美術の世界には、奇跡を起こしたヒーローが数多く存在する。
もしも、そんな彼らにヒーローインタビューを行ったなら・・・?
インタビュアー (以下:イ) 「放送席、放送席。
こちらには、釈迦さんにお越し頂いております」
釈迦 (以下:釈) 「釈迦でございます。本日はよろしくお願いいたします」
イ 「入滅後に見せたあの奇跡。本当に素晴らしかったです。感動いたしました!」
釈 「ありがとうございます」
イ 「あのー、そもそもなんですが、何が原因で入滅されたんですか?」
釈 「旅先で、スーカラマッタヴァという料理を口にしましてね」
イ 「スーカラマッタヴァ?どんな料理なんですか?」
釈 「豚肉料理だったような・・・キノコ料理だったような・・・」
イ 「アバウトですね」
釈 「とにかくそのよくわからない料理を食べたら、
お腹が痛くなってしまい、それが原因でコロリと・・・」
イ 「なんか、意外な理由ですね。
とはいえ、やはり釈迦さんが入滅したとなると、多くの人々が悲しんだのではないですか?」
釈 「はい。おかげさまで、弟子を含む多くの人々、
それから、菩薩様や動物たちまでもが、私の周りに集まり、泣いて悲しんでくださいました」
英一蝶 《涅槃図》
イ 「もしかして、この右上の雲に乗って、釈迦さんのもとへと向かっているのが・・・?」
釈 「はい。母の摩耶夫人です。
私の入滅を知り、天上から急ぎ駆けつけてくれたようです」
イ 「しかし、死に目には間に合わなかったと」
釈 「そうなんです。それで、地上に降り立った母が、
あまりに嘆き悲しむものですから、金棺から出ることにしたのです」
イ 「つまり、蘇った・・・と」
釈 「そうなりますね」
【本日のハイライトシーン】
《釈迦金棺出現図》
イ 「さらっと奇跡を起こしたのですね!もちろん、お母様は喜ばれましたよね?」
釈 「喜んでくれたと思いますよ。で、とっておきの説法をしました」
イ 「周りの皆様の反応は、どんな感じでしたか?」
釈 「相当ビックリしていたようです。ほぼ全員泣き止んでいました。
何というか、『蘇られるんかい!』 みたいな空気を感じましたね。
死にたくなるほど気まずかったです (笑)」
イ 「まぁ、確かに、泣いていた人や動物からしたら、そうなりますよね。
ところで、お母様に説法した後は、どうされたのですか?」
釈 「え~っと、すぐに金棺の蓋を閉じました」
イ 「あっさりしてますね。一緒にご飯とか食べたりすればよかったのに」
釈 「まぁ、また天上の世界で逢えるでしょうし」
イ 「・・・・・・・ん?お母様って、天上からやってきたんですよね?
ということは、お母様も蘇ったってことですよね?そっちのが奇跡的じゃないですか?」
釈 「そうですか?僕の奇跡のほうが、スゴいと思いますけど。
うちの母に限らず、母親って、大体そういうものじゃないですか?
脇を痛めて産んだ子供のことになると、奇跡のような力が生まれるんですよ」
イ 「あの・・・今何と?脇を痛めて?お腹を痛めて、ではなくて?」
釈 「インタビュアーさん、何を言ってるんですか?
子どもは、普通、母親の脇から生まれてくるじゃないですか」
《摩耶夫人および天人像 》
イ 「いやいやいや。それ、釈迦さんだけですから!
脇から子供を産むだなんて。やっぱりお母様の奇跡のほうがインパクトあるなァ」
釈 「・・・・・・・・・・・・(パタン)」
イ 「あれっ、釈迦さん!どうしたんです?棺から出てきてくださいよ!
困ったなぁ。一旦、放送席さんにお返しします!」
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インタビュアー (以下:イ) 「放送席、放送席。
こちらには、釈迦さんにお越し頂いております」
釈迦 (以下:釈) 「釈迦でございます。本日はよろしくお願いいたします」
イ 「入滅後に見せたあの奇跡。本当に素晴らしかったです。感動いたしました!」
釈 「ありがとうございます」
イ 「あのー、そもそもなんですが、何が原因で入滅されたんですか?」
釈 「旅先で、スーカラマッタヴァという料理を口にしましてね」
イ 「スーカラマッタヴァ?どんな料理なんですか?」
釈 「豚肉料理だったような・・・キノコ料理だったような・・・」
イ 「アバウトですね」
釈 「とにかくそのよくわからない料理を食べたら、
お腹が痛くなってしまい、それが原因でコロリと・・・」
イ 「なんか、意外な理由ですね。
とはいえ、やはり釈迦さんが入滅したとなると、多くの人々が悲しんだのではないですか?」
釈 「はい。おかげさまで、弟子を含む多くの人々、
それから、菩薩様や動物たちまでもが、私の周りに集まり、泣いて悲しんでくださいました」
英一蝶 《涅槃図》
イ 「もしかして、この右上の雲に乗って、釈迦さんのもとへと向かっているのが・・・?」
釈 「はい。母の摩耶夫人です。
私の入滅を知り、天上から急ぎ駆けつけてくれたようです」
イ 「しかし、死に目には間に合わなかったと」
釈 「そうなんです。それで、地上に降り立った母が、
あまりに嘆き悲しむものですから、金棺から出ることにしたのです」
イ 「つまり、蘇った・・・と」
釈 「そうなりますね」
【本日のハイライトシーン】
《釈迦金棺出現図》
イ 「さらっと奇跡を起こしたのですね!もちろん、お母様は喜ばれましたよね?」
釈 「喜んでくれたと思いますよ。で、とっておきの説法をしました」
イ 「周りの皆様の反応は、どんな感じでしたか?」
釈 「相当ビックリしていたようです。ほぼ全員泣き止んでいました。
何というか、『蘇られるんかい!』 みたいな空気を感じましたね。
死にたくなるほど気まずかったです (笑)」
イ 「まぁ、確かに、泣いていた人や動物からしたら、そうなりますよね。
ところで、お母様に説法した後は、どうされたのですか?」
釈 「え~っと、すぐに金棺の蓋を閉じました」
イ 「あっさりしてますね。一緒にご飯とか食べたりすればよかったのに」
釈 「まぁ、また天上の世界で逢えるでしょうし」
イ 「・・・・・・・ん?お母様って、天上からやってきたんですよね?
ということは、お母様も蘇ったってことですよね?そっちのが奇跡的じゃないですか?」
釈 「そうですか?僕の奇跡のほうが、スゴいと思いますけど。
うちの母に限らず、母親って、大体そういうものじゃないですか?
脇を痛めて産んだ子供のことになると、奇跡のような力が生まれるんですよ」
イ 「あの・・・今何と?脇を痛めて?お腹を痛めて、ではなくて?」
釈 「インタビュアーさん、何を言ってるんですか?
子どもは、普通、母親の脇から生まれてくるじゃないですか」
《摩耶夫人および天人像 》
イ 「いやいやいや。それ、釈迦さんだけですから!
脇から子供を産むだなんて。やっぱりお母様の奇跡のほうがインパクトあるなァ」
釈 「・・・・・・・・・・・・(パタン)」
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