恐竜の夏、日本の夏。
すっかり夏の風物詩として定着した恐竜の展覧会。
今年は、国立科学博物館を会場に、“恐竜博2019 The Dinosaur Expo 2019” が開催されています。
今年は、恐竜博の当たり年なのでしょうか。
例年よりも見どころが多かったです。
まずは何と言っても、日本初上陸となるこちらの化石。
デイノニクス後ろあし(ホロタイプ標本) イエール大学ピーボディ自然史博物館
「恐ろしい爪」 を意味するデイノ二クスのホロタイプ標本 (※) です。
(※その種の基準となる唯一の標本のこと。いうなれば、世界に一つだけの標本)
今からちょうど50年前の1969年に、アメリカで発見された肉食恐竜デイノニクス。
それまで恐竜は爬虫類のように動きが遅いと考えられていましたが、
デイノニクスの発見により、素早く活発に動く恒温動物だったと考えられるようになりました。
今ではすっかり定着した 「鳥類の祖先は恐竜」 という説。
そのきっかけとなった超重要な恐竜のホロタイプ標本なのです。
ちなみに、その近くに展示されていたのは、
2体のデイノニクスと、デイノニクスに襲われるテノントサウルスの全身復元骨格。
まるでワイヤーアクションのような感じで飛び掛かってくるのですね。
(↑再現のため、実際にワイヤーが使われていますが)
何より恐怖感を覚えるのは、やはりあの鋭い爪。
「デイノニクス...おそろしい爪!」 と思わず叫びそうになりました。
さてさて、展覧会の目玉は、まだまだあります。
その一つが、世界初公開となるデイノケイルスの実物化石です。
デイノケイルス 頭部(実物化石) © Institute of Paleontology and Geology of Mongolian Academy of Sciences
デイノケイルスが初めて発見されたのは、1965年のゴビ砂漠でのこと。
前足しか見つからなかったこともあり、
「...おそろしい手!」 という意味で、デイノケイルスと名付けられたのだそうです。
その後、しばらく他の部分が見つからず、謎の恐竜とされてきましたが、
ここ近年になってようやく、前述の頭骨や胴体などが発見され、全貌が明らかになったのだそう!
会場には、その全身復元骨格も展示されていました。
ちなみに、デイノケイルスの復元図は、こんな感じ。
デイノケイルス復元CG © NHK
意外とファンキーなヘアスタイル (?) でした。
デイノケイルスの肝となる 「...おそろしい手!」 の部分は、
マンボを踊る人の衣装のビラビラみたいになっていたのですね。
さらに、もう一つ見逃せないのが、むかわ竜の全身実物化石。
北海道のむかわ町で発掘された新種の可能性が濃厚な恐竜化石です。
「むかわ竜」 全身実物化石 北海道むかわ町穂別産 むかわ町穂別博物館所蔵
全長は、なんと8メートル以上!
しかも、その骨格の8割以上がそろっていたことで、
恐竜界隈の人の間で、大きな話題となった化石なのだそう。
人呼んで、「日本一の恐竜化石」 です。
ここ最近、ようやく日本にも世界に通用する、
100mランナーやバスケットボールの選手が登場しましたが。
恐竜の分野においても、世界に通用する化石が発掘されていたのですね。
なお、この日本が世界に誇るむかわ竜の化石が、
むかわ町以外で公開されるのは、今回が初めての機会とのこと。
見逃すと、後悔するかもしれません。
ちなみに、展覧会の見どころはまだまだありますが。
個人的に一番インパクトを感じたのは、
恐竜研究50年の変遷を標本とともに振り返るコーナーで紹介されていたコイツ。
河童かな?河童じゃないよ、ディノサウロイド。通称、恐竜人間。
“もしも、恐竜が絶滅せずに進化を続けていたなら・・・” という仮説のもと、
カナダのデール・ラッセル博士によって考えられた、人間のように2足歩行する恐竜なのだそうです。
なぜに、モデル立ち??
