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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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第百五十八話 国宝ハンター、戸惑う!

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前回までのあらすじ~

日本にあるすべての国宝を目にする。
そんな壮大な企画に挑み続ける中で、
「で、結局何になるのか?」 という疑念がついに湧いてしまった国宝ハンター。
モチベーションもやる気もすっかり失いかけていたが、3か月の充電期間を経て復活!
帰ってきたぞ 帰ってきたぞ 国宝ハンター。
そして、愛媛県へと旅だったー



大宝寺を引き返して、JR松山駅へ。
次の目的地には、バスで向かいます。




片廻というバス停から、




歩く事5分。
目的地である太山寺に到着しました。




二王門に掲げられた扁額の表記は、
「大山寺」 となっていたので、一瞬間違えたのかと不安になりましたが。
たぶん、ここで合ってるはずです。




仁王門から国宝の本堂までは、思いのほか距離がありました。
そして、ひたすら上り道が続くので、思いのほかハードでした。
さらに言えば、お遍路さんが、ずっと鈴をシャンシャンいわしてるので、思いのほか賑やかでした。




で、《太山寺本堂》(ジャンル:建造物) に到着。




本堂、でかっ!屋根、でかっ!

桁行 (=横) 約16メートル。
梁行 (=縦) 約21メートル。
真言密教建築としては、日本最大級なのだとか。




古い瓦が、いい味を出していました。
どの角度から見ても、圧倒的な存在感がある建造物です。
これまで、数多くの国宝の本堂を目にしてきましたが、3本の指に入る素晴らしさでした。
(あと2つが何なのかは、パッとは思いつきませんが)

ちなみに、太山寺の境内には、数多くの仏像や石像があり、




それらにはすべて、布やニットがかけられていました。
昔話 『笠地蔵』 の世界観です。




金属製の仏像も、この通り。




よだれ掛けみたいなのが、ついていました。
中には、めちゃめちゃ着こまされているものも。




しかし、なぜか1体だけ、ノー布、ノーニットな石像がありました。




「いいなぁ。その服欲しいなぁ~」

そう目で訴えかけられているようで・・・・・逃げるように下山しました。


続いては、道後温泉へ。




しかし、タイムスケジュール的に、温泉を楽しんでいる時間はありません。
ここから歩いて、石手寺を目指します。
しばらく進むと、お寺が見えてきました。





「えっ?はっ?何??」

いろんな要素がありすぎて、とにかくカオス。
しかも、そこはかとなく漂うチープ感。

“この感じ、どこかで見たような・・・??”

しばらく考えた末に、その答えにたどり着きました。
あっ、みすず学苑のCMだ。
こんなカオスなお寺が国宝のある石手寺なわけが・・・・・




あるんかーい!

参道を進んでいくと、門もだいぶカオスなことになっていました。




鯛が巨大化してしまった謎すぎる恵比須様。




集団的自衛権に対する何やら。




そして、門の一部は、すっかり物置と化していました。





石手寺にある国宝は、確か、門だったはず。
でも、これだけ物に溢れているのに、
周りを見渡してみても、「国宝」 の文字は一切ありません。
まぁ、それはそうですよね。
きっと国宝の門は別にあるのでしょうね。
そうそう、こんなカオスな門が、国宝の 《石手寺二王門》(ジャンル:建造物) なわけが・・・




あるんかーい!!

コレジャナイ感がハンパない国宝でした。


今現在の国宝ハンティング数 958/1115




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