~前回までのあらすじ~
毎日でも国宝をハントしたい。
そんな国宝ハンター・とに~は、日々、
国宝全制覇というミッションを楽しく、クールで、セクシーに取り組んでいる。
しかし、企画開始から、早8年。まだゴールには達していません。
果たして、あと何年後に、その目標を実現させることができるのか。
10年後?20年後?はたまた、30年後??
その質問に彼は、こう答えたという。
「私の中で30年後を考えたときに、
『30年後の自分は何歳かな』と企画開始直後から考えていました。
だからこそ、私は健康でいられれば、30年後の約束を守れるかどうか・・・」
今回は、滋賀県の三井寺駅にやってきました。
この駅のほど近くにあるのが、三井寺 (みいでら)。
正式名称は、園城寺 (おんじょうじ) です。
天台寺門宗の総本山で、日本三大不動の1つ 「黄不動」 が鎮座していることでも知られています。
ちなみに、黄不動と同じくらいに有名なのが、
『近江八景』 のひとつに数えられる “三井の晩鐘” 。
その音色の美しさは、日本随一とも言われています。
残念ながら、“三井の晩鐘” は国宝でもなければ、
重要文化財でもなく、県指定文化財止まりですが (←?)。
入山料を支払った際に、受付のオバちゃんが、
「ウチの文化財は見ごたえあるわよ。正倉院に匹敵するわよ」
と、謎の対抗意識を燃やしていただけあって、三井寺は国宝を数多く有しています。
1件目は、こちらの 《園城寺金堂》 (ジャンル:建造物)。
現在の金堂は、豊臣秀吉の正室・北政所、
通称 ”ねね” (または ”おね” とも) によって再建されたもの。
僕が訪れた日は、ちょうど特別開帳の期間中で、
堂内で、国宝の黄不動尊を立体化させた像 (重要文化財) が公開されていました。
2件目は、文化財収蔵庫で特別公開中の・・・・・
《紙本墨画五部心観(完本)》 (ジャンル:絵画)。
こちらは、インドから伝来した世界最古の金剛曼荼羅です。
描かれている仏様や法具、印相からそれぞれ、
微妙な感じでパワーが発せられていたのが印象的でした (笑)
そうそう、微妙といえば!
文化財収蔵庫の目の前に園城寺の別所寺院があったのですが・・・・・
その名が、なんと微妙寺でした。
名前だけで判断するのはなんですが、
なんとなくご利益がなさそうな気がします。
3件目は、学問所として創立されたという 《勧学院客殿》 (ジャンル:建造物)。
《勧学院客殿》 は一般公開されていませんが。
「一部でも観られれば、ハンティングしたと見なす」 というマイルールにより・・・・・
まぁ、一応、ハンティングしたということで。
「ズルい!」 などのクレームは受け付けません。あしからず。
ちなみに。
この要領で、同じく一般公開されていない 《光浄院客殿》 もゲットするつもりでしたが。
残念ながら、あいにくの工事中。。。
これは、さすがの僕でも (?)、 ”目にした” とは言い難く。
なくなく、ハンティングならず、というジャッジをくだしました。
ということで、気を取り直しての4件目は・・・
唐院大師堂に安置されている 《木造智証大師坐像(御廟安置)》 (ジャンル:彫刻) です。
こちらは、空海の甥で、三井寺の祖師である智証大師円珍を模した肖像彫刻。
頭頂部がコーンヘッドのように尖り、
眼は半目を開けているという異様なスタイルで表現されています。
毎年10月29日、智証大師の命日にのみ開扉されていますが、
今年2019年は特別に、10月29日から一週間開扉されているのだそうです。
さらに、《木造智証大師坐像(御廟安置)》 の左の厨子には、
その元となった国宝 《木造智証大師坐像(御骨大師)》 が安置されているのだとか (非公開!)。
また、普段は、向かって右の厨子に、
先ほど金堂で目にしたばかりの黄不動尊像が安置されているのだそう。
その他、《木造智証大師坐像(御廟安置)》 に関するエトセトラを、
鑑賞者が僕一人だったばかりに、お坊さんからマンツーマンでレクチャーされることに・・・。
慣れない正座で、完全に足が痺れてしまいましたが、お坊さんの話が終わる気配は無し。
途中から、智証大師に負けず劣らず半目になりました。
この日最後にゲットした国宝は、《園城寺新羅善神堂》 (ジャンル:建造物) 。
こちらは、智証大師が唐から日本へ帰国する際、
船中に現れたという新羅明神、その像である 《木造新羅明神坐像》 を安置するお堂です。
三井寺が所有する建造物なので、当然、三井寺の境内にあるのかと思いきや、
歩いて15分以上ほどの距離に、《園城寺新羅善神堂》 はひっそりと佇んでいました。
ちなみに、安置されている 《木造新羅明神坐像》 も国宝に指定されていますが。
秘仏であるために公開される機会は、ほとんど無いのだそう。
なんとも謎多き神様です。
とりあえず、一つだけ判明したのは・・・
新羅明神は牛乳を飲むらしいということ。
カルシウムはしっかり採っているようです。
今現在の国宝ハンティング数 1019/1120
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毎日でも国宝をハントしたい。
そんな国宝ハンター・とに~は、日々、
国宝全制覇というミッションを楽しく、クールで、セクシーに取り組んでいる。
しかし、企画開始から、早8年。まだゴールには達していません。
果たして、あと何年後に、その目標を実現させることができるのか。
10年後?20年後?はたまた、30年後??
