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Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島

東京湾最大の自然島で、横須賀市の沖合に位置し、
かつてショッカーのアジトとして劇中に何度も登場した無人島。
それが、猿島です。
バーベキューや海水浴、海釣りも楽しめるとあって、
日中は大人気の猿島ですが、17時には最終の直行便が出航してしまいます。
つまり、それ以降、猿島は、完全に無人島と化すのです。

そんな無人島なった日没後の猿島で、11月いっぱい開催されるのが、
“Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島” というアートイベント。
暗闇に包まれた猿島の自然とアートが融合したナイトイベントとのことです。
島でのアートイベントといえば、瀬戸内国際芸術祭がパッと思い浮かびますが。
テイストとしては同じようなものなのでしょうか。
はたまた、まったく違うものなのでしょうか。
気になるので、早速訪れてみました。

さて、舞台となる猿島には、当然、船で向かいます。

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日中は、こんな感じで見えている猿島ですが。

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日没後の姿は・・・・・

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ただの黒い塊です (←?)。
これから、あの島で何が待っているのか。
船上で、だんだんと不安になってきました。
頭の中で流れるのは、『金田一少年の事件簿』 のBGM。




この島から、絶対に生きて帰ってきてみせる!
じっちゃんの名にかけて!



・・・・・・・・・とかなんとか。
くだらないことを妄想しているうちに、猿島に到着しました。
(所要時間は約10分)

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まず出迎えてくれたのは、
博展による 《prism》 という作品です。

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砂浜にたくさん置かれているのは、プリズム。
そこにスポットライトを当てることで、
無数のカラフルな光が反射するという作品です。





なんというか、エイベックス感 (?) のある作品でした。
倖田來未とかAAAとかのライブで、こういう演出してそう。
(↑あくまで勝手なイメージですw)

ちなみに、船上からも見えていた島から伸びる一筋のサーチライト。

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あれもアート作品でした。
齋藤精一さんによる 《JIKU #004 SARUSHIMA》 という作品です。
齋藤精一さんは、リオ五輪の閉会式やPerfumeの舞台演出でも知られる、
クリエイティブ集団ライゾマティクス・アーキテクチャーの代表取締役社長。
今回のアートイベントのプロデューサーも務めています。


ということは、これ以外の作品も、
暗闇に浮かび上がる光を使った近未来感溢れる作風のものなのでしょうか?!
期待に胸を膨らませつつ、いざ暗闇の島へ上陸・・・・・・・と、その前に。

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何やら、このテントである儀式を行わないといけないようです。
その儀式とは、スマホを封印すること。

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ここは、猿島改め、感覚の島。
感覚を研ぎ澄ますため、スマホは使えないのです。
写真撮影も出来なければ、検索も出来ません。
そして、灯りとしても使用できません。
代わりに、支給されたのは、小さなライトが1本のみ。
しかも、4~5人のグループに一つだけです。


(注:スマホを封印されてしまったので、ここからは画像がありません)

さて、その心許ない灯りだけを頼りに、真っ暗闇の島を散策します。
闇、闇、闇、波の音、虫の声、闇、そして、ときどきアート。
鈴木康弘さんの 《遊具の透視性》 や、
後藤映則さんの 《逸話》 など、素敵な作品も、ままありましたが。
全体的には、アートよりも暗闇の島の雰囲気のほうが強く印象に残るイベントでした。

・・・・・ん、ということは、
猿島に限らず、普通に夜の島を訪れても、あまり変わりが無いのでは?!
スマホを封印され、感覚が研ぎ澄まされた分、そんなことを考えていました。
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星


とはいえ、シチュエーションや試みは、
他にはない個性があって、興味深かったので。
また来年以降も開催されるようであれば、
ブラッシュアップしたものを期待しています!




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