現在、国立科学博物館で開催されているのは、
“特別展 ミイラ ~「永遠の命」を求めて” という展覧会です。
こちらは、ミイラにスポットを当てた展覧会で、
世界各地から集められたミイラが一堂に会しています。
これまでにも、主にエジプト考古学系の展覧会で、ミイラを目にする機会はありましたが。
それでも、せいぜい多くて2ミイラか、3ミイラなものでした。
しかし、世界最大規模の今回のミイラ展で目にすることができるのは、なんと43ミイラ!
人が一生で見る分のミイラの数 (←?) を遥かに超えるレベルです。
さてさて、ミイラと言えば、エジプトの専売特許のようなイメージがありますが。
実は、世界各地でミイラは発見されているのだそうです。
展覧会の第1章で紹介されていたのは、南北アメリカのミイラ。
冒頭で出迎えてくれるのは、《チンチョーロ文化のミイラ》 です。
南米チリに栄えたチンチョーロ文化のミイラは、
エジプトのよりも1000年も早く、今現在わかっている中で、世界最古の人工ミイラなのだそう。
ちなみに、展覧会で日本初公開されていたのは、
チンチョーロ文化の遺跡から発見された子供のミイラ。
放射性炭素年代測定により、約5200年前のものであることが判明しているそうです。
また、南米最大の文明であったインカ帝国にもミイラの文化はあったとのこと。
今展では、ペルー北部の高地にあるチャチャポヤス地方で発見されたミイラ6体が来日しています。
チャチャポヤのミイラ包み6体 ミイラ、布 ペルー 先コロンブス期、チャチャポヤ=インカ文化 ペルー文化省・レイメバンバ博物館所蔵 ©義井豊
パッと見は、新手のゆるキャラのようですが。
この中には、人ではなく、ミイラが入っています。
思わず抱き着いてしまわないよう要注意です。
続く第2章では、いよいよ古代エジプトのミイラが登場。
ミイラそのものだけでなく、ミイラを入れるための棺や、
ミイラをグルグル巻きにしていた包帯なども紹介されていました。
(表面には、「死者の書」 が描かれています)
特に印象的だったのは、《中王国時代のミイラマスク》 です。
基本的に、ミイラマスクは、亡くなった人の肖像が描かれているのだそう。
ということは、この人物は相当に髭が濃かったのでしょうね。
髭が青々としています。
それと、もう一つ印象的だったのが、動物のミイラです。
さすがミイラ大国、エジプト。
イヌやヒヒ、ワニなど、さまざまな動物のミイラが出土しているのだそうです。
今展には、ネコのミイラが来日中。
ネコのミイラ 動物のミイラ、リネン エジプト グレコ・ローマン時代(紀元前2世紀か前1世紀頃) レーマー・ペリツェウス博物館所蔵
ROEMER- UND PELIZAEUS-MUSEUM HILDESHEIM
猫耳が付いているので、なんともキュートでした。
ミイラのくせに。
なお、余談ですが、古代エジプトでは、ネコは非常に可愛がられていたのだそう。
飼いネコが死んだ際には、喪に服すため、家族全員が眉を剃ったのだそうです。
ちなみに、ある意味で印象的だったのが、こちら↓
リネンで作られた男性生殖器、つまり、お〇んちんです。
これをミイラに取り付けていたのだとか。
やや大きめに作られているのが、なんとも (笑)
いつの時代も、男性は、「大きなイチモツをください」 と思っていたのかもしれません。
・・・・・と、それはさておき。
第3章で紹介されているのは、ヨーロッパのミイラ。
この章で特に見逃せないのが、《ウィーリンゲメン》 です。
ウェーリンゲメン ミイラ オランダ、ドレンテ州、ブールタング湿原 紀元前40年頃~紀元後50年頃 ドレンテ博物館所蔵
Collection Drents Museum, Assen, The Netherlands.