その質問に彼は、こう答えたという。
「私の中で30年後を考えたときに、
『30年後の自分は何歳かな』と企画開始直後から考えていました。
だからこそ、私は健康でいられれば、30年後の約束を守れるかどうか・・・」
今回は、滋賀県の三井寺駅にやってきました。
この駅のほど近くにあるのが、三井寺 (みいでら)。
正式名称は、園城寺 (おんじょうじ) です。
天台寺門宗の総本山で、日本三大不動の1つ 「黄不動」 が鎮座していることでも知られています。
ちなみに、黄不動と同じくらいに有名なのが、
『近江八景』 のひとつに数えられる “三井の晩鐘” 。
その音色の美しさは、日本随一とも言われています。
残念ながら、“三井の晩鐘” は国宝でもなければ、
重要文化財でもなく、県指定文化財止まりですが (←?)。
入山料を支払った際に、受付のオバちゃんが、
「ウチの文化財は見ごたえあるわよ。正倉院に匹敵するわよ」
と、謎の対抗意識を燃やしていただけあって、三井寺は国宝を数多く有しています。
1件目は、こちらの 《園城寺金堂》 (ジャンル:建造物)。
現在の金堂は、豊臣秀吉の正室・北政所、
通称 ”ねね” (または ”おね” とも) によって再建されたもの。
僕が訪れた日は、ちょうど特別開帳の期間中で、
堂内で、国宝の黄不動尊を立体化させた像 (重要文化財) が公開されていました。
2件目は、文化財収蔵庫で特別公開中の・・・・・
《紙本墨画五部心観(完本)》 (ジャンル:絵画)。
こちらは、インドから伝来した世界最古の金剛曼荼羅です。
描かれている仏様や法具、印相からそれぞれ、
微妙な感じでパワーが発せられていたのが印象的でした (笑)
そうそう、微妙といえば!
文化財収蔵庫の目の前に園城寺の別所寺院があったのですが・・・・・
その名が、なんと微妙寺でした。
名前だけで判断するのはなんですが、
なんとなくご利益がなさそうな気がします。
3件目は、学問所として創立されたという 《勧学院客殿》 (ジャンル:建造物)。
《勧学院客殿》 は一般公開されていませんが。
「一部でも観られれば、ハンティングしたと見なす」 というマイルールにより・・・・・
まぁ、一応、ハンティングしたということで。
「ズルい!」 などのクレームは受け付けません。あしからず。
ちなみに。
この要領で、同じく一般公開されていない 《光浄院客殿》 もゲットするつもりでしたが。
残念ながら、あいにくの工事中。。。
これは、さすがの僕でも (?)、 ”目にした” とは言い難く。
なくなく、ハンティングならず、というジャッジをくだしました。
ということで、気を取り直しての4件目は・・・
唐院大師堂に安置されている 《木造智証大師坐像(御廟安置)》 (ジャンル:彫刻) です。
こちらは、空海の甥で、三井寺の祖師である智証大師円珍を模した肖像彫刻。
頭頂部がコーンヘッドのように尖り、
眼は半目を開けているという異様なスタイルで表現されています。
毎年10月29日、智証大師の命日にのみ開扉されていますが、
今年2019年は特別に、10月29日から一週間開扉されているのだそうです。
さらに、《木造智証大師坐像(御廟安置)》 の左の厨子には、
その元となった国宝 《木造智証大師坐像(御骨大師)》 が安置されているのだとか (非公開!)。
また、普段は、向かって右の厨子に、
先ほど金堂で目にしたばかりの黄不動尊像が安置されているのだそう。
その他、《木造智証大師坐像(御廟安置)》 に関するエトセトラを、
鑑賞者が僕一人だったばかりに、お坊さんからマンツーマンでレクチャーされることに・・・。
慣れない正座で、完全に足が痺れてしまいましたが、お坊さんの話が終わる気配は無し。
途中から、智証大師に負けず劣らず半目になりました。
この日最後にゲットした国宝は、《園城寺新羅善神堂》 (ジャンル:建造物) 。
こちらは、智証大師が唐から日本へ帰国する際、
船中に現れたという新羅明神、その像である 《木造新羅明神坐像》 を安置するお堂です。
三井寺が所有する建造物なので、当然、三井寺の境内にあるのかと思いきや、
歩いて15分以上ほどの距離に、《園城寺新羅善神堂》 はひっそりと佇んでいました。
ちなみに、安置されている 《木造新羅明神坐像》 も国宝に指定されていますが。
秘仏であるために公開される機会は、ほとんど無いのだそう。
なんとも謎多き神様です。
とりあえず、一つだけ判明したのは・・・
新羅明神は牛乳を飲むらしいということ。
カルシウムはしっかり採っているようです。
今現在の国宝ハンティング数 1019/1120
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