~前回までのあらすじ~
日本全国にある国宝をハンティングする国宝ハンター。
企画開始から、7年半。
ついに1000件達成しました!
キリのいい数なので、これを機会に企画もゴールにしようと、ひそかに思っていたところ、
1000件目に訪れた沖縄の 《玉稜》 が、あまりにも神聖な場所で、一切はしゃぐ気になれず。
フィナーレを祝うタイミングを完全に逃してしまいました。
“俺は国宝ハンターを卒業できない。これが俺の矜持だ!”
そんなわけで、1001件目以降もよろしくお願いいたします。
いつも何かしらのプチトラブルに見舞われる国宝ハンター。
今回のプチトラブルは、早くも行きの夜行バスの車中で発生いたしました。
バスに乗り込み、自分の席に座り、
スマホの充電器用のコンセントの差込口を探していると、
「コンセントは、そこにさすんだよ」
と、隣の席のオッサンが教えてくれました。
「あ、ここですね。ありがとうございます!」
この一言に気をよくしたのでしょうか。
何かのスイッチが入ってしまったオッサン。
アドバイスが止まらなくなりました。
「シートベルトはなぁ、こうやって装着するんだよ」
「リクライニングはなぁ、このレバーで倒すんだよ。この角度が一番快適だぞ」
「こうやって足を伸ばすと楽だぞ。あと、靴を脱いどいたほうがいいな」
「2時間に1回くらいのペースで休憩が入るから、その時にトイレに行っといたほうがいいぞ」
まるで牢名主のごとく、ここでのしきたりを伝授してくれます。
とはいえ、こちらも国宝ハンターで何度となく高速バスに乗っているわけで。
「大丈夫です!知ってますから!」 と言って、シャットアウトしたかったのでしたが、
「はぁ・・・そうなんですね・・・へぇ・・・ふーん・・・なるほど・・・そうでしたか」 と、
とりあえず合わせてあげることにしました。
その後、高速バスでのアドバイスから、オッサンの身の上話へ。
ほとんど左から右へと受け流していましたが、
頻出キーワード 「7段の大きな棚に金属をしまっていく仕事」 だけは記憶にこびりついています。
いや、どんな仕事だよ。
話がまだまだ止まりそうにないので、意を決して、
「いろいろ教えて頂きありがとうございました。そろそろ寝ますね。おやすみなさい」
と言って、強制終了させました。
さすがに睡眠中に起こされることはなかったですが、
サービスエリアでの休憩のたびに何かと話しかけてくるオッサン。
そして、3回目の休憩の時には、
「お前、トイレに行かなくていいのか?」
と、話しかけてきました。
「(いきなり起こされ、若干機嫌が悪い)あぁ、大丈夫です。2回目の時にも行ったんで」
「いや、絶対行っておいたほうがいいぞ」
「さっきから2時間しか経ってないんで、大丈夫です」
「そんなことはない。行ってきなさい」
お前に俺の何がわかる
・・・・・とキレるのも面倒なので、しぶしぶトイレに行きました。
もちろん何も出ませんでしたけど。
そんなプチ地獄から始まった今回の国宝ハンターの旅 (←前フリが長い!)。
まずは、念願の佐川美術館へ。
こちらでは、一昨日の記事でもちらっと触れましたが、
紀年銘が入ったものとしては、国内で6番目に古い 《梵鐘》 (ジャンル:工芸品) をゲットしました。
続いて、今回の旅の最大の目的である甲西駅へ。
3か月ぶりに、湖南市へとやってきました。
湖南市といえば、そう、善水寺までの道のりのハードさに心が折れ、無念のリタイアをした地。
(第百六十七話より)
そのリベンジを果たさずには、国宝ハンターは終われません。
さぁ、レンタサイクルを調達し、いざ出発です!
