現在、千葉市美術館で開催されているのは、“岡本神草の時代展” という展覧会。
神戸で生まれ、京都で活躍した美人画家・岡本神草の大々的な回顧展で、
岡本神草の作品を中心に、ライバルや師匠の作品、同時代の美人画などが紹介されています。
岡本神草関連の展示は約100点ほどありますが、
そのほとんどが素描や草稿、スケッチブックなどといった資料の類です。
「もっと完成作を見せてくれよー!」 と言いたいところですが、
岡本神草はもともと寡作だったうえに、38歳という若さで亡くなった人物。
それゆえ、岡本神草の完成作は、数えるほどしかないのです。
そんな数少ない完成作を、今回の展覧会のために、可能な限り集めたとのこと。
相当に貴重な機会なのです。
オススメはやはり何と言っても、代表作の 《口紅》。
ネットの画面や印刷物で見るより、実物はもっと妖艶。
そして、もっと退廃的でした。
また、髪飾りやロウソクの明かりが金で表現されており、実物はもっとキラキラしています。
さらに、服の柄や取り合わせが独創的なのですが、
キッチュになりすぎず、違和感なく調和していました。
あれっ?この感じって、なんかクリムトっぽくない??
個人的には、岡本神草を 「日本のクリムト」 と称してみようと思います。
ちなみに、この 《口紅》 は、第1回国画創作協会展に出品された際に、
今回の展覧会にも出展されている甲斐庄楠音の 《横櫛》 と入賞を争ったそう。
そのとき、《口紅》 を推したのは土田麦僊、《横櫛》 を推したのは村上華岳だったそうです。
両者は互いに譲らず。
結局、竹内栖鳳の仲裁で、金田和郎の 《水蜜桃》 が受賞したのだとか。。。
まさに、漁夫の利!
《口紅》 以外にも、紙風船と手毬で遊ぶ女性を描いた 《婦女遊戯》 や、
能面の広告 (←?) みたいな 《仮面》 といった、
独特の艶めかしさを放つ作品に、ゾクゾクさせられました。
実に蠱惑的な美人画です。
と、その一方で、別の意味でゾクゾクさせられる美人画も。
その代表的なものが、《拳を打てる三人の舞妓の習作》 という作品です。
とにかく、3人の女性の表情が怖いです。
ハト除けみたいなのを頭に乗せているのも怖いです。
およそ日本酒とは思えない色の謎の液体がお猪口に注がれているのも怖いです。
そして何より、手相が怖い。
人間の手とは思えません。
寄生獣?
怖いと言えば、《骨牌を持てる半裸女》 という作品にもゾクゾクさせられました。
負のオーラが、ハンパないです。
一家団欒で、七並べをしている際に、
「あれ?おかしいな?ダイヤのAがないぞ」 となって、横を見ると、そこには、この女性が!
「・・・・・・・・。一緒に、七並べやりたいの?」 と声をかけると、コクンと頷く彼女。
ホラーです。
(↑あくまで、妄想の話)
ちなみに、ある意味で怖かったのは、《追羽根(旧題:羽子緋衣)》 という一枚。
羽根はだいぶ高い位置に打ちあがっている様子。
この後、彼女から強烈なスマッシュが撃ち込まれるのは必至です。
目がマジすぎ!
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神戸で生まれ、京都で活躍した美人画家・岡本神草の大々的な回顧展で、
岡本神草の作品を中心に、ライバルや師匠の作品、同時代の美人画などが紹介されています。
岡本神草関連の展示は約100点ほどありますが、
そのほとんどが素描や草稿、スケッチブックなどといった資料の類です。
「もっと完成作を見せてくれよー!」 と言いたいところですが、
岡本神草はもともと寡作だったうえに、38歳という若さで亡くなった人物。
それゆえ、岡本神草の完成作は、数えるほどしかないのです。
そんな数少ない完成作を、今回の展覧会のために、可能な限り集めたとのこと。
相当に貴重な機会なのです。
オススメはやはり何と言っても、代表作の 《口紅》。
ネットの画面や印刷物で見るより、実物はもっと妖艶。
そして、もっと退廃的でした。
また、髪飾りやロウソクの明かりが金で表現されており、実物はもっとキラキラしています。
さらに、服の柄や取り合わせが独創的なのですが、
キッチュになりすぎず、違和感なく調和していました。
あれっ?この感じって、なんかクリムトっぽくない??
個人的には、岡本神草を 「日本のクリムト」 と称してみようと思います。
ちなみに、この 《口紅》 は、第1回国画創作協会展に出品された際に、
今回の展覧会にも出展されている甲斐庄楠音の 《横櫛》 と入賞を争ったそう。
そのとき、《口紅》 を推したのは土田麦僊、《横櫛》 を推したのは村上華岳だったそうです。
両者は互いに譲らず。
結局、竹内栖鳳の仲裁で、金田和郎の 《水蜜桃》 が受賞したのだとか。。。
まさに、漁夫の利!
《口紅》 以外にも、紙風船と手毬で遊ぶ女性を描いた 《婦女遊戯》 や、
能面の広告 (←?) みたいな 《仮面》 といった、
独特の艶めかしさを放つ作品に、ゾクゾクさせられました。
実に蠱惑的な美人画です。
と、その一方で、別の意味でゾクゾクさせられる美人画も。
その代表的なものが、《拳を打てる三人の舞妓の習作》 という作品です。
とにかく、3人の女性の表情が怖いです。
ハト除けみたいなのを頭に乗せているのも怖いです。
およそ日本酒とは思えない色の謎の液体がお猪口に注がれているのも怖いです。
そして何より、手相が怖い。
人間の手とは思えません。
寄生獣?
怖いと言えば、《骨牌を持てる半裸女》 という作品にもゾクゾクさせられました。
負のオーラが、ハンパないです。
一家団欒で、七並べをしている際に、
「あれ?おかしいな?ダイヤのAがないぞ」 となって、横を見ると、そこには、この女性が!
「・・・・・・・・。一緒に、七並べやりたいの?」 と声をかけると、コクンと頷く彼女。
ホラーです。
(↑あくまで、妄想の話)
ちなみに、ある意味で怖かったのは、《追羽根(旧題:羽子緋衣)》 という一枚。
羽根はだいぶ高い位置に打ちあがっている様子。
この後、彼女から強烈なスマッシュが撃ち込まれるのは必至です。
目がマジすぎ!
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