こちらは、オランダの湿地帯から発見された2体のミイラ。
日本初公開となる貴重なミイラです。
1904年に発見された当初は、大きいミイラが男性で、
小さいミイラが女性と、男女のカップルと考えられていたとのこと。
しかし、1988年に分析した結果、小さいミイラから顎髭が見つかったのだとか。
つまり、どちらも男。
ポーズから察するに、もしかしたら、漫才コンビだったのかも。
さてさて、最後の第4章では、オセアニアと東アジアのミイラが紹介されています。
その中には、1683年に即身仏となった真言宗の高僧の入定ミイラをはじめ、日本のミイラも。
とりわけインパクトがあったのは、
国立科学博物館が所蔵する 《本草学者のミイラ》
学問的な探求心から自ら望んでミイラとなったとされる日本唯一のミイラです。
長年の研究の末、遺体を保存する方法を編み出した彼は、
「後世に機会があれば掘り出してみよ」 という伝承を残して亡くなったのだそう。
(↑なんちゅう遺言だ!)
それから約100年、昭和になって彼の子孫がお墓を発掘したところ・・・・・
なんと、本当にミイラになっていたのです!!
ただし、彼はミイラ化する方法に関しては、
まったく伝承を残していなかったのだそう (←何でだよ!)。
ミイラ化する方法も、謎ですが、
結局、子孫に対して何をしたかったのかも、謎です。
ちなみに。
内容が内容なだけに、全体的にはシリアスなムードが漂っていますが。
その反動なのでしょうか、お土産コーナーは、かなりはっちゃけていました (笑)。
個人的には、PARCOとのオリジナルコラボ商品に興味津々。
世界から注目されるブランドANREALAGEが手掛けたTシャツを購入してしまいました。
一見すると、ただの白いTシャツなのですが。
スマートフォンでフラッシュ撮影すると・・・・・
なんと、色が変化するのです。
デザインやギミックが気に入ったので、別に構わないのですが、一言だけ。
これって、ミイラじゃなくて、ガイコツですよね?
┃会期:2019年11月2日(土)~2020年2月24日(月・休)
┃会場:国立科学博物館
┃https://www.tbs.co.jp/miira2019/
~読者の皆様へのプレゼント~
こちらの “ミイラ展” の無料鑑賞券を、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/
なお、〆切は、11月15日です。当選は発送をもって代えさせていただきます。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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“特別展 ミイラ ~「永遠の命」を求めて” という展覧会です。
こちらは、ミイラにスポットを当てた展覧会で、
世界各地から集められたミイラが一堂に会しています。
これまでにも、主にエジプト考古学系の展覧会で、ミイラを目にする機会はありましたが。
それでも、せいぜい多くて2ミイラか、3ミイラなものでした。
しかし、世界最大規模の今回のミイラ展で目にすることができるのは、なんと43ミイラ!
人が一生で見る分のミイラの数 (←?) を遥かに超えるレベルです。
さてさて、ミイラと言えば、エジプトの専売特許のようなイメージがありますが。
実は、世界各地でミイラは発見されているのだそうです。
展覧会の第1章で紹介されていたのは、南北アメリカのミイラ。
冒頭で出迎えてくれるのは、《チンチョーロ文化のミイラ》 です。
南米チリに栄えたチンチョーロ文化のミイラは、
エジプトのよりも1000年も早く、今現在わかっている中で、世界最古の人工ミイラなのだそう。
ちなみに、展覧会で日本初公開されていたのは、
チンチョーロ文化の遺跡から発見された子供のミイラ。
放射性炭素年代測定により、約5200年前のものであることが判明しているそうです。
また、南米最大の文明であったインカ帝国にもミイラの文化はあったとのこと。
今展では、ペルー北部の高地にあるチャチャポヤス地方で発見されたミイラ6体が来日しています。
チャチャポヤのミイラ包み6体 ミイラ、布 ペルー 先コロンブス期、チャチャポヤ=インカ文化 ペルー文化省・レイメバンバ博物館所蔵 ©義井豊
パッと見は、新手のゆるキャラのようですが。
この中には、人ではなく、ミイラが入っています。
思わず抱き着いてしまわないよう要注意です。
続く第2章では、いよいよ古代エジプトのミイラが登場。
