先月、2024年より新紙幣が発行されるというニュースが報じられました。
それに合わせて、根津美術館の公式アカウントが呟いたツイートが大きな話題となっています。
・・・・・なるほど。
このセールスポイントは、そのうち使えなくなりそうですね。
とはいえ、新1万円札の 「顔」 の渋沢栄一を団長とする渡米実業団の一員に、
若くして選ばれたのが、何を隠そう、根津美術館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎。
2014年以降も、根津美術館の紙幣トークは安泰そうです。
と、それはさておき。
現在、根津美術館で開催されているのは、
そんな5000円札でお馴染みの 《燕子花図屏風》 を主役にした展覧会。
“尾形光琳の燕子花図 寿ぎの江戸絵画” です。
ある年は、光琳の弟である乾山の作品と併せてみたり、
またある年は、和歌をモチーフにした絵画と併せてみたり。
毎年、庭園のカキツバタが見ごろを迎えるこのシーズンに・・・
さまざまな切り口で、《燕子花図屏風》 を紹介してきた根津美術館ですが。
国宝 尾形光琳 《燕子花図屏風》 6曲1双 紙本金地着色 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
今年は、「王朝文化」「草花図」「名所」 という3つのキーワードで紹介。
《燕子花図屏風》 に負けず劣らず、きらびやかで雅な作品の数々や、
重要美術品 《桜花蹴鞠図屏風》(右隻) 6曲1双 紙本金地着色 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
《燕子花図屏風》 と同じく、草花をモチーフにした作品の数々、
伊年印 《草花図屏風》(部分) 6曲1隻 紙本着色 紙本着色 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
三河国の名所である八橋をモチーフにした 《燕子花図屏風》 同様に、
《洛中洛外図屏風》 など、日本古来の名所が描かれた作品の数々と併せて紹介されています。
《洛中洛外図屏風》(右隻部分) 8曲1双 紙本金地着色 日本・平安時代 12世紀 根津美術館蔵 福島静子氏寄贈
それぞれの章のタイトルは、以下の通り。
・王朝文化への憧れ
・草花を愛でる
・名所と人の営みを寿ぐ
3つのツボで、《燕子花図屏風》 の中に隠れたさまざまな美を紹介する。
まさに、『美の壺』 のような展覧会です。
また、展覧会の見どころは、《燕子花図屏風》 以外にも!
それは、《伊勢参宮図屏風》。
まるでドローンから見たような視点で、
伊勢神宮の内宮に参拝する人々の姿を描いた屏風作品です。
《伊勢参宮図屏風》(左隻) 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
この作品は、昨年度に修理されたばかり。
実はその際に、名古屋市博物館が所蔵する、
伊勢神宮の外宮が描かれた 《伊勢参宮図屏風》 と対を成す作品であることが判明したのだそう!
そこで、今展に合わせて、名古屋市博の 《伊勢参宮図屏風》 が、急きょキャスティングされることに。
《伊勢参宮図屏風》(右隻) 日本・江戸時代 17世紀 名古屋市博物館蔵
名古屋市博の寛大な協力もあって、
《伊勢参宮図屏風》 が、少なくとも90年ぶりに対で公開されています。
是非、この貴重な機会をお見逃しなく!
ちなみに。
出展作品の中で、個人的に印象に残っているのは、重要美術品の 《桜花蹴鞠図屏風》 の左隻です。
先ほど紹介した右隻に描かれているのは、蹴鞠に興じる貴族たち。
左隻では、そんな主人に待たされている従者たちの姿が描かれています。
重要美術品 《桜花蹴鞠図屏風》(左隻) 6曲1双 紙本金地着色 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
その中に、ひときわ目を惹く人物が。
重要美術品 《桜花蹴鞠図屏風》(左隻・部分) 6曲1双 紙本金地着色 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
待ちくたびれて、がっつりアクビをしているのだとか。
確かに、そういう風にも見えますが、
ガッツポーズを取っているようにも見えます。
めんどくさい主人から、束の間でも解放されて、
テンションがあがっているのかもしれないですね。
さてさて、会期終了まであとわずかであるため、混雑が予想されますが。
そんな方にオススメなのが、5月8日から5日間限定で開催される夜間開館。
いつもより2時間長い19時まで開館しています。
夜の根津美術館が楽しめるのは、毎年このシーズンだけ。
17時からは特別に、庭園内にあるNEZUCAFEにて、
シャンパン&プロシュートセット (1900円) も提供されるそう。
入館料と併せても、5000円でちゃんとお釣りがきます。
┃会期:2019年4月13日(土)~5月12日(日)
┃会場:根津美術館
┃http://www.nezu-muse.or.jp/
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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それに合わせて、根津美術館の公式アカウントが呟いたツイートが大きな話題となっています。