と、そのタイミングで、観光案内所の方に話しかけられました。
「ところで、これからどこに行くんですか?」
「あぁ、善水寺です」
「なら、この道をまっすぐ行って、あそこで曲がるといいですよ」
「えっ?でも、Googleマップだと、
こっちのが近いルート (前回のハードな道) になってますけど・・・」
「それは車で行く近道ですね。自転車なら、断然こっちのルートのほうが楽ですよ」
観光案内所の方のアドバイスに従ったところ・・・
だいぶ快適でした。
さすが観光案内所の方。
ていうか、前回のあの長く険しい道は何だったのでしょうか?
というわけで、すんなりと善水寺に到着。
リベンジはあっさり達成できてしまいました。
かつて桓武天皇の病気を治したという善き水が、今なお境内から絶えず湧き出ているお寺。
だから、善水寺。
国宝に指定されているのは、その善き水ではなく、
こちらの 《善水寺本堂》(ジャンル:建造物) です。
本堂の中も参拝できるとのことなので、
内部を見学していると、どこからともなくご住職さんが出現。
そして、おもむろに語り始めました。
「今日は遠いところをお越しくださいましてありがとうございました。
簡単ではございますが、皆さまに善水寺のご案内をさせて頂きます」
“皆さま?!どう見ても、僕しかいないのに??”
そして、マンツーマンのガイドが始まりました。
「はぁ・・・そうなんですね・・・へぇ・・・ふーん・・・なるほど・・・そうでしたか」
今回は、やたらと話しかけられる旅でした。
余談ですが。
滋賀県と言えば、飛び出し坊や発祥の地、県内各地でその姿を目にしてきましたが、
善水寺近くのエリアは、飛び出し坊やが、何ともフリーダムなことになっていました。
ドラ●もんやスーパーマ●オといったキャラクターの姿になっていたのです!
さらに、おそらく昨年、新バージョンを制作したのでしょう。
エリア内のいたる所に・・・
ひょっこりはんがいました。
・・・・・・・ただ、ひょっこりはんでは、
ひょっこり顔を出すだけで、道路には飛び出さないと思いますよ。
今現在の国宝ハンティング数 1002/1116
1位を目指して、ランキングに挑戦中!
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです
日本全国にある国宝をハンティングする国宝ハンター。
企画開始から、7年半。
ついに1000件達成しました!
キリのいい数なので、これを機会に企画もゴールにしようと、ひそかに思っていたところ、
1000件目に訪れた沖縄の 《玉稜》 が、あまりにも神聖な場所で、一切はしゃぐ気になれず。
フィナーレを祝うタイミングを完全に逃してしまいました。
“俺は国宝ハンターを卒業できない。これが俺の矜持だ!”
そんなわけで、1001件目以降もよろしくお願いいたします。
いつも何かしらのプチトラブルに見舞われる国宝ハンター。
今回のプチトラブルは、早くも行きの夜行バスの車中で発生いたしました。
バスに乗り込み、自分の席に座り、
スマホの充電器用のコンセントの差込口を探していると、
「コンセントは、そこにさすんだよ」
と、隣の席のオッサンが教えてくれました。
「あ、ここですね。ありがとうございます!」
この一言に気をよくしたのでしょうか。
何かのスイッチが入ってしまったオッサン。
アドバイスが止まらなくなりました。
「シートベルトはなぁ、こうやって装着するんだよ」
「リクライニングはなぁ、このレバーで倒すんだよ。この角度が一番快適だぞ」
「こうやって足を伸ばすと楽だぞ。あと、靴を脱いどいたほうがいいな」
「2時間に1回くらいのペースで休憩が入るから、その時にトイレに行っといたほうがいいぞ」
まるで牢名主のごとく、ここでのしきたりを伝授してくれます。
とはいえ、こちらも国宝ハンターで何度となく高速バスに乗っているわけで。
「大丈夫です!知ってますから!」 と言って、シャットアウトしたかったのでしたが、
「はぁ・・・そうなんですね・・・へぇ・・・ふーん・・・なるほど・・・そうでしたか」 と、