ミイラそのものだけでなく、ミイラを入れるための棺や、
ミイラをグルグル巻きにしていた包帯なども紹介されていました。
(表面には、「死者の書」 が描かれています)
特に印象的だったのは、《中王国時代のミイラマスク》 です。
基本的に、ミイラマスクは、亡くなった人の肖像が描かれているのだそう。
ということは、この人物は相当に髭が濃かったのでしょうね。
髭が青々としています。
それと、もう一つ印象的だったのが、動物のミイラです。
さすがミイラ大国、エジプト。
イヌやヒヒ、ワニなど、さまざまな動物のミイラが出土しているのだそうです。
今展には、ネコのミイラが来日中。
ネコのミイラ 動物のミイラ、リネン エジプト グレコ・ローマン時代(紀元前2世紀か前1世紀頃) レーマー・ペリツェウス博物館所蔵
ROEMER- UND PELIZAEUS-MUSEUM HILDESHEIM
猫耳が付いているので、なんともキュートでした。
ミイラのくせに。
なお、余談ですが、古代エジプトでは、ネコは非常に可愛がられていたのだそう。
飼いネコが死んだ際には、喪に服すため、家族全員が眉を剃ったのだそうです。
ちなみに、ある意味で印象的だったのが、こちら↓
リネンで作られた男性生殖器、つまり、お〇んちんです。
これをミイラに取り付けていたのだとか。
やや大きめに作られているのが、なんとも (笑)
いつの時代も、男性は、「大きなイチモツをください」 と思っていたのかもしれません。
・・・・・と、それはさておき。
第3章で紹介されているのは、ヨーロッパのミイラ。
この章で特に見逃せないのが、《ウィーリンゲメン》 です。
ウェーリンゲメン ミイラ オランダ、ドレンテ州、ブールタング湿原 紀元前40年頃~紀元後50年頃 ドレンテ博物館所蔵
Collection Drents Museum, Assen, The Netherlands.
こちらは、オランダの湿地帯から発見された2体のミイラ。
日本初公開となる貴重なミイラです。
1904年に発見された当初は、大きいミイラが男性で、
小さいミイラが女性と、男女のカップルと考えられていたとのこと。
しかし、1988年に分析した結果、小さいミイラから顎髭が見つかったのだとか。
つまり、どちらも男。
ポーズから察するに、もしかしたら、漫才コンビだったのかも。
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その中には、1683年に即身仏となった真言宗の高僧の入定ミイラをはじめ、日本のミイラも。
とりわけインパクトがあったのは、
国立科学博物館が所蔵する 《本草学者のミイラ》
学問的な探求心から自ら望んでミイラとなったとされる日本唯一のミイラです。
長年の研究の末、遺体を保存する方法を編み出した彼は、
「後世に機会があれば掘り出してみよ」 という伝承を残して亡くなったのだそう。
(↑なんちゅう遺言だ!)
それから約100年、昭和になって彼の子孫がお墓を発掘したところ・・・・・
なんと、本当にミイラになっていたのです!!
ただし、彼はミイラ化する方法に関しては、
まったく伝承を残していなかったのだそう (←何でだよ!)。
ミイラ化する方法も、謎ですが、
結局、子孫に対して何をしたかったのかも、謎です。
ちなみに。
内容が内容なだけに、全体的にはシリアスなムードが漂っていますが。
その反動なのでしょうか、お土産コーナーは、かなりはっちゃけていました (笑)。
個人的には、PARCOとのオリジナルコラボ商品に興味津々。
世界から注目されるブランドANREALAGEが手掛けたTシャツを購入してしまいました。
一見すると、ただの白いTシャツなのですが。
スマートフォンでフラッシュ撮影すると・・・・・
なんと、色が変化するのです。
デザインやギミックが気に入ったので、別に構わないのですが、一言だけ。
これって、ミイラじゃなくて、ガイコツですよね?
┃会期:2019年11月2日(土)~2020年2月24日(月・休)
┃会場:国立科学博物館
┃https://www.tbs.co.jp/miira2019/
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こちらの “ミイラ展” の無料鑑賞券を、5組10名様にプレゼントいたします。
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