アートテラー・とに~が信じる美術に関する説を検証していく企画 『水曜日のアートテラー』。
【検証4日目】
チャレンジ企画も、いよいよ折り返し。
この日は12時から、自分が主催するアートツアーがあるため、午前中を利用し、
東京国立近代美術館で開催中の “没後40年 熊谷守一 生きるよろこび” へ行ってきました。
作品は200点以上 (!) 出展されていましたが、
猫や蟻などの動物や、風景画、裸体画が多く、食べ物はほとんどなし。
しかし、レア食材となるのし餅と卵4個をゲットしました。
本日、初めての食事。
アートツアーが始まる前に、急いで卵を食します。
・・・・・・・もちろん、水なしで。
1個目は余裕でしたが、2個目で口の中がパサパサに。
3個目を口に詰め込んだ時には、一瞬ですが、マジでンガググとなりました。
水分って、大事です。
さて、この日、アートツアーでやってきたのは・・・
千葉県が誇る “写実の殿堂” ホキ美術館。
これまで20回近くは訪れている、いわばホームのような美術館です。
ここに来れば、確実にパンが食べられるはず。
しかも、大量に。
(注:ポストカード売り場の写真です)
さらに、ロブスターだって食べられるはず。
(注:2013年に訪れた際の写真です)
ホキ美術館を知り尽くした男に、死角はないのです。
昨夜に引き続き、今夜も豪華なディナーになりそうな予感。
・・・・・が、しかし、肝心なことを失念していました。
現在開催されているのが、“理想の風景画” という展覧会だということを。
食べ物、関係ないじゃん!!
がっつり死角でした。
展示室に一歩足を踏み入れた瞬間に、やってしまったことを自覚しましたが。
アートツアーのお客さんを残して、一人だけ別の美術館に行くわけにはいきません (←当たり前!)。
もしかしたら、パンが飾ってあるかも。
もしかしたら、ロブスターが飾ってあるかも。
そんな願いも虚しく、パンやロブスターの姿はありませんでした。
ただ、冨所龍人さんの 《窓辺》 という作品と、
森本草介さんの 《コーヒータイム》 という作品のおかげで、
なんとか、ぶどうジュースとコーヒーをゲット。
水分を確保することは、出来ました。
今晩の食材になる作品も、どうにか1点だけ発見。
安彦文平さんの作品です。
その名も、《収穫の喜び》 。
収穫の喜びとは、まさに、この時の僕の心境です。
カリフラワーとズッキーニ、さらに、ラディッシュをゲットしました。
この日の夕食は、ぶどうジュースと野菜炒め、そして、餅。
のどに詰まりそうになった餅を、ぶどうジュースで流し込む。
謎の食事スタイルを経て、4日目は終了。
【検証5日目】
この日は朝から取材の予定が詰まっており、午後まで体が空きません。
くわえて、この日は月曜日。
ほとんどの美術館が休館日です。
果たして、今日を乗り切れるのか。
チャレンジ企画最大の試練となる一日です。
用意されたお茶を一滴も口にしないことを不審に思われながらも、取材をこなします。
全てが終わったのは、15時。
この日、都内では食べ物を見つけるのは不可能と判断し、
飲まず食わずでヘロヘロではありましたが、千葉市美術館へと向かいました。
実は、開催中の “小沢剛 不完全―パラレルな美術史” は、先日訪れたばかり。
その時に目にした不思議な食べ物の絵の記憶が、かすかに残っていたのです。
その不思議な食べ物とは・・・
金沢名物ハントンライス。
一般的にハントンライスとは、ケチャップライスの上に玉子焼を乗せ、
さらに、その上に白身魚のフライを乗せてケチャップとタルタルソースをかけた料理とのこと。
ハントンライスは無事にゲットしたものの、
課題は、金沢名物を関東近郊で食べられるかどうかです。
いろいろとリサーチした結果、大井町のアトレにある神田グリルで食べられることが判明。
千葉市美術館から急行しました。
小沢剛展では、ワインもゲットしていたので、
ワインとともに、ハントンライスをオーダー。
時刻は、19時を過ぎていましたが。
ようやく、この日初となる食事にありつきました。
うめーーー (泣)
あっという間に完食。
ちなみに、展覧会には、9枚のハントンライスの絵が展示されていたので、
ルール上、あと8ハントンライス食べれるわけですが、
この1杯を食べただけで、お腹がいっぱいになってしまいました・・・。
チャレンジ企画が始まって以来、日に日に食が細くなっている気がします。
しかも、ついに1日1食って。
いよいよ、片岡鶴太郎さんみたいな食生活になってきました。
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