現在、世田谷文学館で開催されているのは、
“原田治 展 「かわいい」の発見” という展覧会です。
1970年代後半から90年代にかけて、
女子中高生を中心に爆発的な人気を博した 「OSAMU GOODS」 の生みの親・原田治。
その没後初となる大規模な展覧会です。
世代によっては、原田治という名前にピンとこないかもしれませんが、
彼が手掛けたイラストは、人生の中で一度は必ずやどこかで目にしているはず。
例えば、ミスドの景品で。
例えば、ECCジュニアの看板で。
また、例えば、東急電鉄のドア付近で。
他にも、カルビーのポテトチップスのマスコットキャラや、
今何かと話題の崎陽軒のシウマイ弁当のひょうちゃん (2代目) も原田さんによるものです。
まさに国民的イラストレーターといっても過言ではありません。
今回の展覧会では、そんな原田さんが手掛けた 「OSAMU GOODS」 だけでなく、
デビューのきっかけとなった 『アンアン(an・an)』 での仕事や、
還暦を迎えたあとにプライベートで制作していたという抽象作品など、
これまであまりスポットが当てられていなかった一面も紹介されていました。
原田治の全貌が初めて明かされた展覧会です。
個人的に興味深かったのは、原田さんの画風の引き出しの多さ。
原田さん曰く、レパートリーは10種類くらいあったそうです。
カワイイ絵を描くだけのイラストレーターではなかったのですね。
今日の今日まで、完全に誤解していました。
誤解していたといえば、「かわいい」 の概念に関しても。
ただ可愛く描けば、かわいいキャラが生まれるのかと思いきや・・・
“淋しさ” や “切なさ” が5%ほど絶妙にブレンドされているとのこと。
そういう視点で改めて、彼の絵を見てみると、
確かに、ほんのりと淋しさや切なさが感じられるような。
原田さんの絵を見ると、どこかノスタルジックな気持ちになります。
それは、単純にかつて流行ったイラストだから、だと思っていましたが。
隠し味に使われた “淋しさ” や “切なさ” によるものなのかも。
流行していた当時も、人は原田さんの絵にノスタルジーを感じていたのでしょうか。
さてさて、展覧会では、他にも原田さんが手掛けた装丁や、
原田さんが描いた絵本 (中には、あののっぽさんとの共作も!) 、
さらには、美術をテーマにした原田さんのエッセイも紹介されていました。
見応えがあり、楽しい展覧会であったことは間違いないのですが。
果たして、文学館で開催するべき展覧会だったのか?
その意図が、最後までよく伝わってきませんでした。
「文学って何かね?」
世田谷文学館に対して、そう問いかけたくなりました。
そんな “淋しさ” や “切なさ” も加味された展覧会です。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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“原田治 展 「かわいい」の発見” という展覧会です。
1970年代後半から90年代にかけて、
女子中高生を中心に爆発的な人気を博した 「OSAMU GOODS」 の生みの親・原田治。
その没後初となる大規模な展覧会です。
世代によっては、原田治という名前にピンとこないかもしれませんが、
彼が手掛けたイラストは、人生の中で一度は必ずやどこかで目にしているはず。
例えば、ミスドの景品で。
例えば、ECCジュニアの看板で。
また、例えば、東急電鉄のドア付近で。
他にも、カルビーのポテトチップスのマスコットキャラや、
今何かと話題の崎陽軒のシウマイ弁当のひょうちゃん (2代目) も原田さんによるものです。
まさに国民的イラストレーターといっても過言ではありません。
今回の展覧会では、そんな原田さんが手掛けた 「OSAMU GOODS」 だけでなく、
デビューのきっかけとなった 『アンアン(an・an)』 での仕事や、
還暦を迎えたあとにプライベートで制作していたという抽象作品など、
これまであまりスポットが当てられていなかった一面も紹介されていました。
原田治の全貌が初めて明かされた展覧会です。
個人的に興味深かったのは、原田さんの画風の引き出しの多さ。
原田さん曰く、レパートリーは10種類くらいあったそうです。
カワイイ絵を描くだけのイラストレーターではなかったのですね。
今日の今日まで、完全に誤解していました。
誤解していたといえば、「かわいい」 の概念に関しても。
ただ可愛く描けば、かわいいキャラが生まれるのかと思いきや・・・
“淋しさ” や “切なさ” が5%ほど絶妙にブレンドされているとのこと。
そういう視点で改めて、彼の絵を見てみると、
確かに、ほんのりと淋しさや切なさが感じられるような。
原田さんの絵を見ると、どこかノスタルジックな気持ちになります。
それは、単純にかつて流行ったイラストだから、だと思っていましたが。
隠し味に使われた “淋しさ” や “切なさ” によるものなのかも。
流行していた当時も、人は原田さんの絵にノスタルジーを感じていたのでしょうか。
さてさて、展覧会では、他にも原田さんが手掛けた装丁や、
原田さんが描いた絵本 (中には、あののっぽさんとの共作も!) 、
さらには、美術をテーマにした原田さんのエッセイも紹介されていました。
見応えがあり、楽しい展覧会であったことは間違いないのですが。
果たして、文学館で開催するべき展覧会だったのか?
その意図が、最後までよく伝わってきませんでした。
「文学って何かね?」
世田谷文学館に対して、そう問いかけたくなりました。
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