その顔は、恐竜人間というよりも 「宇宙人」 元総理。
恐竜人間(ディノサウロイド) 群馬県立自然史博物館所蔵
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すっかり夏の風物詩として定着した恐竜の展覧会。
今年は、国立科学博物館を会場に、“恐竜博2019 The Dinosaur Expo 2019” が開催されています。
今年は、恐竜博の当たり年なのでしょうか。
例年よりも見どころが多かったです。
まずは何と言っても、日本初上陸となるこちらの化石。
デイノニクス後ろあし(ホロタイプ標本) イエール大学ピーボディ自然史博物館
「恐ろしい爪」 を意味するデイノ二クスのホロタイプ標本 (※) です。
(※その種の基準となる唯一の標本のこと。いうなれば、世界に一つだけの標本)
今からちょうど50年前の1969年に、アメリカで発見された肉食恐竜デイノニクス。
それまで恐竜は爬虫類のように動きが遅いと考えられていましたが、
デイノニクスの発見により、素早く活発に動く恒温動物だったと考えられるようになりました。
今ではすっかり定着した 「鳥類の祖先は恐竜」 という説。
そのきっかけとなった超重要な恐竜のホロタイプ標本なのです。
ちなみに、その近くに展示されていたのは、
2体のデイノニクスと、デイノニクスに襲われるテノントサウルスの全身復元骨格。
まるでワイヤーアクションのような感じで飛び掛かってくるのですね。
(↑再現のため、実際にワイヤーが使われていますが)
何より恐怖感を覚えるのは、やはりあの鋭い爪。
「デイノニクス...おそろしい爪!」 と思わず叫びそうになりました。
さてさて、展覧会の目玉は、まだまだあります。
その一つが、世界初公開となるデイノケイルスの実物化石です。
デイノケイルス 頭部(実物化石) © Institute of Paleontology and Geology of Mongolian Academy of Sciences
デイノケイルスが初めて発見されたのは、1965年のゴビ砂漠でのこと。
前足しか見つからなかったこともあり、
「...おそろしい手!」 という意味で、デイノケイルスと名付けられたのだそうです。
その後、しばらく他の部分が見つからず、謎の恐竜とされてきましたが、
ここ近年になってようやく、前述の頭骨や胴体などが発見され、全貌が明らかになったのだそう!
会場には、その全身復元骨格も展示されていました。
ちなみに、デイノケイルスの復元図は、こんな感じ。
デイノケイルス復元CG © NHK
意外とファンキーなヘアスタイル (?) でした。
デイノケイルスの肝となる 「...おそろしい手!」 の部分は、
マンボを踊る人の衣装のビラビラみたいになっていたのですね。
さらに、もう一つ見逃せないのが、むかわ竜の全身実物化石。
北海道のむかわ町で発掘された新種の可能性が濃厚な恐竜化石です。
「むかわ竜」 全身実物化石 北海道むかわ町穂別産 むかわ町穂別博物館所蔵
全長は、なんと8メートル以上!
しかも、その骨格の8割以上がそろっていたことで、
恐竜界隈の人の間で、大きな話題となった化石なのだそう。
人呼んで、「日本一の恐竜化石」 です。
ここ最近、ようやく日本にも世界に通用する、
100mランナーやバスケットボールの選手が登場しましたが。
恐竜の分野においても、世界に通用する化石が発掘されていたのですね。
なお、この日本が世界に誇るむかわ竜の化石が、
むかわ町以外で公開されるのは、今回が初めての機会とのこと。
見逃すと、後悔するかもしれません。
ちなみに、展覧会の見どころはまだまだありますが。
個人的に一番インパクトを感じたのは、
恐竜研究50年の変遷を標本とともに振り返るコーナーで紹介されていたコイツ。
河童かな?河童じゃないよ、ディノサウロイド。通称、恐竜人間。
“もしも、恐竜が絶滅せずに進化を続けていたなら・・・” という仮説のもと、
カナダのデール・ラッセル博士によって考えられた、人間のように2足歩行する恐竜なのだそうです。
なぜに、モデル立ち??
その顔は、恐竜人間というよりも 「宇宙人」 元総理。
恐竜人間(ディノサウロイド) 群馬県立自然史博物館所蔵
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