Quantcast
Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

野見山暁治展

$
0
0




♪Happy birthday to you,
 Happy birthday to you,
 Happy birthday,deer Gyoji
 Happy birthday to you.

(注:野見山さんと全く面識はないですが、勝手に祝っております)

本日12月17日は、日本を代表する洋画家・野見山暁治さんの91歳の誕生日。
というわけで、ブリヂストン美術館で開催中の “野見山暁治展” に行ってまいりました。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-野見山暁治展


僕が、野見山さんの作品と初めて出会ったのは、
美術館やギャラリーではなく、副都心線明治神宮前駅にて。
その時は、 「よくわからない作品だなぁ…」 くらいにしか思わなかったものです。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-いつかは会える


ただ、この作品のタイトルが、 《いつかは会える》
まさか、その2年後に、美術展という形で、
野見山暁治さんの作品に、本当に会うことが出来るとは。
何か運命めいたものを感じます。
(↑そうでしょうか??)


今回の美術展で、約110点もの野見山暁治さんの作品を観て、まず率直に思ったことは、

「よくわからない作品だなぁ…」

2年前と何ら変わりありません (笑)
アートテラーは、成長していません。
(よく言えば、ブレていない)


ただ、野見山暁治さんの作品をまとまった形で観れたことで、
よくわからないながらも、それらの作品に共通するカオスなエネルギーを感じることは出来ました。

「よくわからない作品だけれども、心が共振するなぁ…」

これは、あくまで僕の感想ですが、
野見山暁治さんの作品は、まとめて観ることで、ようやく伝わるものがある気がしました。
作品群という形で展示されることがポイントなのだと思います。
そういう意味でも、今回は、作品はもちろんでしょうが、
美術展という形式そのものの重要性を、改めて、実感しました。
学芸員さんって、大事なお仕事です。
星



正直、流すように観るなら、どの作品も、そこまで大差はないような気がしますが (笑)
じっくり向き合うと、それぞれ、やはり個性があって、面白いです。
僕が気にいった作品は、 《ある日》 と、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ある日


《風の便り》

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-風の便り


どこがどうイイというわけでなく、完全にフィーリングです。
強いて言うなら、より心が共振したという感じでしょうか。


作品そのものの魅力とは、ちょっと違うのですが、
野見山さんの絵は、抽象画なのに、気になるタイトルが多いのが特徴的。
今回僕が気になったものの一部を挙げますと、

 ・《さっきは御免》
 ・《明日にしよう》
 ・《目にあまる景色》
 ・《なにも言わない》
 ・《もう時間がない》

そこはかとなく、ネガティブな感じが漂っています (笑)

ちなみに、野見山さんは、絵本を出版されてますが。
(もちろん、こちらも展示されています)
そのタイトルにも、やはり独特のネーミングセンスを発揮しています。

ケムクジャーラ/野見山 暁治

¥1,700
Amazon.co.jp




美術ブログのランキングにご協力をお願いします
Blogランキングへ   にほんブログ村 美術ブログへ


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

Trending Articles