京都のランドマークと聞いて、パッと頭に思い浮かべるのは、
大文字、京都タワー、金閣寺、そして、五重塔ではないでしょうか。
その五重塔があるのが、東寺 (またの名を、教王護国寺)。
平安京が遷都された2年後、796年に創建された真言宗の総本山で、
今なお 「お大師様の寺」 として、人々から熱い信仰を集めています。
そんな東寺から名宝の数々が上京する今年2019年大本命の仏教美術展、
”特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」” が、いよいよ東京国立博物館で開幕いたしました!
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
展覧会の目玉は、何と言っても立体曼荼羅でしょう。
立体曼荼羅とは、空海が、「曼荼羅ってよくわからない・・・」 という人々のために、
普通は平面で表される曼荼羅を、実際の仏像21体を配置することでわかりやすく表現したもの。
平面の地図では何がどこによくあるかわからなくても、
建物が3D化された地図になれば、理解しやすくなりますよね。
ざっくり言ってしまえば、それと同じような感じです。
普段は、東寺の講堂に配置されている立体曼荼羅。
その21体のうち、なんと15体がトーハクに集結しています!
10連休という史上最長のGWに、
東京にお越しくださった15体の仏さまに感謝。
そして、わずか6体で、東寺講堂でお留守番をしている仏さまにも感謝です。
ちなみに、今回の15体でのフォーメーションは、東寺講堂とは別ver.とのこと。
トーハク限定のフォーメーションです。
しかも、うち11体の仏像は、東寺講堂とは違い、360度全方向から観られるようになっています。
《大威徳明王騎牛像》 に関しては、
普段は決して拝むことができない後頭部の御顔も、バッチリ拝顔できました。
(なんだか、ウォーリーに丸を付けたみたいな感じになっていましたがw)
この圧倒的な光景が観られるのは、トーハクだけ。
しかも、たった約2ヶ月だけです!
さらにさらに、興福寺の阿修羅像と並んで、
仏像界きってのイケメンと言われる 《帝釈天騎像》 にいたっては・・・
なんと写真撮影がOK!
どこから撮っても、さまになる。
ダンボみたいなのに乗っていても、さまになる。
さすがイケメンです。
もともと期待はしていましたが、
その期待をさらに超えてくる展覧会でした。
「行かない理由って逆に何?」
そう、タッキー風に尋ねたくなる展覧会です (←?)。
ちなみに、立体曼荼羅コーナー以外にも、
空海が最澄に宛てた手紙である 《風信帖》 をはじめ、国宝が多数出展されていたり、
国宝 《風信帖》(第一通) 空海筆 平安時代・9世紀 東寺蔵
(注:展示期間は、3月26日~5月19日)
真言宗の秘密の儀式である 「後七日御修法 (ごしちにちみしほ)」 の道場が再現展示されていたり、
立体曼荼羅以外にも、「曼荼羅の寺」 の異名を持つ東寺の貴重な曼荼羅が出展されていたり、
展覧会の見どころは、たくさんあります。
中でも個人的にオススメなのは、東寺観智院から5体揃ってやってきた 《五大虚空蔵菩薩像》。
地元京都では、5体が横一列に仲良く並んで配置されているそうですが、
トーハクでは、特別に立体曼荼羅のフォーメーションで配置されています。
ちなみに、5体とも、お顔立ちがどことなくノブ&フッキー似。
なぜか、ノブにも似ているし、フッキーにも似ています。
・・・・・と、それはともかくも。
あまり仏像でお見かけしないタイプだなァと、
不思議に思っていたら、なんでも中国から伝わった仏像とのこと。
国産の仏像を見慣れていた身としては、中国の仏像は新鮮に映りました。
中国の仏像と言えば、こちらの 《兜跋毘沙門天立像》 も。
国宝 《兜跋毘沙門天立像》 中国 唐時代・8世紀 東寺蔵
僕らがイメージする毘沙門天とは、見た目がかなり違います。
何よりスレンダー。
くびれがスゴいです。そして、足も長い。
完全にモデル体型です。
また、邪鬼との関係性も違います。
一般的な毘沙門天は、邪鬼を踏みつけていますが。
この像に関しては、邪鬼が毘沙門天を持ち上げて、騎馬戦みたいな感じになっていました。
最後に。
今回もっとも衝撃を受けた展示品をご紹介いたしましょう。
こちらも中国から伝わった重要文化財の 《蘇悉地儀軌契印図》 (画面手前)。
さまざまな印を結んだ手首から先の姿が、90種ほど描かれています。
いわば、印の作法を教えるマニュアル本みたいなものなのでしょう。
さてさて、その数ある印の中には、「いいね!」 ポーズや、
『いっせーの』 のスタート時の手の形など、馴染みあるものもありました。
さらには、中指を立てた印も・・・。
ロックンロールです。
┃会期:2019年3月26日(火) ~ 2019年6月2日(日)
┃会場:東京国立博物館 平成館 特別展示室
┃https://toji2019.jp/
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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大文字、京都タワー、金閣寺、そして、五重塔ではないでしょうか。
その五重塔があるのが、東寺 (またの名を、教王護国寺)。
平安京が遷都された2年後、796年に創建された真言宗の総本山で、
今なお 「お大師様の寺」 として、人々から熱い信仰を集めています。
そんな東寺から名宝の数々が上京する今年2019年大本命の仏教美術展、
”特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」” が、いよいよ東京国立博物館で開幕いたしました!