ついにこの日が...。現在の5000円札の裏のカキツバタは、当館所蔵の作品なんですよ、とご披露すると、ご近所の小学生の皆さんにすごく感心してもらえたのですが、新紙幣となったら新たなセールスポイントを考えなくては。
— 根津美術館 (@nezumuseum) April 9, 2019
新5000円札の裏のフジも、素敵ですね。#根津美術館 pic.twitter.com/zrJHzg6opw
・・・・・なるほど。
このセールスポイントは、そのうち使えなくなりそうですね。
とはいえ、新1万円札の 「顔」 の渋沢栄一を団長とする渡米実業団の一員に、
若くして選ばれたのが、何を隠そう、根津美術館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎。
2014年以降も、根津美術館の紙幣トークは安泰そうです。
と、それはさておき。
現在、根津美術館で開催されているのは、
そんな5000円札でお馴染みの 《燕子花図屏風》 を主役にした展覧会。
“尾形光琳の燕子花図 寿ぎの江戸絵画” です。
ある年は、光琳の弟である乾山の作品と併せてみたり、
またある年は、和歌をモチーフにした絵画と併せてみたり。
毎年、庭園のカキツバタが見ごろを迎えるこのシーズンに・・・
さまざまな切り口で、《燕子花図屏風》 を紹介してきた根津美術館ですが。
国宝 尾形光琳 《燕子花図屏風》 6曲1双 紙本金地着色 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
今年は、「王朝文化」「草花図」「名所」 という3つのキーワードで紹介。
《燕子花図屏風》 に負けず劣らず、きらびやかで雅な作品の数々や、
重要美術品 《桜花蹴鞠図屏風》(右隻) 6曲1双 紙本金地着色 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
《燕子花図屏風》 と同じく、草花をモチーフにした作品の数々、
伊年印 《草花図屏風》(部分) 6曲1隻 紙本着色 紙本着色 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
三河国の名所である八橋をモチーフにした 《燕子花図屏風》 同様に、
《洛中洛外図屏風》 など、日本古来の名所が描かれた作品の数々と併せて紹介されています。
《洛中洛外図屏風》(右隻部分) 8曲1双 紙本金地着色 日本・平安時代 12世紀 根津美術館蔵 福島静子氏寄贈
それぞれの章のタイトルは、以下の通り。
・王朝文化への憧れ
・草花を愛でる
・名所と人の営みを寿ぐ
3つのツボで、《燕子花図屏風》 の中に隠れたさまざまな美を紹介する。
まさに、『美の壺』 のような展覧会です。
また、展覧会の見どころは、《燕子花図屏風》 以外にも!
それは、《伊勢参宮図屏風》。
まるでドローンから見たような視点で、
伊勢神宮の内宮に参拝する人々の姿を描いた屏風作品です。
《伊勢参宮図屏風》(左隻) 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
この作品は、昨年度に修理されたばかり。
実はその際に、名古屋市博物館が所蔵する、
伊勢神宮の外宮が描かれた 《伊勢参宮図屏風》 と対を成す作品であることが判明したのだそう!
そこで、今展に合わせて、名古屋市博の 《伊勢参宮図屏風》 が、急きょキャスティングされることに。
《伊勢参宮図屏風》(右隻) 日本・江戸時代 17世紀 名古屋市博物館蔵
名古屋市博の寛大な協力もあって、
《伊勢参宮図屏風》 が、少なくとも90年ぶりに対で公開されています。
是非、この貴重な機会をお見逃しなく!
ちなみに。
出展作品の中で、個人的に印象に残っているのは、重要美術品の 《桜花蹴鞠図屏風》 の左隻です。
先ほど紹介した右隻に描かれているのは、蹴鞠に興じる貴族たち。
左隻では、そんな主人に待たされている従者たちの姿が描かれています。
重要美術品 《桜花蹴鞠図屏風》(左隻) 6曲1双 紙本金地着色 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
その中に、ひときわ目を惹く人物が。
重要美術品 《桜花蹴鞠図屏風》(左隻・部分) 6曲1双 紙本金地着色 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
待ちくたびれて、がっつりアクビをしているのだとか。
確かに、そういう風にも見えますが、
ガッツポーズを取っているようにも見えます。
めんどくさい主人から、束の間でも解放されて、
テンションがあがっているのかもしれないですね。
さてさて、会期終了まであとわずかであるため、混雑が予想されますが。
そんな方にオススメなのが、5月8日から5日間限定で開催される夜間開館。
いつもより2時間長い19時まで開館しています。
夜の根津美術館が楽しめるのは、毎年このシーズンだけ。
17時からは特別に、庭園内にあるNEZUCAFEにて、
シャンパン&プロシュートセット (1900円) も提供されるそう。
入館料と併せても、5000円でちゃんとお釣りがきます。
┃会期:2019年4月13日(土)~5月12日(日)
┃会場:根津美術館
┃http://www.nezu-muse.or.jp/
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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