今年2018年は、日本とインドネシアの国交が樹立して60周年となる節目の年。
それを記念して、現在、東京国立博物館の東洋館では、
”海の道 ジャランジャラン” という特集展示が組まれています。
会期は、9月30日まで。
タイトルにある 『ジャランジャラン』 とは、
インドネシア語で 「散歩」 や 「旅行」 を意味する言葉とのこと。
旅行雑誌の 『じゃらん』 は、このインドネシア語が由来だったのですね。
と、それはさておき。
展示のメインとなっているのは、インドネシアでデパートを開き、
"南洋のデパート王" と呼ばれた岡野繁蔵 (1894~1975) のコレクション。
彼が蒐集したインドネシア由来の染織が、まとまった形で紹介されていました。
ペルシャ風のようで、ペルシャ風でなし。
インド風のようで、インド風でなし。
中国風とも琉球風とも違いますし、
もちろん和風とも違うのですが、どこか懐かしさのある染織でした。
ちなみに、こちらの腰布は、どことなく草間弥生風。
インスタ映えしそうです。
試しに、アップで正方形で撮影してみることに。
象や鳥はいいのですが、
エビとかカニとか妙な虫みたいなのが、あちこちにいました。
前言撤回。インスタ映えはしなさそうです。
他にも、会場では、国名は知っているものの、
意外とその文化を知らないインドネシアの珍しいものが数多く紹介されていました。
例えば、インドネシアのジャワ島やバリ島で行われる、
人形を用いた伝統的な芝居ワヤン (日本でいう人形浄瑠璃) で使われるという人形。
ずいぶん薄っぺらいなァと思ったら、影絵用の人形とのこと。
実際のワヤンでは、シルエットしか楽しめないはずなのに、鮮やかな彩色が施されています。
↑一番右のキャラクターなんて、シルエットだと、
『サザエさん』 のエンディングに登場する家みたいになるのでは??
ちなみに、影絵人形を用いるワヤン・クリに対して、
木彫りの人形を用いるワヤン・ゴレというものもあるそうです。
こちらが、その人形。
僕の記憶が確かなら、きっとこんな人形が教育テレビに出てたはず。
きっと 『おはなしのくに』 あたりに出てたはず。
また例えば、クリスと呼ばれる鉄剣。
現代でも、男性が正装をする際に腰帯に挿すそうです。
一口に、クリスと言っても、その形状はさまざま。
日本刀のようなシャープなものもあれば、
ドラクエとかFFとか、ロールプレイングゲームに出てきそうなものも。
さらには、ニョロニョロした形のものもありました。
まったく斬れる気がしません。
超能力者によって曲げられてしまったのでしょうか。
最後に、個人的に強く印象に残った作品をご紹介。
《瑠璃釉青花楼閣図稜花大皿》 です。
お皿全体に漂う脱力感。
フリーハンド感が、ハンパありません。
キャプションでも、「まるでペンで描かれたような抑揚の乏しい線で、
三隻の船と異国風の風景が描かれています」 と軽くディスられていました。
遥か未来に、異国の地で、晒し物になっているだなんて。
このお皿の作者は、夢にも思っていなかったことでしょう。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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それを記念して、現在、東京国立博物館の東洋館では、
”海の道 ジャランジャラン” という特集展示が組まれています。
会期は、9月30日まで。
タイトルにある 『ジャランジャラン』 とは、
インドネシア語で 「散歩」 や 「旅行」 を意味する言葉とのこと。
旅行雑誌の 『じゃらん』 は、このインドネシア語が由来だったのですね。
と、それはさておき。
展示のメインとなっているのは、インドネシアでデパートを開き、
"南洋のデパート王" と呼ばれた岡野繁蔵 (1894~1975) のコレクション。
彼が蒐集したインドネシア由来の染織が、まとまった形で紹介されていました。
ペルシャ風のようで、ペルシャ風でなし。
インド風のようで、インド風でなし。
中国風とも琉球風とも違いますし、
もちろん和風とも違うのですが、どこか懐かしさのある染織でした。
ちなみに、こちらの腰布は、どことなく草間弥生風。
インスタ映えしそうです。
試しに、アップで正方形で撮影してみることに。
象や鳥はいいのですが、
エビとかカニとか妙な虫みたいなのが、あちこちにいました。
前言撤回。インスタ映えはしなさそうです。
他にも、会場では、国名は知っているものの、
意外とその文化を知らないインドネシアの珍しいものが数多く紹介されていました。
例えば、インドネシアのジャワ島やバリ島で行われる、
人形を用いた伝統的な芝居ワヤン (日本でいう人形浄瑠璃) で使われるという人形。
ずいぶん薄っぺらいなァと思ったら、影絵用の人形とのこと。
実際のワヤンでは、シルエットしか楽しめないはずなのに、鮮やかな彩色が施されています。
↑一番右のキャラクターなんて、シルエットだと、
『サザエさん』 のエンディングに登場する家みたいになるのでは??
ちなみに、影絵人形を用いるワヤン・クリに対して、
木彫りの人形を用いるワヤン・ゴレというものもあるそうです。
こちらが、その人形。
僕の記憶が確かなら、きっとこんな人形が教育テレビに出てたはず。
きっと 『おはなしのくに』 あたりに出てたはず。
また例えば、クリスと呼ばれる鉄剣。
現代でも、男性が正装をする際に腰帯に挿すそうです。
一口に、クリスと言っても、その形状はさまざま。
日本刀のようなシャープなものもあれば、
ドラクエとかFFとか、ロールプレイングゲームに出てきそうなものも。
さらには、ニョロニョロした形のものもありました。
まったく斬れる気がしません。
超能力者によって曲げられてしまったのでしょうか。
最後に、個人的に強く印象に残った作品をご紹介。
《瑠璃釉青花楼閣図稜花大皿》 です。
お皿全体に漂う脱力感。
フリーハンド感が、ハンパありません。
キャプションでも、「まるでペンで描かれたような抑揚の乏しい線で、
三隻の船と異国風の風景が描かれています」 と軽くディスられていました。
遥か未来に、異国の地で、晒し物になっているだなんて。
このお皿の作者は、夢にも思っていなかったことでしょう。
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