これまで数々の斬新な展覧会を発信してきたGallery A4 (ギャラリーエークワッド)。
その100展目を飾る記念すべき展覧会、
“木下直之全集:近くても遠い場所へ” が12月7日よりスタートしました。
こちらは、Gallery A4とも関わりの深い美術史家で、
現在、東京大学教授と静岡県立美術館館長も務める木下直之さんによる展覧会です。
会場には、木下さんの研究の軌跡の全部が集まっているのだそう。
つまり、“木下直之が全ぶ集まった” 展覧会とのことです。
展覧会上は控えめに言っても、カオス (笑)
木下さんがこれまでに興味を抱いたありとあらゆるものが紹介されています。
記念すべき100展目が、ここまでぶっ飛んだ展覧会でいいのだろうか?
・・・と一瞬思いましたが、記念すべき100展目に、
ここまでぶっ飛んだ展覧会をフルスイングで開催できるのが、Gallery A4なのでしょう。
これからも面白い展覧会を期待しています。
さてさて、中でも特にカオスだったのが、こちらのオブジェ的な何やら。
・・・・・麦殿大明神だそうです。
麦殿大明神とは、江戸時代、当時は命取りの病とされた麻疹が流行した際に、
その原因と考えられていた麻疹鬼と闘うヒーローとして浮世絵などに描かれた神様。
そんな麦殿大明神を江戸時代から、
現代の東京に招待しようと、突然思い付いてしまったという木下さん。
展覧会スタッフも巻き込んで、金物屋さんを訪れ、
平成版の麦殿大明神を完成させるに至ったのだそうです。
いろいろ、意味がよくわからないですが (笑)
本人はもちろん、スタッフさんも楽しそうなのは伝わってきました。
また、木下直之さんといえば・・・
男性の裸体像の “あの部分” の表現について、
アカデミックに考察した 『股間若衆』『新股間若衆』 の著者としても知られています。
今回の展覧会でも、もちろん男性裸体像の股間事情 (?) は取り上げられていました。
それに関連して、『テルマエ・ロマエ』 の顔出しパネルも。
こちらは、キャンペーンとして書店に一時期設置されていたものなのだとか。
ごくごく小さな文字で腰のあたりに書かれている・・・
「※もし必要な場合、同送の手ぬぐいを腰に回して貼ってください。」
という一文が木下さんは気になって仕方がなかった模様です。
他にも、日露戦争の勝利を祝って、日本各地に建てられた凱旋門や、
(その多くはハリボテのため、数か月で撤去されたそう)
1950年代以降、全国各地で再建された鉄筋コンクリート製の城などなど、
(一番最新の城は、来年完成予定!)
興味深いトピックが続々登場。
一つのトピックが終わったかと思えば、また次のトピックへ。
話題が尽きることはありません。
まるで木下直之さんの脳内世界に迷い込んでしまったかのようです。
ちなみに、これらの研究のもとになっているのは、
日々記録しているというノートや、それらをまとめたファイル。
そのあまりにも膨大な量に、思わず圧倒されてしまいました。
研究は一日にしてならず。
時にくだらなく見える研究の陰には、これだけの努力があったのですね。
木下さんの著書全12冊をすべて読んでみようと思います。
“木下直之を全ぶ集めたくなる” 展覧会でした。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
その100展目を飾る記念すべき展覧会、
“木下直之全集:近くても遠い場所へ” が12月7日よりスタートしました。
こちらは、Gallery A4とも関わりの深い美術史家で、
現在、東京大学教授と静岡県立美術館館長も務める木下直之さんによる展覧会です。
会場には、木下さんの研究の軌跡の全部が集まっているのだそう。
つまり、“木下直之が全ぶ集まった” 展覧会とのことです。
展覧会上は控えめに言っても、カオス (笑)
木下さんがこれまでに興味を抱いたありとあらゆるものが紹介されています。
記念すべき100展目が、ここまでぶっ飛んだ展覧会でいいのだろうか?
・・・と一瞬思いましたが、記念すべき100展目に、
ここまでぶっ飛んだ展覧会をフルスイングで開催できるのが、Gallery A4なのでしょう。
これからも面白い展覧会を期待しています。
さてさて、中でも特にカオスだったのが、こちらのオブジェ的な何やら。
・・・・・麦殿大明神だそうです。
麦殿大明神とは、江戸時代、当時は命取りの病とされた麻疹が流行した際に、
その原因と考えられていた麻疹鬼と闘うヒーローとして浮世絵などに描かれた神様。
そんな麦殿大明神を江戸時代から、
現代の東京に招待しようと、突然思い付いてしまったという木下さん。
展覧会スタッフも巻き込んで、金物屋さんを訪れ、
平成版の麦殿大明神を完成させるに至ったのだそうです。
いろいろ、意味がよくわからないですが (笑)
本人はもちろん、スタッフさんも楽しそうなのは伝わってきました。
また、木下直之さんといえば・・・
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男性の裸体像の “あの部分” の表現について、
アカデミックに考察した 『股間若衆』『新股間若衆』 の著者としても知られています。
今回の展覧会でも、もちろん男性裸体像の股間事情 (?) は取り上げられていました。
それに関連して、『テルマエ・ロマエ』 の顔出しパネルも。
こちらは、キャンペーンとして書店に一時期設置されていたものなのだとか。
ごくごく小さな文字で腰のあたりに書かれている・・・
「※もし必要な場合、同送の手ぬぐいを腰に回して貼ってください。」
という一文が木下さんは気になって仕方がなかった模様です。
他にも、日露戦争の勝利を祝って、日本各地に建てられた凱旋門や、
(その多くはハリボテのため、数か月で撤去されたそう)
1950年代以降、全国各地で再建された鉄筋コンクリート製の城などなど、
(一番最新の城は、来年完成予定!)
興味深いトピックが続々登場。
一つのトピックが終わったかと思えば、また次のトピックへ。
話題が尽きることはありません。
まるで木下直之さんの脳内世界に迷い込んでしまったかのようです。
ちなみに、これらの研究のもとになっているのは、
日々記録しているというノートや、それらをまとめたファイル。
そのあまりにも膨大な量に、思わず圧倒されてしまいました。
研究は一日にしてならず。
時にくだらなく見える研究の陰には、これだけの努力があったのですね。
木下さんの著書全12冊をすべて読んでみようと思います。
“木下直之を全ぶ集めたくなる” 展覧会でした。
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