松方コレクションに、大原美術館コレクションに、
石橋財団美術館コレクションに、ポーラ美術館コレクションに。
日本には、世界にも誇れる西洋美術コレクションがいくつかあります。
そのうちの一つが、吉野石膏コレクション。
「タイガーボード」 で知られる吉野石膏株式会社と、
吉野石膏美術振興財団が所有する美術コレクションです。
とりわけ西洋美術のコレクションの質の高さは、国内でも有数!
ルノワール、モネ、ゴッホ、セザンヌ、ピカソ、マネ、コロー、アンリ・ルソー・・・etc
印象派の作家を中心に、印象派の先駆的な存在の巨匠から、
ポスト印象派やエコール・ド・パリの作家まで、近代西洋美術の重要人物はほぼ網羅。
まさに、近代西洋美術のおいしいとこ取りなコレクションなのです。
しかし、そんな吉野石膏コレクションを公開するための専門の美術館は無く。。。
その作品の多くは山形美術館に寄託されており、
一部が山形美術館で常設展示されているに過ぎませんでした。
しかし、今年2019年、ついに吉野石膏コレクションの全貌が明らかに!
現在、三菱一号館美術館で開催中の展覧会、
”印象派からその先へ ― 世界に誇る吉野石膏コレクション展” にて、
初めて本格的に、まとまった形で吉野石膏コレクションが紹介されています。
出展作品は、72点。
選りすぐりに選りすぐられた名品ばかりが紹介されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
その質の高さにも、もちろん驚かされましたが。
同じくらいに驚かされたのが、
吉野石膏コレクションと三菱一号館美術館の展示室との親和性!
「もともとここに展示されてたんじゃね?」
「てか、三菱一号館美術館コレクションなんじゃね?」
と思ってしまうくらいに、相性が抜群でした。
ちなみに、ポスターやチラシから、
印象派を全面に推した展覧会なのだろうと思い込んでいたのですが。
展覧会のラストで待ち受けていたのは、
意外にも、初期から晩年までのシャガール作品群でした。
実は、吉野石膏のシャガールコレクションは、
質、量ともに国内トップクラスを誇るのだそう。
今展では、その中から厳選された10点のシャガールの油彩画が、
”シャガールみたいな青い夜” の壁の色の展示室に飾られています。
(注:シャガールの作品は大人の事情により、掲載することができないため、『秘密のケンミンSHOW』 スタイルを採用しています)
印象派ファンはもちろん、シャガールファンにもオススメ。
こんな充実した西洋美術コレクションが、日本にあっただなんて!
コートールド美術館展も、オランジュリー美術館展もいいけど、吉野石膏コレクション展もね。
そうそう。我ながら、どうでもいいことなのですが、
吉野石膏コレクションに関して、一つだけどうしても気になってしまったことが。
それは、ルノワールの 《庭で犬を膝にのせて読書する少女》 であるとか、
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《庭で犬を膝にのせて読書する少女》
1874年 油彩/カンヴァス 吉野石膏コレクション
マティスの 《緑と白のストライプのブラウスを着た読書する若い女》 であるとか、
アンリ・マティス 《緑と白のストライプのブラウスを着た読書する若い女》
1924年 油彩/カンヴァス 吉野石膏コレクション
無駄に長いタイトルのものが、ちらほら含まれていたこと。
《庭で犬を膝にのせて読書する少女》 は、《庭で読書する女》 で十分ですし、
《緑と白のストライプのブラウスを着た読書する若い女》 も、《読書する若い女》 で良いような。
他にも、コローの 《牧場の休息地、農婦と三頭の雌牛》 や、
クールベの 《ジョーの肖像、美しいアイルランド女性》 、
セザンヌの 《マルセイユ湾、レスタック近郊のサンタンリ村を望む》 などもありました。
どの作品もタイトルが無駄に長い!
あえて、そういうタイトルのものを選んでいるのでしょうか。
最後に、個人的に妙に印象に残った作品をご紹介いたしましょう。
メアリー・カサットによる 《マリー=ルイーズ・デュラン=リュエルの肖像》 です。
ヘアスタイルが、どこか古き良きアメリカ風。
『奥様は魔女』 とか、その手のドラマに登場していそうな感じです。
何よりも気になるのは、犬の抱き方。
抱いているというか、凄腕の殺し屋が、
首をへし折って殺す時みたいな態勢になっています。
可愛い顔して恐ろしい少女です (←?)。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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石橋財団美術館コレクションに、ポーラ美術館コレクションに。
日本には、世界にも誇れる西洋美術コレクションがいくつかあります。
そのうちの一つが、吉野石膏コレクション。
「タイガーボード」 で知られる吉野石膏株式会社と、
吉野石膏美術振興財団が所有する美術コレクションです。
とりわけ西洋美術のコレクションの質の高さは、国内でも有数!