とりあえず合わせてあげることにしました。
その後、高速バスでのアドバイスから、オッサンの身の上話へ。
ほとんど左から右へと受け流していましたが、
頻出キーワード 「7段の大きな棚に金属をしまっていく仕事」 だけは記憶にこびりついています。
いや、どんな仕事だよ。
話がまだまだ止まりそうにないので、意を決して、
「いろいろ教えて頂きありがとうございました。そろそろ寝ますね。おやすみなさい」
と言って、強制終了させました。
さすがに睡眠中に起こされることはなかったですが、
サービスエリアでの休憩のたびに何かと話しかけてくるオッサン。
そして、3回目の休憩の時には、
「お前、トイレに行かなくていいのか?」
と、話しかけてきました。
「(いきなり起こされ、若干機嫌が悪い)あぁ、大丈夫です。2回目の時にも行ったんで」
「いや、絶対行っておいたほうがいいぞ」
「さっきから2時間しか経ってないんで、大丈夫です」
「そんなことはない。行ってきなさい」
お前に俺の何がわかる
・・・・・とキレるのも面倒なので、しぶしぶトイレに行きました。
もちろん何も出ませんでしたけど。
そんなプチ地獄から始まった今回の国宝ハンターの旅 (←前フリが長い!)。
まずは、念願の佐川美術館へ。
こちらでは、一昨日の記事でもちらっと触れましたが、
紀年銘が入ったものとしては、国内で6番目に古い 《梵鐘》 (ジャンル:工芸品) をゲットしました。
続いて、今回の旅の最大の目的である甲西駅へ。
3か月ぶりに、湖南市へとやってきました。
湖南市といえば、そう、善水寺までの道のりのハードさに心が折れ、無念のリタイアをした地。
(第百六十七話より)
そのリベンジを果たさずには、国宝ハンターは終われません。
さぁ、レンタサイクルを調達し、いざ出発です!
と、そのタイミングで、観光案内所の方に話しかけられました。
「ところで、これからどこに行くんですか?」
「あぁ、善水寺です」
「なら、この道をまっすぐ行って、あそこで曲がるといいですよ」
「えっ?でも、Googleマップだと、
こっちのが近いルート (前回のハードな道) になってますけど・・・」
「それは車で行く近道ですね。自転車なら、断然こっちのルートのほうが楽ですよ」
観光案内所の方のアドバイスに従ったところ・・・
だいぶ快適でした。
さすが観光案内所の方。
ていうか、前回のあの長く険しい道は何だったのでしょうか?
というわけで、すんなりと善水寺に到着。
リベンジはあっさり達成できてしまいました。
かつて桓武天皇の病気を治したという善き水が、今なお境内から絶えず湧き出ているお寺。
だから、善水寺。
国宝に指定されているのは、その善き水ではなく、
こちらの 《善水寺本堂》(ジャンル:建造物) です。
本堂の中も参拝できるとのことなので、
内部を見学していると、どこからともなくご住職さんが出現。
そして、おもむろに語り始めました。
「今日は遠いところをお越しくださいましてありがとうございました。
簡単ではございますが、皆さまに善水寺のご案内をさせて頂きます」
“皆さま?!どう見ても、僕しかいないのに??”
そして、マンツーマンのガイドが始まりました。
「はぁ・・・そうなんですね・・・へぇ・・・ふーん・・・なるほど・・・そうでしたか」
今回は、やたらと話しかけられる旅でした。
余談ですが。
滋賀県と言えば、飛び出し坊や発祥の地、県内各地でその姿を目にしてきましたが、
善水寺近くのエリアは、飛び出し坊やが、何ともフリーダムなことになっていました。
ドラ●もんやスーパーマ●オといったキャラクターの姿になっていたのです!
さらに、おそらく昨年、新バージョンを制作したのでしょう。
エリア内のいたる所に・・・
ひょっこりはんがいました。
・・・・・・・ただ、ひょっこりはんでは、
ひょっこり顔を出すだけで、道路には飛び出さないと思いますよ。
今現在の国宝ハンティング数 1002/1116
1位を目指して、ランキングに挑戦中!
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです