現在、町田市立国際版画美術館で開催されているのは、
“版画キングダム―古今東西の巨匠が勢ぞろい!” という展覧会。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、美術館が所蔵する3万点超 (!) の版画作品の中から、
選りすぐられた180点を、前後期にわけて一挙大放出する展覧会です。
ゴヤやピカソ、葛飾北斎、草間彌生といった巨匠による版画の名品から、
「・・・・・これって、版画なの??」 と、思わず首を傾げてしまいたくなる作品まで。
版画界のバラエティ豊かな住人たちが勢ぞろい。
まさに、版画キングダム (=王国) の名に相応しい展覧会です。
また、こちらの展覧会は、「自然」 や 「旅」 、
はたまた、「恋」 や 「苦悩」 など、全部で10のテーマで構成されており、
まるで王国を冒険するかのように、鑑賞し進めてゆくシステムとなっています。
さらに、王国で冒険のラストには、
「エッチング?リトグラフ?なんだそれうめぇのか??」 という人 (?) のために、
VTRを交えて、技法を徹底解説するコーナーも。
「はんがの かんしょうレベルが あがった!」 となること請け合いの展覧会です。
今回出展されていた作品の中で印象的だったものを、いくつかご紹介してまいりましょう。
まずは、ウオルター・クレインによる 『美女と野獣』 の一場面です。
ディズニーのアニメ映画の 『美女と野獣』 では、
野獣といいながらも、野獣はそこそこシュッとしていますが。
ウオルター・クレインの野獣は、野獣そのもの。野獣100%です。
野獣というか、野猪。
なのに、メガネをかけてます。
視力はあまりよくないのですね、野生のくせに。
あと、イノシシが偶蹄類だからって、何も靴は二股にしなくても。
人間だって5本指ですが、わざわざ5股の靴は履かないわけですから。
野獣であることを強調しすぎですよくない。
続いては、《阿弥陀如来坐像摺仏(百体一版)》 です。
10×10。
全部で100体の阿弥陀如来様。
消しゴム版画のようなものを、ポンポン押したのかと思いきや。
ちゃんと100体それぞれ、1枚の版木に彫られているとのこと。
確かに近づいて見てみると、一体一体が微妙に違う表情をしていました。
ハンドメイドならではの温かさ、ユルさ感じられる作品。
ただ、良くも悪くも、有難みはそこまで無かったです (笑)
それと、個人的にお気に入りなのが、オノレ・ドーミエの 『パパたち』 。
子供に振り回される父親を描いたシリーズです。
こちらの作品は、タイトルが秀逸。
《ほらパパ、あと32回だよ》 だそう。
何回、跳ばすねん!
バラエティ番組くらいのノルマが課せられています。
今も昔も、日本もフランスも関係なく、パパは大変ですね (笑)
最後に告知を。
今回、“版画キングダム” の関連イベントを担当させて頂くこととなりました。
普通にトークショー形式も考えたのですが。
子供から大人まで楽しめるイベントにしたいと思い、
担当学芸員さんに、密かに温めていたアイディアを提案したところ、まさかの快諾!
晴れてこのたび、「30周年記念イベント クイズ!版画キングダム」 を開催することとなりました。
『オールスター感謝祭』 のように、参加者全員でさまざまなクイズにチャレンジ。
(美術の知識がなくても解けるクイズばかりです!)
それらのクイズが、展覧会の鑑賞の手助けにもなるという新感覚のバラエティ企画です。
さらに、クイズの成績優秀者には、豪華なプレゼントも。
皆さま、ふるってご参加くださいませ。
日時:7月28日(土)14:00~15:30
講師:アートテラー・とに~
対象:子どもから大人まで、どなたでもご参加いただけます。
定員:先着120名(申込不要)
*参加無料。ただし、高校生以上は本展観覧券(半券可)が必要です。
*1階講堂に直接お越しください。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
“版画キングダム―古今東西の巨匠が勢ぞろい!” という展覧会。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、美術館が所蔵する3万点超 (!) の版画作品の中から、
選りすぐられた180点を、前後期にわけて一挙大放出する展覧会です。
ゴヤやピカソ、葛飾北斎、草間彌生といった巨匠による版画の名品から、
「・・・・・これって、版画なの??」 と、思わず首を傾げてしまいたくなる作品まで。
版画界のバラエティ豊かな住人たちが勢ぞろい。
まさに、版画キングダム (=王国) の名に相応しい展覧会です。
また、こちらの展覧会は、「自然」 や 「旅」 、
はたまた、「恋」 や 「苦悩」 など、全部で10のテーマで構成されており、
まるで王国を冒険するかのように、鑑賞し進めてゆくシステムとなっています。
さらに、王国で冒険のラストには、
「エッチング?リトグラフ?なんだそれうめぇのか??」 という人 (?) のために、
VTRを交えて、技法を徹底解説するコーナーも。
「はんがの かんしょうレベルが あがった!」 となること請け合いの展覧会です。
今回出展されていた作品の中で印象的だったものを、いくつかご紹介してまいりましょう。
まずは、ウオルター・クレインによる 『美女と野獣』 の一場面です。
ディズニーのアニメ映画の 『美女と野獣』 では、
野獣といいながらも、野獣はそこそこシュッとしていますが。
ウオルター・クレインの野獣は、野獣そのもの。野獣100%です。
野獣というか、野猪。
なのに、メガネをかけてます。
視力はあまりよくないのですね、野生のくせに。
あと、イノシシが偶蹄類だからって、何も靴は二股にしなくても。
人間だって5本指ですが、わざわざ5股の靴は履かないわけですから。
野獣であることを強調しすぎですよくない。
続いては、《阿弥陀如来坐像摺仏(百体一版)》 です。
10×10。
全部で100体の阿弥陀如来様。
消しゴム版画のようなものを、ポンポン押したのかと思いきや。
ちゃんと100体それぞれ、1枚の版木に彫られているとのこと。
確かに近づいて見てみると、一体一体が微妙に違う表情をしていました。
ハンドメイドならではの温かさ、ユルさ感じられる作品。
ただ、良くも悪くも、有難みはそこまで無かったです (笑)
それと、個人的にお気に入りなのが、オノレ・ドーミエの 『パパたち』 。
子供に振り回される父親を描いたシリーズです。
こちらの作品は、タイトルが秀逸。
《ほらパパ、あと32回だよ》 だそう。
何回、跳ばすねん!
バラエティ番組くらいのノルマが課せられています。
今も昔も、日本もフランスも関係なく、パパは大変ですね (笑)
最後に告知を。
今回、“版画キングダム” の関連イベントを担当させて頂くこととなりました。
普通にトークショー形式も考えたのですが。
子供から大人まで楽しめるイベントにしたいと思い、
担当学芸員さんに、密かに温めていたアイディアを提案したところ、まさかの快諾!
晴れてこのたび、「30周年記念イベント クイズ!版画キングダム」 を開催することとなりました。
『オールスター感謝祭』 のように、参加者全員でさまざまなクイズにチャレンジ。
(美術の知識がなくても解けるクイズばかりです!)
それらのクイズが、展覧会の鑑賞の手助けにもなるという新感覚のバラエティ企画です。
さらに、クイズの成績優秀者には、豪華なプレゼントも。
皆さま、ふるってご参加くださいませ。
日時:7月28日(土)14:00~15:30
講師:アートテラー・とに~
対象:子どもから大人まで、どなたでもご参加いただけます。
定員:先着120名(申込不要)
*参加無料。ただし、高校生以上は本展観覧券(半券可)が必要です。
*1階講堂に直接お越しください。
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