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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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アート物件あります

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ルネサンス上板橋に、ルネサンス代々木85に、
ルネサンスコート鷺ノ宮に、ルネッサンスタワー上野池之端に、ルネサンス成城レジデンスに…etc




街を歩いていると、思いの他にルネサンス物件と出会います。
ルネサンスとは、調和の美。
しかし、中には、調和とは程遠い不思議な間取りのルネサンス物件もありました↓
ルネサンス 2階/東京都北区豊島4丁目の賃貸物件詳細


ルネサンスがあるならば、バロックやロココの名が付いた物件もあるのではないか?
調べてみると、横浜市にバロック神が、
広島市にRococoマンションが、それぞれ存在していました。
どの辺がどうバロックで、どうロココなのかは、
賃貸サイトの情報だけでは、イマイチわかりませんが。
何はともあれ、美術用語を冠した物件、つまりアート物件は世の中に溢れているようです。

今回は、その中から選りすぐりの8件をご紹介。
入居者募集中の物件もありますので、気になった方は住んでみてはいかがでしょうか?
住所に、アートなワードを入れられるチャンスですよ。
ちなみに、情報は、2018年2月19日現在のものです。


アート物件01 ダダ クラシック (熊本県)

20世紀初頭に起こった芸術運動ダダイスム。略して、ダダ。
既成の秩序や常識に対する否定や破壊といった思想が、その大きな特徴なのですが。
完成予想図を見る限り、ちゃんと秩序のある建物です。
いや、きっとダダと名乗るくらいなので、こんな風には完成しないことでしょう。
最寄駅から徒歩74分というのも、ダダっぽい。


アート物件02 アールヌーヴォー・スミックス (大阪府)

「アールヌーヴォーって何かね?」 と呟かずにはいられない。
アールヌーヴォー感0の物件です。
強いて言うなら、自転車置き場と駐車場一台分の雨よけが曲線的で植物を思わせます。
・・・って、自分で言ってて、無理があるわ!
アールヌーヴォーも気になりますが、そのあとのスミックスというワードも気になります。


アート物件03 アンフォルメル (茨城県)

第二次大戦後のパリで起こった前衛的絵画運動。
それが、アンフォルメル。直訳すると、非定形。
グワァ~っとしてたり、ビャァ~っとしてたり。
破壊的で暴力的で混沌とした激しく抽象的な画面が特徴です。
茨城の日立市にあるアンフォルメルは、外観も内観も大人しいものですね。
もし、片づけられない女が住んだなら、室内がアンフォルメルになるのかも。


アート物件04 ルーブル菊水 (北海道)

広島県のグッゲンハイムや江戸川区のMOMAなど、
世界の有名美術館の名前を冠した物件も多々ありました。
その中でダントツで使われているのが、ルーブル (美術館) 。
美の殿堂を名乗るだけあって、ほとんどのルーブル物件が高級マンションでしたが。
北海道のルーブルは、4階建。
ルーブルに怒られないか心配です。


アート物件05 フェニックス・エルミタージュ (東京都大田区)

ルーブルに次いで物件の名前に使われがちだった美術館は、ロシアの美の殿堂・エルミタージュ。
その中でも特に強烈なインパクトがあったのが、
大田区にあるというフェニックス・エルミタージュでした。
どういう組み合わせなん?
中2病感がすごい。


アート物件06 フェルメールヒルズ (佐賀県)

豊島区のシャガールに、広島県のヴァン・ゴッホBに、
美術界の巨匠たちの名前も、遠慮なく物件名に使われています。
やはり日本人に特に人気の高いからでしょう、
フェルメールの名が付いた物件は、数多く存在していました。
その中で見過ごすことが出来なかったのが、佐賀県のフェルメールヒルズ。
まさか、フェルメール自身も、
遠い日本の地で自分の名前と 「ヒルズ」 が合体させられるとは夢にも思っていなかったはず。
ちなみに、フェルメールの絵には窓がよく描かれていますが、北向きだったという説が濃厚です。
フェルメールヒルズの窓は、南向き。


アート物件07 サルバドールダリ (京都府)

まさかのフルネームのパターン!
外観にもパレットがあしらわれており、
これまで紹介したどのアート物件よりも、ちゃんとアートを意識しています。
パレットをよくよく見てみると、
「サルバドール」 はアルファベットなのに、「ダリ」 はカタカナ表記。
シュールです。


アート物件08 ガウディ (静岡市)

「俺、ガウディに住んでるんだよね」
「えっ、マジで?!カサ・ミラとか、グエル邸みたいな感じ?今度行っていい?」
「いいよ。いつでもおいでよ!」
で、後日。
「・・・・・・・・・どこが、ガウディ?」
となることは必至です。
何がどうしてガウディと名乗る気になったのか。



まだまだ奥が深いアート物件の世界。
こうしている間にも、新たなアート物件が生まれているかもしれません。
あなたの住む町にも、きっとアート物件はあるはず。
見つけた際には、もしくは住んだ際には、是非ご一報くださいませ。




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