石川五右衛門に、
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(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
幡随院長兵衛に、
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悪女に毒婦に、
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悪いヤツが描かれた浮世絵が大集結。
“全員悪人” まさに『アウトレイジ』 なような展覧会が、太田記念美術館で開催されています。
その名も、“江戸の悪 PART II” です。
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実は、こちらは、2015年に開催され、大好評だった “江戸の悪” の続編。
満を持しての第2弾ということで、会期は2倍に、作品数も2.5倍に大増量しています!
さらには、いつの間にやら、悪の仲間が増えていました。
東洋文庫ミュージアムやヴァニラ画廊など、都内5か所の施設と連携し、
同時多発的に、各館で 「悪」 をテーマにした展覧会が開催されています。
知らず知らずのうちに、都内の美術界に、悪が蔓延していたようです。
1,2階の展示室には、悪人が大集合。
さまざまなタイプの悪人に出会えます。
アナタのお気に入りの悪人を見つけてくださいませ (←?)。
地下1階の展示室では、「恋と悪」「善と悪のはざま」 というテーマで悪人が紹介されています。
どこか同情できてしまう悪人も少なからずいました。
ドラマや映画もそうですが、魅力的な悪役キャラって多いですよね。
そんなことを改めて、実感させられる展覧会でした。
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さてさて、今回出展されていた中で印象に残った作品を、いくつかご紹介いたしましょう。
まずは、歌川国貞の 《梨園侠客伝 朝比奈藤兵衛》 です。
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侠客なのに、着物がスズメ柄。
見た目とは裏腹に、ファッションセンスは可愛らしいようです。
ヤンキーが、可愛いワンちゃんのロゴのスウエットを着る。
あの感覚に通ずるものがありそうです。
続いては、豊原国周による 《仁木弾正 尾上菊五郎》。
仁木弾正は、お家転覆を謀る悪い家臣。
仁木は妖術を使い、鼠に化けて、その重要なカギとなる巻物を手に入れようとします。
しかし、その鼠を忠臣である荒獅子男之助が鉄扇で叩いたところ、
その姿を現して・・・というシーンが、歌舞伎ではよく演じられるそうです。
基本は、こんな感じで↓
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しかし、豊原国周が描いたver.では、
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鼠は単に巨大な着ぐるみに。
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妖術じゃないじゃん!
ただのゆるキャラじゃん!
ちなみに、数多くの悪人がいましたが、一番怖かったのは、この人。
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月岡芳年によって描かれた老婆です。
完全に、バキの世界の住人。
完全に、『ババアゾーン』 です。
しかし、どういう体つきなのでしょう??
洞窟みたいなことになっています。
最後に、思わず脱力してしまった作品を。
歌川国貞の 《三幅対戯場彩色》 です。
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こちらは、善玉と悪玉の踊りを描いたもの。
その踊りは、人間の心の中で、善玉と悪玉が戦っているさまを現しているのだそうです。
今でいうと、天使と悪魔が現れたような感じでしょうか。
いや、そんな葛藤してる大事な場面で、善は、何で悪と仲良く踊ってるんだよ!
もはや、善の悪ふざけ。
こんな善と悪に任せていたら、悩みはいつまで経っても解決することはないでしょう。
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