現在、ポーラ ミュージアム アネックスで開催されているのは、
“野口哲哉 「~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love」” という展覧会。
鎧武者をモチーフにした作品を発表し続けている人気現代美術家・野口哲哉さん。
練馬区立美術館で開催され話題となった初個展以来、4年ぶりとなる待望の大型個展です。
会場に入ると、まず待ち受けているのは、
今回のメインビジュアルにも採用されている新作の 《Clumsy heart》 という作品。
鎧武者が一生懸命、ハートマークを描いています。
来場者にお尻を向けて。
それも、オルビスの口紅で。
裏側に回ると、こんな感じ。
何ともいえない絶妙な表情をしていました (笑)
この 《Clumsy heart》 に限らず、野口さんが生み出す作品は全員、絶妙な表情をしています。
決して、イケメンというわけではないのに。
しかも、オッサンなのに。
なぜか愛くるしさがあって、思わずキュンとくるものがあります。
男の僕ですらそうなので、“おっさんずラブ” な人にはきっと堪らないはず。
ちなみに、野口さんの作品は、表情だけでなく、
そのポージングにもキュンとくるものがあります。
今回の出展作品の中で個人的にイチオシなのは、こちらの鎧武者。
どうやら兜の重みで、首に負担がかかってしまった様子。
脱げばいいのに (笑)
と、ここまで野口さんの立体作品ばかりを紹介してきましたが。
平面作品もオススメです。
例えば、こちらの 《風船追物語図》 。
いずこへと飛んで行ってしまった風船を見つめる鎧武者たち。
その背中は寂しげです。
このうちの誰かが、じゃれてふざけているうちに、風船から手を放してしまったのかもしれませんね。
あーぁ。
平面作品の中で圧巻だったのが、《鎧を着けた隣人》 というシリーズ。
鎧武者たちが活躍したのは、鎌倉時代から戦国時代、江戸時代にかけて。
同時期の西洋の美術史に目を向けてみると、
ジョットやブリューゲル、フェルメールといった画家たちが活躍していました。
それらの画家たちの技法で、同時代の鎧武者の姿を描いたなら・・・
そんな “もしも” のシリーズです。
ちなみに、野口さんは徳川家光と1歳しか歳が違わないレンブラントが特にお気に入りの様子。
レンブラント風の鎧武者の絵は、何点も描かれていました。
また、レンブラントの財産目録の中には、「日本の兜」 という明記があるとのこと。
であるならば、レンブラントはその兜をきっと何度も被っただろう、いや、被ったに違いない。
というわけで、そんな日本の兜を被ったレンブラントの自画像風の作品も展示されていました。
レンブラントが描いたと言われれば、
「へー。こんな絵も描いてたんだー」 と納得してしまうレベル。
立体作品だけでなく、平面作品でも、野口さんの器用さがいかんなく発揮されています。
発想力。独創性。創作力。
どれをとっても尋常ではありません。
僕がアーティストだったなら、野口さんの才能を目の当たりにしたら、即、兜を脱いだことでしょう。
余談ですが、会場内では、
ショスタコーヴィチの 『ジャズ組曲 第2番 第2ワルツ』 がループ再生されていました。
なぜ、この曲??
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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“野口哲哉 「~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love」” という展覧会。
鎧武者をモチーフにした作品を発表し続けている人気現代美術家・野口哲哉さん。
練馬区立美術館で開催され話題となった初個展以来、4年ぶりとなる待望の大型個展です。
会場に入ると、まず待ち受けているのは、
今回のメインビジュアルにも採用されている新作の 《Clumsy heart》 という作品。
鎧武者が一生懸命、ハートマークを描いています。
来場者にお尻を向けて。
それも、オルビスの口紅で。
裏側に回ると、こんな感じ。
何ともいえない絶妙な表情をしていました (笑)
この 《Clumsy heart》 に限らず、野口さんが生み出す作品は全員、絶妙な表情をしています。
決して、イケメンというわけではないのに。
しかも、オッサンなのに。
なぜか愛くるしさがあって、思わずキュンとくるものがあります。
男の僕ですらそうなので、“おっさんずラブ” な人にはきっと堪らないはず。
ちなみに、野口さんの作品は、表情だけでなく、
そのポージングにもキュンとくるものがあります。
今回の出展作品の中で個人的にイチオシなのは、こちらの鎧武者。
どうやら兜の重みで、首に負担がかかってしまった様子。
脱げばいいのに (笑)
と、ここまで野口さんの立体作品ばかりを紹介してきましたが。
平面作品もオススメです。
例えば、こちらの 《風船追物語図》 。
いずこへと飛んで行ってしまった風船を見つめる鎧武者たち。
その背中は寂しげです。
このうちの誰かが、じゃれてふざけているうちに、風船から手を放してしまったのかもしれませんね。
あーぁ。
平面作品の中で圧巻だったのが、《鎧を着けた隣人》 というシリーズ。
鎧武者たちが活躍したのは、鎌倉時代から戦国時代、江戸時代にかけて。
同時期の西洋の美術史に目を向けてみると、
ジョットやブリューゲル、フェルメールといった画家たちが活躍していました。
それらの画家たちの技法で、同時代の鎧武者の姿を描いたなら・・・
そんな “もしも” のシリーズです。
ちなみに、野口さんは徳川家光と1歳しか歳が違わないレンブラントが特にお気に入りの様子。
レンブラント風の鎧武者の絵は、何点も描かれていました。
また、レンブラントの財産目録の中には、「日本の兜」 という明記があるとのこと。
であるならば、レンブラントはその兜をきっと何度も被っただろう、いや、被ったに違いない。
というわけで、そんな日本の兜を被ったレンブラントの自画像風の作品も展示されていました。
レンブラントが描いたと言われれば、
「へー。こんな絵も描いてたんだー」 と納得してしまうレベル。
立体作品だけでなく、平面作品でも、野口さんの器用さがいかんなく発揮されています。
発想力。独創性。創作力。
どれをとっても尋常ではありません。
僕がアーティストだったなら、野口さんの才能を目の当たりにしたら、即、兜を脱いだことでしょう。
余談ですが、会場内では、
ショスタコーヴィチの 『ジャズ組曲 第2番 第2ワルツ』 がループ再生されていました。
なぜ、この曲??
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