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
展覧会の目玉は、何と言っても立体曼荼羅でしょう。
立体曼荼羅とは、空海が、「曼荼羅ってよくわからない・・・」 という人々のために、
普通は平面で表される曼荼羅を、実際の仏像21体を配置することでわかりやすく表現したもの。
平面の地図では何がどこによくあるかわからなくても、
建物が3D化された地図になれば、理解しやすくなりますよね。
ざっくり言ってしまえば、それと同じような感じです。
普段は、東寺の講堂に配置されている立体曼荼羅。
その21体のうち、なんと15体がトーハクに集結しています!
10連休という史上最長のGWに、
東京にお越しくださった15体の仏さまに感謝。
そして、わずか6体で、東寺講堂でお留守番をしている仏さまにも感謝です。
ちなみに、今回の15体でのフォーメーションは、東寺講堂とは別ver.とのこと。
トーハク限定のフォーメーションです。
しかも、うち11体の仏像は、東寺講堂とは違い、360度全方向から観られるようになっています。
《大威徳明王騎牛像》 に関しては、
普段は決して拝むことができない後頭部の御顔も、バッチリ拝顔できました。
(なんだか、ウォーリーに丸を付けたみたいな感じになっていましたがw)
この圧倒的な光景が観られるのは、トーハクだけ。
しかも、たった約2ヶ月だけです!
さらにさらに、興福寺の阿修羅像と並んで、
仏像界きってのイケメンと言われる 《帝釈天騎像》 にいたっては・・・
なんと写真撮影がOK!
どこから撮っても、さまになる。
ダンボみたいなのに乗っていても、さまになる。
さすがイケメンです。
もともと期待はしていましたが、
その期待をさらに超えてくる展覧会でした。
「行かない理由って逆に何?」
そう、タッキー風に尋ねたくなる展覧会です (←?)。
ちなみに、立体曼荼羅コーナー以外にも、
空海が最澄に宛てた手紙である 《風信帖》 をはじめ、国宝が多数出展されていたり、
国宝 《風信帖》(第一通) 空海筆 平安時代・9世紀 東寺蔵
(注:展示期間は、3月26日~5月19日)
真言宗の秘密の儀式である 「後七日御修法 (ごしちにちみしほ)」 の道場が再現展示されていたり、
立体曼荼羅以外にも、「曼荼羅の寺」 の異名を持つ東寺の貴重な曼荼羅が出展されていたり、
展覧会の見どころは、たくさんあります。
中でも個人的にオススメなのは、東寺観智院から5体揃ってやってきた 《五大虚空蔵菩薩像》。
地元京都では、5体が横一列に仲良く並んで配置されているそうですが、
トーハクでは、特別に立体曼荼羅のフォーメーションで配置されています。
ちなみに、5体とも、お顔立ちがどことなくノブ&フッキー似。
なぜか、ノブにも似ているし、フッキーにも似ています。
・・・・・と、それはともかくも。
あまり仏像でお見かけしないタイプだなァと、
不思議に思っていたら、なんでも中国から伝わった仏像とのこと。
国産の仏像を見慣れていた身としては、中国の仏像は新鮮に映りました。
中国の仏像と言えば、こちらの 《兜跋毘沙門天立像》 も。
国宝 《兜跋毘沙門天立像》 中国 唐時代・8世紀 東寺蔵
僕らがイメージする毘沙門天とは、見た目がかなり違います。
何よりスレンダー。
くびれがスゴいです。そして、足も長い。
完全にモデル体型です。
また、邪鬼との関係性も違います。
一般的な毘沙門天は、邪鬼を踏みつけていますが。
この像に関しては、邪鬼が毘沙門天を持ち上げて、騎馬戦みたいな感じになっていました。
最後に。
今回もっとも衝撃を受けた展示品をご紹介いたしましょう。
こちらも中国から伝わった重要文化財の 《蘇悉地儀軌契印図》 (画面手前)。
さまざまな印を結んだ手首から先の姿が、90種ほど描かれています。
いわば、印の作法を教えるマニュアル本みたいなものなのでしょう。
さてさて、その数ある印の中には、「いいね!」 ポーズや、
『いっせーの』 のスタート時の手の形など、馴染みあるものもありました。
さらには、中指を立てた印も・・・。
ロックンロールです。
┃会期:2019年3月26日(火) ~ 2019年6月2日(日)
┃会場:東京国立博物館 平成館 特別展示室
┃https://toji2019.jp/
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