美術の世界には、奇跡を起こしたヒーローが数多く存在する。
もしも、そんな彼らにヒーローインタビューを行ったなら・・・?
インタビュアー (以下:イ) 「放送席、放送席。
こちらには、パウロさんにお越し頂いております」
パウロ (以下:パ) 「よろしくお願いいたします」
バルトロメオ・モンターニャ 《聖パウロ》
イ「パウロさんといえば、『キリスト教最大の伝道者』 と言われているほど、
キリスト教の布教に熱心なわけですが、やはり昔から熱心だったのでしょうか?」
パ「いえいえ。実は、昔は、むしろ逆でして。
キリスト教を徹底的に弾圧する立場にいました」
イ 「えっ?そうなんですか!一体何があったのか、お話を聞かせてもらってもよろしいですか?」
パ「はい。これは、僕がまだサウロと名乗っていた時の話なのですが・・・」
イ「ちょっと、すいません!昔は、サウロさんだったんですか?」
パ「そうですよ。回心したときに、サウロからパウロへと改名したのです」
イ「何か微妙な改名ですね。
磯野貴理子が磯野貴理に改名したくらいに微妙な感じだなぁ・・・あっ、独り言です。
え~っと、お話の続きを聞かせてください。」
パ「その日、私はキリスト教徒を弾圧するために、馬に乗ってシリアへと向かっていました」
イ「はい」
パ「首都であるダマスカスに近づいたあたりで、不思議な現象が起こったのです」
イ「何が起きたのですか?」
アルベルト・カイプ 《パウロの回心》
パ「上空に、まばゆい光を放つ物体が現れたのです。
そして、その強烈な光は、私だけを包み込みました」
イ「・・・・・本当ですか?それ?」
パ「本当です。いきなりのことだったので、驚きのあまり馬から落ちてしまいました」
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ 《パウロの回心》
イ「あのー、これってUFOの目撃談か何かですか?アブダクション的な?」
パ「違います違います!その光の正体は、キリストさんだったのです」
ハンス・スペックアールト 《ダマスカスへの道で回心する聖パウロ》
イ「なんと!」
パ「光の中から現れたキリストさんは、私にこう言いました。
『何でいつも君は僕を迫害するんだよ!もっと他にやるべきことあるだろ!』と」
イ「なるほど。地球人であるパウロさんにクレームを付けに来たと」
パ「いやいや、キリストさんも地球人ですから!
で、キリストさんは、フッと消えてしまったのです。
『今の何だったんだろう?』 と起き上がろうとしたときに、私は異変に気が付きました」
イ「何があったんですか?」
パ「目が見えなくなっていたのです」
イ「・・・・・人体実験?」
パ「違いますって!
なぜか目が見えなくなった私は、
皆に手を引かれ、なんとかダマスカスに連れて行ってもらいました」
イ「良かったですね」
パ「そうはいっても、やはり目が見えなくなったというショックは大きく、
すっかり落ち込んでしまい、3日間くらい、何も喉に通りませんでした」
イ「それは辛かったですね」
パ「はい。でも、そこに熱心なキリスト教徒のアナニヤさんが現れまして。
私を治療してくれたのです」
ピエトロ・ダ・コルトーナ 《聖パウロに視力と取り戻すアナニヤ》
イ「そうだったのですね!目は治ったのですか?」
パ「はい。おかげさまで。
アナニヤさんが祈ってくれた途端、私の目からポロッと何かが落ちたのです」
【本日のハイライトシーン】
ジャン・レストゥー2世 《聖パウロに視力と取り戻すアナニヤ》
イ「・・・・・マイクロチップですか?」
パ「いい加減、UFOから離れてください!
私もよくわからないのですが、強いて言えば、ウロコのようなものでした」
イ「・・・ウロコですか」
パ「この目からウロコが落ちるような奇跡的な体験をきっかけに、
私は回心し、熱心なキリスト教徒へと生まれ変わることとなったのです」
イ「もしかして、『目から鱗が落ちる』 ということわざの語源って・・・」
パ「どうやら私のこの不思議な体験が由来のようですね」
イ「本当に目からウロコが落ちることなんてあるんですね!
