクサーみたいな食事を終えたあとは、一路箱根へ。
きっと食べ物が多いに違いないであろうポーラ美術館に勝負をかけます。

ポーラ


もし、ポーラ美術館に食べ物の絵画が一つも無かったら、
時間的に、ここから他の美術館に移動するのは、ほぼ不可能。
今日の食事は、あのりんご2個だけということになってしまいます。
それだけは、なんとしても避けたいところ。
ポーラ美術館さん、何卒よろしくお願いします!

ポーラ


すると、まずはルノワールの 《ムール貝採り》 で、ムール貝を発見。

ムール貝
ムール貝


このチャレンジ初となる魚介類をゲットです。
その直後に、ゴーギャンの 《白いテーブルクロス》 で、デカンタに入ったワインを発見。
色的には、ロゼでしょうか。

ゴーギャン


りんごに続き、ワインまで。
ゴーギャンさまさまです。

さらに進むと、『牡丹と薔薇』 ならぬ、
『薔薇とキャベツ』 という謎のコーナーと遭遇しました。
普段の僕であれば、「どんな組み合わせだ、それ!」 とツッコむところでしょうが。
この日に限っては、「やったー!キャベツ食べれるじゃん♪」 と素直に受け入れられました。

キャベツ


いろいろと業務に支障が出ている気がします。
何はともあれ、小出楢重の 《静物》 のおかげで、

キャベツ


紫キャベツキュウリといった野菜もろもろが食べられます。
魚介類に酒、野菜と来れば、あとは肉があれば完璧です。

“でも、そう都合良い展開なんて無いよなァ。
 もしあったら、このチャレンジ企画は、念入りに事前に調べたヤラセと思われちゃうよなァ”

そんな風に思っていた次の瞬間、肉が視界に飛び込んできました。

「!!!!!」

思わず二度見。
いや、三度見。

大人の関係で画像を載せることは出来ませんが、
藤田嗣治の 《ラ・フォンテーヌ頌》 という作品に、なんと丸鶏が描かれているではないですか!
(画像を見たい方は、こちらをクリック→ポーラ美術館コレクション紹介ページ

藤田


ここまでラッキーが続くなら、あとは炭水化物が欲しいです。
ついでに言えば、ここ数日、コーヒーを飲んでないので、コーヒーを飲みたいです。

で、隣の作品を何気なく目をやると・・・

「!!!!!」

思わずガン見。

藤田


カフェオレクロワッサンをゲットです。

なんと都合のよすぎる展開!!
チャレンジしている自分すらヤラセを疑うレベルです (笑)

ひとまずカフェオレを飲んで、落ち着くとしましょう。

カフェオレ
クロワッサン
(↑クロワッサンは、東京に戻る途中で食べました)


さてさて、東京に戻って食材探しです。
ムール貝と紫キャベツは、なんなくゲット。

ムール貝
紫キャベツ


丸鶏も、無事にゲットできました。

丸鶏


気づけば、時刻は20時。
思い返せば、今日はリンゴやカフェオレといったOLのような食生活しかしていません。
すぐにでも肉に喰らい付きたいところですが、丸鶏は調理するのに時間がかかります。
空腹との闘いに耐えること1時間。

チキン


丸鶏のオーブン焼きが完成しました!

焼きあがるまでに作ったムール貝と紫キャベツの炒め物と、
キュウリを切ったものとロゼワイン、そして、メインディッシュの丸鶏を並べて、用意は万端。

他


いただきます!

食べ物
ワイン


美味ーい!

肉もワインも、どちらも最高でした。
紫キャベツを炒めたヤツは、味は普通に美味しいのですが、ビジュアル的には・・・。

結果的に、普段よりも贅沢なディナーとなりました。
ありがとう、ポーラ美術館!

こうして、検証3日目の夜は更けていきました。
しかし、4日目にあんなことが待ち受けていようとは。
この時の僕は知る由もありません。




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