21_21 DESIGN SIGHTで開催中の展覧会、
“写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち−” に行ってきました。
こちらは、写真集 『ニューヨーク』 で鮮烈なデビューを果たし、
89歳を迎えた現在もなお活躍し続ける写真界の巨匠ウィリアム・クラインをフォーカスした展覧会です。
展覧会は、まずはクラインの写真でスタート。
クラインがこれまでに撮影した都市の写真が、まるで都市のように配置されています。
クラインの写真は、決してキレイな写真ではありません。
ボケてたり、混沌としていたり、猥雑な印象だったり。
しかし、それこそがリアル。
ガイドブックには載らない都市の姿が、写し出されています。
なんとなく、森山大道さんやアラーキーさんっぽいなァと思ったら、
森山大道さんやアラーキーさんが、ウィリアム・クラインに影響を受けているとのこと。
そんなにも影響力のある写真家だったのですね。
続く展示室では、ウィリアム・クラインと、
映像クリエイターTAKCOMさんのコラボによる新作インスタレーションが紹介されていました。
スタイリッシュな音楽とアニメーションに合わせて、
大小さまざまなモニターに、クラインの写真がパッパッパッと映し出されていきます。
思わず見入ってしまうクールな作品ではありましたが。
冷静に考えてみると、別にクラインの写真である必然性が感じられなかったような・・・。
コラボとありましたが、これは完全に映像クリエイターTAKCOMさんの作品です。
さて、一番広い展示スペースでは、
今展のディレクターを務める伊藤俊治氏が選抜した日本やアジアの写真家たちが紹介されていました。
彼らは、クラインと同じく、斬新な眼差しで21世紀の都市と人間を見つめ、
22世紀に向けて、従来の写真のフレームを大きく飛び越えようとする写真家たちとのこと。
・・・・・・・。
すいません。
ちょっと何言ってるか分からなかったです。
そもそも22世紀って、まだあと80年以上先の話ですし。
NYの超高層ビルの展望台から撮った何千枚もの画像を、
スパイラル状に組み合わせた安田佐智種さんの 《Aerial #10》 や、
韓国の写真家朴ミナさんによる巨大水族館に集まる人々を写した写真シリーズなど、
作品自体は興味深いものが多々ありましたが。
展覧会全体として、何がしたかったのかイマイチ伝わってきませんでした。
(主題が) ボケてたり、混沌としていたり、猥雑な印象だったり。
まさにクラインの写真のような展覧会。
・・・・・ん?じゃあ、これはこれでいいのか?!
ちなみに、個人的に印象に残ったのは、
須藤絢乃さんの 《幻影ーGespensterー》 という作品シリーズです。
なんとなく、みんな同じような顔と思ったら、
すべて須藤絢乃さんのセルフポートレート作品とのこと。
そりゃ同じ顔に決まってます。
須藤さんが扮しているのは、交番の前などに実際に貼られている行方不明の少女たちの姿。
もし、どこかで生きているのであれば、容姿は変わっているはず。
しかし、写真でしかその姿を確認できない少女たちは、失踪したときのままで時間が止まっています。
そんな不思議で曖昧な存在に、他人が扮しているという不条理さ。
白昼夢を見ているかのような。
心がザワつく作品です。
それから、冒険家で写真家の石川直樹さんと、
サウンドアーティスト・森永泰弘さんによる極地の都市をテーマにした作品群も印象的でした。
こんな過酷な自然環境にも、住んでいる人々がいるのですね。
たぶん世界最強の人々です。
シロクマよりも強い。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!
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“写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち−” に行ってきました。
こちらは、写真集 『ニューヨーク』 で鮮烈なデビューを果たし、
89歳を迎えた現在もなお活躍し続ける写真界の巨匠ウィリアム・クラインをフォーカスした展覧会です。
展覧会は、まずはクラインの写真でスタート。
クラインがこれまでに撮影した都市の写真が、まるで都市のように配置されています。
クラインの写真は、決してキレイな写真ではありません。
ボケてたり、混沌としていたり、猥雑な印象だったり。
しかし、それこそがリアル。
ガイドブックには載らない都市の姿が、写し出されています。
なんとなく、森山大道さんやアラーキーさんっぽいなァと思ったら、
森山大道さんやアラーキーさんが、ウィリアム・クラインに影響を受けているとのこと。
そんなにも影響力のある写真家だったのですね。
続く展示室では、ウィリアム・クラインと、
映像クリエイターTAKCOMさんのコラボによる新作インスタレーションが紹介されていました。
スタイリッシュな音楽とアニメーションに合わせて、
大小さまざまなモニターに、クラインの写真がパッパッパッと映し出されていきます。
思わず見入ってしまうクールな作品ではありましたが。
冷静に考えてみると、別にクラインの写真である必然性が感じられなかったような・・・。
コラボとありましたが、これは完全に映像クリエイターTAKCOMさんの作品です。
さて、一番広い展示スペースでは、
今展のディレクターを務める伊藤俊治氏が選抜した日本やアジアの写真家たちが紹介されていました。
彼らは、クラインと同じく、斬新な眼差しで21世紀の都市と人間を見つめ、
22世紀に向けて、従来の写真のフレームを大きく飛び越えようとする写真家たちとのこと。
・・・・・・・。
すいません。
ちょっと何言ってるか分からなかったです。
そもそも22世紀って、まだあと80年以上先の話ですし。
NYの超高層ビルの展望台から撮った何千枚もの画像を、
スパイラル状に組み合わせた安田佐智種さんの 《Aerial #10》 や、
韓国の写真家朴ミナさんによる巨大水族館に集まる人々を写した写真シリーズなど、
作品自体は興味深いものが多々ありましたが。
展覧会全体として、何がしたかったのかイマイチ伝わってきませんでした。
(主題が) ボケてたり、混沌としていたり、猥雑な印象だったり。
まさにクラインの写真のような展覧会。
・・・・・ん?じゃあ、これはこれでいいのか?!
ちなみに、個人的に印象に残ったのは、
須藤絢乃さんの 《幻影ーGespensterー》 という作品シリーズです。
なんとなく、みんな同じような顔と思ったら、
すべて須藤絢乃さんのセルフポートレート作品とのこと。
そりゃ同じ顔に決まってます。
須藤さんが扮しているのは、交番の前などに実際に貼られている行方不明の少女たちの姿。
もし、どこかで生きているのであれば、容姿は変わっているはず。
しかし、写真でしかその姿を確認できない少女たちは、失踪したときのままで時間が止まっています。
そんな不思議で曖昧な存在に、他人が扮しているという不条理さ。
白昼夢を見ているかのような。
心がザワつく作品です。
それから、冒険家で写真家の石川直樹さんと、
サウンドアーティスト・森永泰弘さんによる極地の都市をテーマにした作品群も印象的でした。
こんな過酷な自然環境にも、住んでいる人々がいるのですね。
たぶん世界最強の人々です。
シロクマよりも強い。
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