知りませんでした!まさに目からウロコです。本日は貴重なお話をありがとうございました。
パ「ありがとうございました」
イ「それでは、放送席へお返しします」
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こちらには、パウロさんにお越し頂いております」
パウロ (以下:パ) 「よろしくお願いいたします」
バルトロメオ・モンターニャ 《聖パウロ》
イ「パウロさんといえば、『キリスト教最大の伝道者』 と言われているほど、
キリスト教の布教に熱心なわけですが、やはり昔から熱心だったのでしょうか?」
パ「いえいえ。実は、昔は、むしろ逆でして。
キリスト教を徹底的に弾圧する立場にいました」
イ 「えっ?そうなんですか!一体何があったのか、お話を聞かせてもらってもよろしいですか?」
パ「はい。これは、僕がまだサウロと名乗っていた時の話なのですが・・・」
イ「ちょっと、すいません!昔は、サウロさんだったんですか?」
パ「そうですよ。回心したときに、サウロからパウロへと改名したのです」
イ「何か微妙な改名ですね。
磯野貴理子が磯野貴理に改名したくらいに微妙な感じだなぁ・・・あっ、独り言です。
え~っと、お話の続きを聞かせてください。」
パ「その日、私はキリスト教徒を弾圧するために、馬に乗ってシリアへと向かっていました」
イ「はい」
パ「首都であるダマスカスに近づいたあたりで、不思議な現象が起こったのです」
イ「何が起きたのですか?」
アルベルト・カイプ 《パウロの回心》
パ「上空に、まばゆい光を放つ物体が現れたのです。
そして、その強烈な光は、私だけを包み込みました」
イ「・・・・・本当ですか?それ?」
パ「本当です。いきなりのことだったので、驚きのあまり馬から落ちてしまいました」
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ 《パウロの回心》
イ「あのー、これってUFOの目撃談か何かですか?アブダクション的な?」
パ「違います違います!その光の正体は、キリストさんだったのです」
ハンス・スペックアールト 《ダマスカスへの道で回心する聖パウロ》
イ「なんと!」
パ「光の中から現れたキリストさんは、私にこう言いました。
『何でいつも君は僕を迫害するんだよ!もっと他にやるべきことあるだろ!』と」
イ「なるほど。地球人であるパウロさんにクレームを付けに来たと」
パ「いやいや、キリストさんも地球人ですから!
で、キリストさんは、フッと消えてしまったのです。
『今の何だったんだろう?』 と起き上がろうとしたときに、私は異変に気が付きました」
イ「何があったんですか?」
パ「目が見えなくなっていたのです」
イ「・・・・・人体実験?」
パ「違いますって!
なぜか目が見えなくなった私は、
皆に手を引かれ、なんとかダマスカスに連れて行ってもらいました」
イ「良かったですね」
パ「そうはいっても、やはり目が見えなくなったというショックは大きく、
すっかり落ち込んでしまい、3日間くらい、何も喉に通りませんでした」
イ「それは辛かったですね」
パ「はい。でも、そこに熱心なキリスト教徒のアナニヤさんが現れまして。
私を治療してくれたのです」
ピエトロ・ダ・コルトーナ 《聖パウロに視力と取り戻すアナニヤ》
イ「そうだったのですね!目は治ったのですか?」
パ「はい。おかげさまで。
アナニヤさんが祈ってくれた途端、私の目からポロッと何かが落ちたのです」
【本日のハイライトシーン】
ジャン・レストゥー2世 《聖パウロに視力と取り戻すアナニヤ》
イ「・・・・・マイクロチップですか?」
パ「いい加減、UFOから離れてください!
私もよくわからないのですが、強いて言えば、ウロコのようなものでした」
イ「・・・ウロコですか」
パ「この目からウロコが落ちるような奇跡的な体験をきっかけに、
私は回心し、熱心なキリスト教徒へと生まれ変わることとなったのです」
イ「もしかして、『目から鱗が落ちる』 ということわざの語源って・・・」
パ「どうやら私のこの不思議な体験が由来のようですね」
イ「本当に目からウロコが落ちることなんてあるんですね!
知りませんでした!まさに目からウロコです。本日は貴重なお話をありがとうございました。
パ「ありがとうございました」
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