先日は、久しぶりに白金台にある松岡美術館へ。
古代エジプトのミイラの木棺あり、ガンダーラ仏あり、ヘンリー・ムアの彫刻あり。
いい意味で、まとまりのない1階の展示室は、相変わらず見ごたえ満点でした。
展示品は基本的に常設なので、いつもとほとんど変わりはなかったのですが、
‟古代エジプト関連の展示品のキャプションが、
以前よりも、明らかに内容が濃くなっているような・・・?”
と気になっていたら、館長さんから、
「ここ最近、ヒエログリフが読める学芸員がウチに入ったんだよ」 と教えて頂きました。
そんなエキスパートが、松岡美術館に加わっていたとは!
ちなみに、ヒエログリフが読めるようになったことで、
コレクションの2つのプタハ・ソカル・オシリス像に関して、新事実が判明したそうです。
こちらは、ペフチャウアウィンコスという人物のために作られたプタハ・ソカル・オシリス像。
その中央部分には・・・
死者に供物が与えられることを願う内容がヒエログリフで記されているそうです。
一方、こちらのプタハ・ソカル・オシリス像。
見た目は、ほとんど同じようですが、
実は、このヒエログリフは、間違いだらけなのだとか。
存在しない文字も見受けられるそうです。
おそらく、ヒエログリフを書けない人が、見よう見まねで書き写したものだろうとのことです。
漢字を知らない外国人が書いた漢字みたいな感じでしょうか。
古代エジプトから出土したものに書かれているヒエログリフが、すべて正しいとは限らないのですね。
さてさて、そんな松岡美術館の展示室4で開催されているのが、
‟松岡コレクション ― 水のうつわ・空のうつわ 涼を招く東洋陶磁”。
松岡美術館の陶磁器コレクションの中から、
水と空をキーワードに約50件を紹介する、目にも涼やかな展覧会です。
印象的なうつわは、多々ありましたが。
特に印象に残ったのは、《青花 蓮花唐草文 水注》 です。
何と言っても、目を惹くのは、その形状。
注ぎ口が奇天烈なことになっています。
こちらは、ケンディと呼ばれるタイプの水注だそうで、
注ぎ口が細くなっていることで、勢いよく水がピューッと飛び出すのだとか。
そのため、口を付けることなく、中身を飲むことが出来るのだそうです。
回し飲みの習慣がある東南アジアならではのうつわ。
間接キスを防ぐうつわ。
続いて印象に残っているのは、《青花 鯰藻文 輪花盤》 です。
ナマズを真上から描こうと思ったそのチャレンジングな姿勢に乾杯。
ただ、残念ながら、ノーヒントでは、ナマズとはわかりません。
ナマズというよりも、マチャアキです。
《澱青釉 紅斑 深鉢》 も、シンプルながら印象的なうつわでした。
水色に紫色のぶち模様。
どことなく、『モンスターズ・インク』 のサリーを彷彿とさせます。
夏のシーズンだけでなく、ハロウィンのシーズンにも意外と合いそうなうつわです。
最後に個人的にもっとも惹かれたうつわをご紹介。
《青釉銀化 盤口瓶》 です。
ところどころ青色が剥げているのですが、
その部分が、キラキラと銀に輝いている何とも美しいうつわ。
まるで太陽の光でキラキラと輝く水面のよう。
もしくは、まるでウロコ雲が広がる夏の大空のよう。
今回出展されていたどのうつわよりも、水と空を感じられました。
ちなみに、展示室5と6では、“エコール・ド・パリを中心に” が開催中。
シャガールやピカソ、モディリアーニ、ユトリロ、
藤田嗣治といったエコール・ド・パリの画家たちの作品が約35点展示されています。
その中には、ユトリロの母シュザンヌ・ヴァラドンの作品も。
建物の正面なのでしょうか?
どうも裏側から描いているうような気が。
もっとベストなアングルがあるでしょうに。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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古代エジプトのミイラの木棺あり、ガンダーラ仏あり、ヘンリー・ムアの彫刻あり。
いい意味で、まとまりのない1階の展示室は、相変わらず見ごたえ満点でした。
展示品は基本的に常設なので、いつもとほとんど変わりはなかったのですが、
‟古代エジプト関連の展示品のキャプションが、
以前よりも、明らかに内容が濃くなっているような・・・?”
と気になっていたら、館長さんから、
「ここ最近、ヒエログリフが読める学芸員がウチに入ったんだよ」 と教えて頂きました。
そんなエキスパートが、松岡美術館に加わっていたとは!
ちなみに、ヒエログリフが読めるようになったことで、
コレクションの2つのプタハ・ソカル・オシリス像に関して、新事実が判明したそうです。
こちらは、ペフチャウアウィンコスという人物のために作られたプタハ・ソカル・オシリス像。
その中央部分には・・・
死者に供物が与えられることを願う内容がヒエログリフで記されているそうです。
一方、こちらのプタハ・ソカル・オシリス像。
見た目は、ほとんど同じようですが、
実は、このヒエログリフは、間違いだらけなのだとか。
存在しない文字も見受けられるそうです。
おそらく、ヒエログリフを書けない人が、見よう見まねで書き写したものだろうとのことです。
漢字を知らない外国人が書いた漢字みたいな感じでしょうか。
古代エジプトから出土したものに書かれているヒエログリフが、すべて正しいとは限らないのですね。
さてさて、そんな松岡美術館の展示室4で開催されているのが、
‟松岡コレクション ― 水のうつわ・空のうつわ 涼を招く東洋陶磁”。
松岡美術館の陶磁器コレクションの中から、
水と空をキーワードに約50件を紹介する、目にも涼やかな展覧会です。
印象的なうつわは、多々ありましたが。
特に印象に残ったのは、《青花 蓮花唐草文 水注》 です。
何と言っても、目を惹くのは、その形状。
注ぎ口が奇天烈なことになっています。
こちらは、ケンディと呼ばれるタイプの水注だそうで、
注ぎ口が細くなっていることで、勢いよく水がピューッと飛び出すのだとか。
そのため、口を付けることなく、中身を飲むことが出来るのだそうです。
回し飲みの習慣がある東南アジアならではのうつわ。
間接キスを防ぐうつわ。
続いて印象に残っているのは、《青花 鯰藻文 輪花盤》 です。
ナマズを真上から描こうと思ったそのチャレンジングな姿勢に乾杯。
ただ、残念ながら、ノーヒントでは、ナマズとはわかりません。
ナマズというよりも、マチャアキです。
《澱青釉 紅斑 深鉢》 も、シンプルながら印象的なうつわでした。
水色に紫色のぶち模様。
どことなく、『モンスターズ・インク』 のサリーを彷彿とさせます。
夏のシーズンだけでなく、ハロウィンのシーズンにも意外と合いそうなうつわです。
最後に個人的にもっとも惹かれたうつわをご紹介。
《青釉銀化 盤口瓶》 です。
ところどころ青色が剥げているのですが、
その部分が、キラキラと銀に輝いている何とも美しいうつわ。
まるで太陽の光でキラキラと輝く水面のよう。
もしくは、まるでウロコ雲が広がる夏の大空のよう。
今回出展されていたどのうつわよりも、水と空を感じられました。
ちなみに、展示室5と6では、“エコール・ド・パリを中心に” が開催中。
シャガールやピカソ、モディリアーニ、ユトリロ、
藤田嗣治といったエコール・ド・パリの画家たちの作品が約35点展示されています。
その中には、ユトリロの母シュザンヌ・ヴァラドンの作品も。
建物の正面なのでしょうか?
どうも裏側から描いているうような気が。
もっとベストなアングルがあるでしょうに。
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