平成も残すところ、あとわずか。
皇室への注目度が1.5倍 (当社比) アップ中の今、
この絶好のタイミングで、泉屋博古館分館で開催されているのは、
"明治150年記念 華ひらく皇室文化 ―明治宮廷を彩る技と美―" という特別展です。
展覧会は、大きく分けて2つのパートに分かれています。
1つは、皇室 (帝室) が、技芸、つまり美術の制作活動を奨励する制度、
「帝室技芸員」 制度にスポットを当て、帝室技芸員に任命された作家の作品を紹介するパート。
世界にもその名を轟かす漆芸家・柴田是真や、
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
無線七宝という独自の技術を極めた濤川惣助といった、
超絶技巧界のレジェンドたちの作品が数多く紹介されています。
その中でも特に見逃せないのは、板谷波山の傑作 《葆光彩磁珍果文花瓶》。
2002年に近現代陶芸作品として初めて重要文化財の指定を受けた作品です。
重要文化財 板谷波山 《葆光彩磁珍果文花瓶》(通期展示) 大正6年 (1917) 泉屋博古館分館蔵
そんな歴史的名品を、住友家15代目当主・住友春翠は、
当時としては、破格も破格の1800円で購入したのだとか!
(この当時、エリート大卒の初任給が約50円)
皇室の文化もさることながら、住友家の文化も華ひらいています。
ちなみに、近代陶芸の巨匠として知られる板谷波山ですが、
実は、東京美術学校時代は、高村光雲らのもとで彫刻を学んでいました。
会場には、波山の貴重な彫刻家時代の木彫作品も出展されています。
高橋由一の 《鮭》 と比べても遜色ないリアルな鮭です。
・・・・・が、頭の部分だけ。
胴体を作る余力はなかったのかもしれませんね。
さてさて、展覧会のもう一つの柱となるのが、華やかな皇室文化を紹介するパート。
宮中晩餐会で実際に使われたドレスや、
テーブルウェアなどが紹介されています。
さすがに皇室のテーブルウェアともなると、
たかが、エッグスタンドでさえも豪華絢爛でした。
庶民には想像もつかない世界です。
明治宮殿正餐用の 《金彩桐御紋パルメット紋チュリーン》 にいたっては・・・
どのように使うものなのか、全く想像がつきません (笑)
何、チュリーンって??
(調べたら、蓋付きのボウルのことでした)
改めて、皇室の人々とは住む世界や文化が違うということを実感させられました。
さてさて、こちらの展示空間でひときわ目を惹くのが、ズラリと並んだボンボニエール。
ボンボニエールとは、皇室で行われる儀式や婚礼などのお祝い行事で、
列席者に記念品として贈られる金平糖や干菓子といった菓子を入れるケースのこと。
先日の宮中茶会で高須院長や浅田真央ちゃんが貰っていたアレです。
展示ケースの中には、明治天皇大婚25年祝典の際のボンボニエールから、
今上天皇の即位記念のボンボニエールまで。
貴重なボンボニエールが大集結していました。
一口にボンボニエールといっても種類は様々。
基本的には、純銀製なのですが、中には陶製や蒔絵のタイプのボンボニエールもあります。
他にも、モチーフが独創的なタイプや、
「お菓子を入れるスペースが少なくね?」 なボンボニエールも。
一生もらう機会がないので、
しっかりとこの目にボンボニエールを焼き付けておきました。
また、会場には、「ヒゲの殿下」として親しまれた、
三笠宮寛仁さまの長女・彬子さまの成年式のボンボニエールも展示されていました。
雪文があしらわれたボンボニエールです。
『アナと雪の女王』 の関連グッズかと思うくらいに可愛らしいデザイン。
ボンボニエールという伝統は受け継ぎつつ、
時代に合わせて、そのスタイルは進化しているのですね。
ちなみに。
今回一番印象に残ったのは、ある日の鹿鳴館の夜会のメニューです。
羹汁の雉子肉合製から始まって、
魚肉、獣肉、鳥肉、獣肉、蔬菜といいつつ洋豚、鳥肉・・・
肉ばっかじゃねーか!!
