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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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北陸のガラス作家たち 多様化するガラス造形

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「ガラスの街とやま」 というスローガンのもと、
約30年にわたって、ガラスの街づくりをしてきた富山市。
その活動の集大成として、2015年に富山市が開館させたのが富山市ガラス美術館です。
コレクションは、もちろん全てガラス作品。
壊れそうなものばかり集めてしまっている美術館です。




ルーバー (縦格子) が特徴的な、その外観からピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが。
設計したのは、根津美術館やサントリー美術館でお馴染みの隈研吾さんです。

外観もルーバーが主張していましたが、内装はそれ以上。
隈さん節全開でした。




ちなみに、建物内を歩いていると・・・




フォトスポットを発見。
どうやら、ここで振り返るのがベストビューのようです。
そうは言っても、どこから見たって、
館内の印象はそんなに変わらないんじゃないでしょうか・・・ (と、内心思いつつ振り返ると)




ホンマや!!

想像以上のベストビューぶりに、
自然と、さんまさん状態になってしまいました。


さてさて、そんな富山市ガラス美術館で、
現在開催されているのは、“北陸のガラス作家たち 多様化するガラス造形” という展覧会。




富山、石川、福井の北陸3県で学び育ち、
北陸地方を中心に活動する12人の現代ガラス作家の作品を紹介する展覧会です。




一口にガラスといっても、その表情はさまざま。





ガラスの作品と聞いて、すんなりイメージしたものから、
「えっ、これもガラスなの??」 と、思わず二度見してしまったものまで。
ガラス界は、今こんなにも多様化していたのですね。
星


今回の出展作家の中で、個人的に一番衝撃を受けたのは、高木基栄さんでした。





見た目といい、その独特の色合いといい、
なんとも 『ジョジョ』 っぽい 《硝像 -精神分析-》 も衝撃的だったのですが。

“どういう作家が、このような作風の作品を制作するんだろう?”

と、ググってみたところ、
「金沢市で活動中のビジュアル系ガラス作家」 と自称されていることが判明。
作品もビジュアル系ですが、作家ご本人のポートレートもまたビジュアル系でした。
おそらく、ビジュアル系ガラス作家を名乗っているのは、世界広しといえども高木基栄さん彼一人。
世界でただ一人のアートテラーを名乗る身として、今後、高木さんに注目していきたいと思います。


ちなみに、富山市ガラス美術館6階には、
現代ガラス美術の第一人者であるデイル・チフーリ氏のインスタレーション空間が広がっています。
その名も、グラス・アート・ガーデン。
下の写真の人物が、デイル・チフーリ氏。




なんとなく、『キル・ビル』 に出てきそうな人物です。
彼もまた、ある意味、ビジュアル系といえるのかもしれません。

作品はどれも華やか。
“ガラス=儚いもの” というイメージがありましたが、
デイル・チフーリ氏のガラス作品は、実に力強く、生命力に溢れていました。






この空間を観るためだけに、富山市ガラス美術館を訪れる価値は大いにアリです。
作品自体には、何の不満もないのですが。
《トヤマ・ペルシャン・リーズ》 だとか、《トヤマ・ミルフィオリ》 だとか、
いちいち作品名に 「トヤマ」 が入っていたのだけは、気になるところでした。
そんなに 「トヤマ」 を推さなくても。。。


それと、富山市ガラス美術館で、もう一つ気になったことが。
展示品の素材が、繊細なガラスだからでしょうか、
他の美術館よりも、監視員さんの数が多い印象を受けました。
1つの展示室に、監視員さんが3人。
お客さんは僕一人。

“うわー・・・みんな、こっちの動きに注目してる・・・”

ガラスのハートを持つ僕には、なかなかなプレッシャー体験でした。




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