本日の “とに~の【ここにしかない美術室】” は、
北品川にある “ソニーの 【ここにしかない美術室】” をご紹介します。
ソニー歴史資料館です。
こちらは、世界的な大企業・ソニーの歴史が詰まった資料館。
ソニーがこれまで世に送りだしてきた代表的な商品と、さまざまな資料が展示されています。
完全予約制ですので、行く前に、まずはお電話を。
大企業のわりに・・・というと失礼ですが。
資料館は、思ったよりも小さめな建物。
“思ったよりも小さいし、思ったよりも楽しくないかも・・・”
そんなことが頭をよぎったのですが、
予約を取ってしまった手前、意を決して入ってみます。
すると、まずは、最新のAIBOがお出迎え。
とっても可愛かったです♪
展示スペース自体も、そこまで広くは無いですが、とても綺麗で快適な空間。
ソニーの代表的な商品が、解説付きで、
ビッシリと展示されているため、家電好きには、たまらない空間だと思います。
たぶん、ここに家電芸人が行ったら、特番が作れます (笑)
展示室では、いろいろな雑学を得ることが出来ました。
例えば、
“『SONY』 の由来は、 音 『SONIC』 の語源となったラテン語の 『SONUS (ソヌス)』 と、
小さいとか坊やという意味の 『SONNY』 の2つの言葉”
“ソニーは、その昔、木のお櫃にアルミ電極を張り合わせただけの電気炊飯器を作って大失敗したことがある”
“『ウォークマン』 という言葉は、ソニーが作った和製英語。
現在では、イギリスの権威ある英語辞典 「Oxford English Dictionary」 に掲載されている”
など。
いやはや、勉強になりました。
さて、そんなソニー歴史資料館では、
現在、 “Sony Design -ソニーデザインの50年-” という企画展が開催中。
今からちょうど50年前の1961年に、ソニーにデザイン室が誕生しました。
それは、初代室長である大賀典雄の
「ソニーのデザインは統一されていなければなりません。デザイナーをひとつの場所に集めましょう」
という発言がきっかけだったのだとか。
そうして生まれたのが、こちらのポータブルラジオ。
《TFM-110》 です。
黒と銀を基調とした “ブラック&シルバー” と呼ばれるデザイン。
金属の持つ銀色とプラスチックの黒色だけで、精悍な機能美を表現する。
そんな “ブラック&シルバー” デザインが、
長らくの間、ソニー製品の基本スタイルの一つとなったのだそうです。
このようなソニーらしいデザインの製品を、たくさん展示している企画展。
きっと、一つくらいは、皆様の気にいるデザインの製品があるのでは?
ちなみに、僕が気にいったのは、《NW-E507》 というネットウォークマン。
こちらは、音という香水を入れるために、
香水瓶をイメージしたデザインなのだとか。
何ともシャレオツなデザインではないですか。
また、1987年発売の 《WM-504》 というウォークマンも斬新。
当時は、カセットテープ全盛期。
様々なカセットテープが発売されていたそうです。
そこで、カセットテープが多種多様なので、
それをそっくりそのまま見せてしまえとばかりにシースルーにしたデザイン。
潔い!
ラストは、世界的にヒットしたポケッタブルラジオ 《TR-610》
スピーカーを、これでもかと前面に押し出したデザイン。
こちらのデザインも、潔い!
シンプルかつ明快で、なおかつ斬新。
とても50年以上前の製品とは思えません。
このデザイン力が、のちの大企業へと繋がるのですね。
It's a Tony
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Sony Design -ソニーデザインの50年-
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