やはり庶民の食生活とは違います。
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皇室への注目度が1.5倍 (当社比) アップ中の今、
この絶好のタイミングで、泉屋博古館分館で開催されているのは、
"明治150年記念 華ひらく皇室文化 ―明治宮廷を彩る技と美―" という特別展です。
展覧会は、大きく分けて2つのパートに分かれています。
1つは、皇室 (帝室) が、技芸、つまり美術の制作活動を奨励する制度、
「帝室技芸員」 制度にスポットを当て、帝室技芸員に任命された作家の作品を紹介するパート。
世界にもその名を轟かす漆芸家・柴田是真や、
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
無線七宝という独自の技術を極めた濤川惣助といった、
超絶技巧界のレジェンドたちの作品が数多く紹介されています。
その中でも特に見逃せないのは、板谷波山の傑作 《葆光彩磁珍果文花瓶》。
2002年に近現代陶芸作品として初めて重要文化財の指定を受けた作品です。
重要文化財 板谷波山 《葆光彩磁珍果文花瓶》(通期展示) 大正6年 (1917) 泉屋博古館分館蔵
そんな歴史的名品を、住友家15代目当主・住友春翠は、
当時としては、破格も破格の1800円で購入したのだとか!
(この当時、エリート大卒の初任給が約50円)
皇室の文化もさることながら、住友家の文化も華ひらいています。
ちなみに、近代陶芸の巨匠として知られる板谷波山ですが、
実は、東京美術学校時代は、高村光雲らのもとで彫刻を学んでいました。
会場には、波山の貴重な彫刻家時代の木彫作品も出展されています。
高橋由一の 《鮭》 と比べても遜色ないリアルな鮭です。
・・・・・が、頭の部分だけ。
胴体を作る余力はなかったのかもしれませんね。
さてさて、展覧会のもう一つの柱となるのが、華やかな皇室文化を紹介するパート。
宮中晩餐会で実際に使われたドレスや、
テーブルウェアなどが紹介されています。
さすがに皇室のテーブルウェアともなると、
たかが、エッグスタンドでさえも豪華絢爛でした。
庶民には想像もつかない世界です。
明治宮殿正餐用の 《金彩桐御紋パルメット紋チュリーン》 にいたっては・・・
どのように使うものなのか、全く想像がつきません (笑)
何、チュリーンって??
(調べたら、蓋付きのボウルのことでした)
改めて、皇室の人々とは住む世界や文化が違うということを実感させられました。
さてさて、こちらの展示空間でひときわ目を惹くのが、ズラリと並んだボンボニエール。
ボンボニエールとは、皇室で行われる儀式や婚礼などのお祝い行事で、
列席者に記念品として贈られる金平糖や干菓子といった菓子を入れるケースのこと。
先日の宮中茶会で高須院長や浅田真央ちゃんが貰っていたアレです。
展示ケースの中には、明治天皇大婚25年祝典の際のボンボニエールから、
今上天皇の即位記念のボンボニエールまで。
貴重なボンボニエールが大集結していました。
一口にボンボニエールといっても種類は様々。
基本的には、純銀製なのですが、中には陶製や蒔絵のタイプのボンボニエールもあります。
他にも、モチーフが独創的なタイプや、
「お菓子を入れるスペースが少なくね?」 なボンボニエールも。
一生もらう機会がないので、
しっかりとこの目にボンボニエールを焼き付けておきました。
また、会場には、「ヒゲの殿下」として親しまれた、
三笠宮寛仁さまの長女・彬子さまの成年式のボンボニエールも展示されていました。
雪文があしらわれたボンボニエールです。
『アナと雪の女王』 の関連グッズかと思うくらいに可愛らしいデザイン。
ボンボニエールという伝統は受け継ぎつつ、
時代に合わせて、そのスタイルは進化しているのですね。
ちなみに。
今回一番印象に残ったのは、ある日の鹿鳴館の夜会のメニューです。
羹汁の雉子肉合製から始まって、
魚肉、獣肉、鳥肉、獣肉、蔬菜といいつつ洋豚、鳥肉・・・
肉ばっかじゃねーか!!
やはり庶民の食生活とは違います。
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