大倉集古館で開催中の “国宝 古今和歌集序と日本の書” に行ってきました。
この美術展の目玉は、何と言っても、
国宝の 《古今和歌集序》 。
大倉集古館を代表するコレクションのうちの一つです。
実は、この 《古今和歌集序》 は、
ここ3年にも亘って、文化庁の文化財保存事業により修理が施されていました。
今回の美術展は、その直し立てホヤホヤ (?) の 《古今和歌集序》 の、いわばお披露目興業的なものです。
修理仕立てだからでしょうか、それとも、そもそもが持っている美しさなのでしょうか。
《古今和歌集序》 の美しさには、目を見張るものがありました。
“国宝ハンター” という企画にチャレンジしていることもあって、
国宝の書跡・典籍は、今日まで、それなりに数を観ているのですが。
それらと比べても、《古今和歌集序》 の美しさは、頭一つ分、抜きん出ていました。
上の画像では、全体のほんの一部なので、
その美しさが、ほとんど伝えられなくて恐縮です
実際の 《古今和歌集序》 は、唐紙が33枚も繋ぎ合わされているので、それなりの長さがあります。
唐紙には、それぞれに唐草や人物など様々な文様が刷り出されており、
唐紙自体でも十分に美しさを感じられます。
また、朱色に紺に緑に青に、と、様々な色の唐紙が使われているので、目にも鮮やか。
《古今和歌集序》 って、こんなにもカラフルだったのかと、新鮮に驚かされました。
もちろん、唐紙だけでなく、その上に書かれている文字も流麗で美しかったです。
正直、何を書いているかはわかりませんが (笑)
「綺麗な文字だなぁ(・∀・)」 ということだけは、ちゃんとわかりました。
《古今和歌集序》 が観られただけで、この美術展に行った甲斐がありました。
1ツ星。
以上で、今回のレポートを終えます。
「・・・・・・って、ちょっと待ってください。
美術展に出展されているのは、 《古今和歌集序》 だけではないですよね??」
そんな皆様の戸惑いの声が聞こえてきそうなので、レポートを続けます (笑)
さて、今回の美術展のメインは、もちろん 《古今和歌集序》 。
それ以外には、奈良時代の 《百万塔陀羅尼》 から、
明治時代の西郷隆盛の書まで。
さまざまな時代の日本を代表する “書” の名品の数々が展示されています。
それらの中にも、国宝や重要文化財など、貴重な品が含まれているのですが。
書に興味がないと、 「ふ~ん・・・」 としか感想が浮かばないものばかりでした (笑)
強いて、印象に残ったものを一点挙げるならば、 《詩書屏風》 でしょうか。
様々な書体で書かれているので、いろんな人の合作かと思いきや。
三井親和 (江戸時代中期の日本の書家) 一人によって、さまざまな書体で書き分けられた作品とのこと。
書体のレパートリーの豊富さは、どこかモノマネ芸人に通ずるところがあるような気がしました。
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国宝 古今和歌集序と日本の書
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