ルノワール、モネ、ゴッホ、セザンヌ、ピカソ、マネ、コロー、アンリ・ルソー・・・etc
印象派の作家を中心に、印象派の先駆的な存在の巨匠から、
ポスト印象派やエコール・ド・パリの作家まで、近代西洋美術の重要人物はほぼ網羅。
まさに、近代西洋美術のおいしいとこ取りなコレクションなのです。
しかし、そんな吉野石膏コレクションを公開するための専門の美術館は無く。。。
その作品の多くは山形美術館に寄託されており、
一部が山形美術館で常設展示されているに過ぎませんでした。
しかし、今年2019年、ついに吉野石膏コレクションの全貌が明らかに!
現在、三菱一号館美術館で開催中の展覧会、
”印象派からその先へ ― 世界に誇る吉野石膏コレクション展” にて、
初めて本格的に、まとまった形で吉野石膏コレクションが紹介されています。
出展作品は、72点。
選りすぐりに選りすぐられた名品ばかりが紹介されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
その質の高さにも、もちろん驚かされましたが。
同じくらいに驚かされたのが、
吉野石膏コレクションと三菱一号館美術館の展示室との親和性!
「もともとここに展示されてたんじゃね?」
「てか、三菱一号館美術館コレクションなんじゃね?」
と思ってしまうくらいに、相性が抜群でした。
ちなみに、ポスターやチラシから、
印象派を全面に推した展覧会なのだろうと思い込んでいたのですが。
展覧会のラストで待ち受けていたのは、
意外にも、初期から晩年までのシャガール作品群でした。
実は、吉野石膏のシャガールコレクションは、
質、量ともに国内トップクラスを誇るのだそう。
今展では、その中から厳選された10点のシャガールの油彩画が、
”シャガールみたいな青い夜” の壁の色の展示室に飾られています。
(注:シャガールの作品は大人の事情により、掲載することができないため、『秘密のケンミンSHOW』 スタイルを採用しています)
印象派ファンはもちろん、シャガールファンにもオススメ。
こんな充実した西洋美術コレクションが、日本にあっただなんて!
コートールド美術館展も、オランジュリー美術館展もいいけど、吉野石膏コレクション展もね。
そうそう。我ながら、どうでもいいことなのですが、
吉野石膏コレクションに関して、一つだけどうしても気になってしまったことが。
それは、ルノワールの 《庭で犬を膝にのせて読書する少女》 であるとか、
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《庭で犬を膝にのせて読書する少女》
1874年 油彩/カンヴァス 吉野石膏コレクション
マティスの 《緑と白のストライプのブラウスを着た読書する若い女》 であるとか、
アンリ・マティス 《緑と白のストライプのブラウスを着た読書する若い女》
1924年 油彩/カンヴァス 吉野石膏コレクション
無駄に長いタイトルのものが、ちらほら含まれていたこと。
《庭で犬を膝にのせて読書する少女》 は、《庭で読書する女》 で十分ですし、
《緑と白のストライプのブラウスを着た読書する若い女》 も、《読書する若い女》 で良いような。
他にも、コローの 《牧場の休息地、農婦と三頭の雌牛》 や、
クールベの 《ジョーの肖像、美しいアイルランド女性》 、
セザンヌの 《マルセイユ湾、レスタック近郊のサンタンリ村を望む》 などもありました。
どの作品もタイトルが無駄に長い!
あえて、そういうタイトルのものを選んでいるのでしょうか。
最後に、個人的に妙に印象に残った作品をご紹介いたしましょう。
メアリー・カサットによる 《マリー=ルイーズ・デュラン=リュエルの肖像》 です。
ヘアスタイルが、どこか古き良きアメリカ風。
『奥様は魔女』 とか、その手のドラマに登場していそうな感じです。
何よりも気になるのは、犬の抱き方。
抱いているというか、凄腕の殺し屋が、
首をへし折って殺す時みたいな態勢になっています。
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