現在、杉並アニメーションミュージアムでは、
“みんなのうたの世界展” という展覧会が開催されています。
1961年に番組がスタートして以来、
55年以上にわたって、ほぼ毎日NHKで放送され続けている 『みんなのうた』。
これまでに番組で生まれた楽曲は、実に1350曲以上。
その中から選りすぐりの名曲の数々を、
貴重な資料と、名作のアニメーションとともに紹介する展覧会です。
子どものころに、どれだけ 『みんなのうた』 を観たことでしょうか。
どれだけ 『みんなのうた』 を歌を聴き、歌ってきたことでしょうか。
絶対、懐かしい気持ちになれるに決まっています!
そんな逸る気持ちを抑えつつ、会場へ。
まず目に飛び込んできたのは・・・
“世界のサカモト” 坂本龍一さんが編曲を手掛けた名曲中の名曲 「コンピューターおばあちゃん」 。
のっけから、懐かしー!!
しかも。
パネルの裏に回ると・・・
おばあちゃんが宇宙船を運転するあの名シーンが再現されているではないですか!
あまりにも懐かしすぎて、
「ウォーウ ウォーウ ウォーウウォウウォウォ ウォー」 と雄たけびを上げたくなりました。
その他にも、トラウマソングと名高い 「まっくら森の歌」 の原画や、
2007年に謎の大流行をした 「おしりかじり虫」 のグッズなど、
会場には、懐かしい展示品がいっぱい。
誰しもが童心に返れる展覧会です。
さてさて、今回紹介されていた楽曲の中で、
個人的にもっとも懐かしかったのは、大貫妙子さんの 「メトロポリタン美術館」 。
「絵の中にとじこめられた」 というバッドエンドで、
全国の子供を恐怖のどん底に突き落とした 『みんなのうた』 屈指のトラウマソングです。
僕も子どものころに、この曲のせいで美術館は怖いという印象を植え付けられた一人。
美術館になかなか足を向かない日本人は少なくないですが。
その原因の何%かは、マジでこの曲にあるのではないかと思っています。
そんな 「メトロポリタン美術館」 の映像で実際に使われていた人形が、会場で展示されていました。
改めて観てみても、やっぱりなんか怖いです (笑)
そうそう、この飛んでくる白いヤツが特に怖かったんだよなぁ。
あと、改めて思ったのですが、館内でスクーターは絶対ダメですよ。
「メトロポリタン美術館」 もそうですが、
ただ懐かしいだけでなく、大人になってから改めて観ることで、新しい発見もありました。
例えば、「山口さんちのツトムくん」。
子ども時代に聴いていた時は、特に何とも感じていなかったですが。
改めて、歌詞を聴いてみると、
ツトムくんの鈍感さ、女心のわかっていなさに、「おいおい」 とツッコみたくなりました。
最終的にイチゴでなんとかなったから、いいけれど。
考え方が子供なツトムくんとは対照的に、
女の子のほうは、異性を意識した (?) ポーズをちょくちょく取っていたのが印象的でした。
意外と、魔性の女です。
ちなみに。
年表を眺めていて、特に懐かしさを感じたのが、谷山浩子さんの 「しっぽのきもち」 です。
帰宅後、早速、youtubeで動画を見つけて視聴してみました。
「まっくら森の歌」 とは違って、明るくポップな曲調なのですが。
ラストシーンは、なかなかゾッとするものがありました。
さすが、谷山浩子さん。
ついでに。
今回の展覧会では紹介されていませんでしたが、
個人的に一番印象深い 『みんなのうた』 の一曲をご紹介いたしましょう。
ペギー葉山さんの 「算数チャチャチャ」 です。
算数のレベルではない難問を、
チャチャチャと解いてしまうペギー葉山さんに脱帽せざるをえません。
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