現在、根津美術館では、新創開館10周年記念して、
“美しきいのち 日本・東洋の花鳥表現” という企画展が開催されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
こちらは、根津美術館の所蔵品の中から厳選された、
花や鳥をモチーフにした作品の数々を紹介する展覧会です。
正直なところ、「花鳥」 というテーマ自体は、
王道も王道であるため、そこまで目新しさは感じませんでしたが。
そこはさすが、国宝7件重要文化財87件を含む約7500件のコレクションを誇る根津美術館。
質・量ともに、充実度の高い展覧会となっていました。
また、日本美術における花鳥表現だけでなく、
翼の硬い羽毛と胸元のフワフワした羽毛が、超絶的な筆遣いで描き分けられた国宝の 《鶉図》 や、
国宝 伝李安忠筆 《鶉図》 絹本着色 中国・南宋時代 12~13世紀 根津美術館蔵 (注:出展は9/7~10/6)
日本でも指折りの青銅鏡コレクションなど、
中国美術における花鳥表現も併せて紹介されているのは、特筆すべき点。
日本の花鳥画のルーツが辿れるような内容となっていました。
いかに日本が中国の文化に憧れ、その影響を受けてきたのかがわかる展覧会です。
さてさて、今回出展されていた作品の中で、
特に印象的だったものを、いくつかご紹介いたしましょう。
まずは、《染付白鷺文皿》。
《染付白鷺文皿》 施釉磁器 日本・江戸時代 17~18世紀 根津美術館蔵
シンプルに表現された白鷺が、なんとも微笑ましいお皿です。
何よりも、気になるのはその頭の羽。
いくらなんでも長すぎはしませんか?
逆リーゼント (?) 状態です。
よく見れば、3羽はそれぞれ別の方向を向いていますね。
可愛い顔して、意外とオラオラ系なのかもしれません。
続いては、室町時代後期の水墨画家・式部輝忠による 《花鳥図》 です。
式部輝忠 《花鳥図》 紙本墨画淡彩 日本・室町時代 16世紀 根津美術館蔵 (注:出展は9/7~10/6)
2枚1セットの作品。
その右側では、雛に餌を与える雀の姿が描かれていました。
いち早く、雛の元へ。
そんな母雀の必死さが如実に伝わってきます。
・・・・・が、さすがに必死すぎるような。
飛び方があり得ないことになっていました。
垂直落下。
シャチホコみたいなポーズになっています。
展覧会のラストで紹介されていたのは、円山四条派の絵画。
その中でも特に目を惹かれたのが、呉春の 《南天双鳩図》 です。
呉春筆 日野資枝・烏丸光祖賛 《南天双鳩図》 絹本着色 日本・江戸時代 18−19世紀 根津美術館蔵 (注:出展は9/7~10/6)
鳩が描かれた絵画は、数多く目にしていますが。
これほどまでにリアルに描かれたものは、意外とそうそう無いような気がします。
おそらく、その理由は色が地味だから。
写実的で素晴らしい絵なのですが、
あまりにリアルであるがゆえに、家に飾りたいかといえば・・・う~ん。
なるほど。リアルな鳩の絵が少ないわけです。
ちなみに、“美しきいのち” の会場は展示室1、2ですが、
茶道具のコレクションを展示する展示室6にも、見逃せない鳥がいました。
《染付水鳥文盃》 漳州窯系 1口 施釉磁器 中国・明時代 17世紀 根津美術館蔵
・・・・・・・たぶん鳥。
かろうじて鳥。
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“美しきいのち 日本・東洋の花鳥表現” という企画展が開催されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
こちらは、根津美術館の所蔵品の中から厳選された、
花や鳥をモチーフにした作品の数々を紹介する展覧会です。
正直なところ、「花鳥」 というテーマ自体は、
王道も王道であるため、そこまで目新しさは感じませんでしたが。
そこはさすが、国宝7件重要文化財87件を含む約7500件のコレクションを誇る根津美術館。
質・量ともに、充実度の高い展覧会となっていました。
また、日本美術における花鳥表現だけでなく、
翼の硬い羽毛と胸元のフワフワした羽毛が、超絶的な筆遣いで描き分けられた国宝の 《鶉図》 や、
国宝 伝李安忠筆 《鶉図》 絹本着色 中国・南宋時代 12~13世紀 根津美術館蔵 (注:出展は9/7~10/6)
日本でも指折りの青銅鏡コレクションなど、
中国美術における花鳥表現も併せて紹介されているのは、特筆すべき点。
日本の花鳥画のルーツが辿れるような内容となっていました。
いかに日本が中国の文化に憧れ、その影響を受けてきたのかがわかる展覧会です。
さてさて、今回出展されていた作品の中で、
特に印象的だったものを、いくつかご紹介いたしましょう。
まずは、《染付白鷺文皿》。
《染付白鷺文皿》 施釉磁器 日本・江戸時代 17~18世紀 根津美術館蔵
シンプルに表現された白鷺が、なんとも微笑ましいお皿です。
何よりも、気になるのはその頭の羽。
いくらなんでも長すぎはしませんか?
逆リーゼント (?) 状態です。
よく見れば、3羽はそれぞれ別の方向を向いていますね。
可愛い顔して、意外とオラオラ系なのかもしれません。
続いては、室町時代後期の水墨画家・式部輝忠による 《花鳥図》 です。
式部輝忠 《花鳥図》 紙本墨画淡彩 日本・室町時代 16世紀 根津美術館蔵 (注:出展は9/7~10/6)
2枚1セットの作品。
その右側では、雛に餌を与える雀の姿が描かれていました。
いち早く、雛の元へ。
そんな母雀の必死さが如実に伝わってきます。
・・・・・が、さすがに必死すぎるような。
飛び方があり得ないことになっていました。
垂直落下。
シャチホコみたいなポーズになっています。
展覧会のラストで紹介されていたのは、円山四条派の絵画。
その中でも特に目を惹かれたのが、呉春の 《南天双鳩図》 です。
呉春筆 日野資枝・烏丸光祖賛 《南天双鳩図》 絹本着色 日本・江戸時代 18−19世紀 根津美術館蔵 (注:出展は9/7~10/6)
鳩が描かれた絵画は、数多く目にしていますが。
これほどまでにリアルに描かれたものは、意外とそうそう無いような気がします。
おそらく、その理由は色が地味だから。
写実的で素晴らしい絵なのですが、
あまりにリアルであるがゆえに、家に飾りたいかといえば・・・う~ん。
なるほど。リアルな鳩の絵が少ないわけです。
ちなみに、“美しきいのち” の会場は展示室1、2ですが、
茶道具のコレクションを展示する展示室6にも、見逃せない鳥がいました。
《染付水鳥文盃》 漳州窯系 1口 施釉磁器 中国・明時代 17世紀 根津美術館蔵
・・・・・・・たぶん鳥。
かろうじて鳥。
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