現在、三井記念美術館で開催中されているのは、
“仏像の姿(かたち)~微笑む・飾る・踊る~” という展覧会。
仏像をアートとして、仏師をアーティストとして、紹介する展覧会です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
今展がフィーチャーしていた仏像のアートな魅力は、全部で3つ。
まず1つ目は、笑ったり、怒ったり、人間よりも人間らしい表情豊かなその 「顔」 。
2つ目は、精緻な截金や衣紋、光背といった 「装飾」 の美しさ。
そして、3つ目が、「動きとポーズ」。
ダイナミックなものからコミカルなものまで、
“仏像=静” というイメージを覆す 「動きとポーズ」 を見せる仏像が数多く紹介されていました。
その中でも特にインパクトがあったのが、こちらの 《不動明王像》。
《不動明王像》 鎌倉時代 個人蔵
「ギューン!!」 という擬音が聞こえてくるような。
キレッキレのポージング。
めちゃくちゃ怒っているのが、一目で伝わってきました。
そういう意味でも、キレッキレ。
それから、もう一つインパクトがあったのが、《伽藍神立像》。
《伽藍神立像》 鎌倉時代 奈良国立博物館 画像提供:奈良国立博物館(撮影 佐々木香輔)
「待ってろ!今行くゼ!」 と言わんばかりのポージング。
食い逃げ犯を追いかけようとしているようにも、
あのバスになんとか間に合おうとしているようにも、
いよいよ限界が近づき、トイレにダッシュしているようにも見えます。
ただ、よく見ると、右手と右足が同時に前に出ています。
見た目よりは、足は速くなさそうです。
派手な動きやポーズではなかったですが、
個人的に印象に残ったのは、大阪の本山寺にある重要文化財の 《観音菩薩立像》。
ピンと立てられた人差し指が、妙に気になります。
「違う違う そうじゃ そうじゃない」 とでも言っているかのよう。
仏像界の鈴木雅之。
ちなみに、展覧会のラストには、
東京藝術大学保存修復彫刻研究室とコラボしたコーナーも。
現代の制作者 (≒仏師) による仏像の模刻作品や修復作品が紹介されています。
保存修復の分野は、あまりスポットが当てられることがないですが。
こうした縁の下の活動があることで、
仏像の姿が、過去から未来へと受け伝えられていくのですね。
仏像と同じくらいに、ありがたい存在です。
合掌。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
“仏像の姿(かたち)~微笑む・飾る・踊る~” という展覧会。
仏像をアートとして、仏師をアーティストとして、紹介する展覧会です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
今展がフィーチャーしていた仏像のアートな魅力は、全部で3つ。
まず1つ目は、笑ったり、怒ったり、人間よりも人間らしい表情豊かなその 「顔」 。
2つ目は、精緻な截金や衣紋、光背といった 「装飾」 の美しさ。
そして、3つ目が、「動きとポーズ」。
ダイナミックなものからコミカルなものまで、
“仏像=静” というイメージを覆す 「動きとポーズ」 を見せる仏像が数多く紹介されていました。
その中でも特にインパクトがあったのが、こちらの 《不動明王像》。
《不動明王像》 鎌倉時代 個人蔵
「ギューン!!」 という擬音が聞こえてくるような。
キレッキレのポージング。
めちゃくちゃ怒っているのが、一目で伝わってきました。
そういう意味でも、キレッキレ。
それから、もう一つインパクトがあったのが、《伽藍神立像》。
《伽藍神立像》 鎌倉時代 奈良国立博物館 画像提供:奈良国立博物館(撮影 佐々木香輔)
「待ってろ!今行くゼ!」 と言わんばかりのポージング。
食い逃げ犯を追いかけようとしているようにも、
あのバスになんとか間に合おうとしているようにも、
いよいよ限界が近づき、トイレにダッシュしているようにも見えます。
ただ、よく見ると、右手と右足が同時に前に出ています。
見た目よりは、足は速くなさそうです。
派手な動きやポーズではなかったですが、
個人的に印象に残ったのは、大阪の本山寺にある重要文化財の 《観音菩薩立像》。
ピンと立てられた人差し指が、妙に気になります。
「違う違う そうじゃ そうじゃない」 とでも言っているかのよう。
仏像界の鈴木雅之。
ちなみに、展覧会のラストには、
東京藝術大学保存修復彫刻研究室とコラボしたコーナーも。
現代の制作者 (≒仏師) による仏像の模刻作品や修復作品が紹介されています。
保存修復の分野は、あまりスポットが当てられることがないですが。
こうした縁の下の活動があることで、
仏像の姿が、過去から未来へと受け伝えられていくのですね。
仏像と同じくらいに、ありがたい存在です。
合掌。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!