~前回までのあらすじ~
日本全国にある国宝をすべて目にしたい!
そんな “こくほうずラブ” な男・とに~。
2011年より国宝ハンターとしての活動をスタートし、
つい先月には、1019件目の国宝をゲットするにいたった。
その活動が地味に認められ、これまでに国宝に関する本を出版。
さらに、テレビ出演や雑誌への寄稿、
先日も、『ノジュール』 という雑誌で国宝特集の監修を務めた。
それもこれも国宝のおかげ。
「国宝が俺をシンデレラにしたんだ。」
今回の旅の舞台は、高知県。
日本で初めて、かつ日本で唯一、
“人名を愛称にした空港” 高知龍馬空港から旅はスタートしました。
高知県にある国宝は、全部で2つ。
今回はその両方を狙います。
まず向かうのは、豊楽寺 (ぶらくじ) です。
「高知県は、電車の本数が少ない!」 ということと、
スケジュールの都合で、今回は泣く泣くレンタカーを使いました。
(ヒーヒー歩いたり、ヒーヒー自転車を漕ぐのを楽しみにされていた方、申し訳ありません!)
が、しかし。
車だから余裕だろうと思いきや。。。
事件は豊楽寺まで残り3kmの道中で発生しました。
これまで訪れてきた国宝の中でも、
5本の指には入るほど、辺鄙な場所にある豊楽寺。
1車線しかない登り道がひたすら続きます。
“対向車が来ませんように!!” と、どれほど強く願ったことでしょう。
しかも、ガードレールはほとんど無し。
上の写真では、まだ左に竹林があるだけ良いですが、
道中、コースアウトしたらただ落ちるだけの崖も何度も登場します。
とりあえず、崖からは落ちたくありません。
時速20kmくらいでゆっくり慎重に車を運転していたら、
後ろを走る車から、「もっとスピードを出せ!」 とばかりに何度もクラクションを鳴らされました。
まさか、こんなところで今流行の煽り運転を喰らうとは?!
恐る恐るバックミラーで後続車を運転する人を確認すると・・・・・
“えっ?!おばあちゃん!!”
ほっかむりにグラサンをかけた80歳くらいのおばあさんでした。
むしろ、怖い人のパターンよりも怖かったので、
道が少し広くなったところで、左に寄せて、追い抜いてもらうことに。
そのおばあちゃんは、僕の車を追い抜くやいなや、結構な速度で走り去ってゆきました。
地元の人にとっては、このコースは走り慣れたものなのでしょうね。
その後、ようやく豊楽寺に到着。
そこから見える景色は、まるでペルーのようでした (←行ったことないけど)。
さて、そんな豊楽寺の境内にあるのが、
国宝の 《豊楽寺薬師堂》 (ジャンル:建造物) です。
創建は、12世紀。
四国最古の建造物です。
案内板の解説によれば、
『鳳凰の飛翔せる形に以て古雅優美その洗練された美しさは奈良・京都にもひけをとらない』
とのこと。
確かに厳かで風格漂う佇まいでしたので、そこにはまったく異論はないのですが。
『四国の法隆寺と言われている』 という記述に関しては、、、、、
いや、どこが法隆寺だよ!
ナチュラルにツッコんでしまいました。
ちなみに。
もし、正規のルートで参拝していたら、どんな感じだったのでしょう?
豊楽寺へと続く石段を降りてみました。
で、そこを振り返ると・・・・・
完全なる山道!
勇気を出して、もう少し先に進んでみましたが。
まだまだ山道は続くようでした。
車で良かった。
今回ばかりは、心底そう思いました。
続いてやって来たのは、小村神社。
587年に創建されたという歴史の深い神社です。
さて、この日は11月15日。
1年に1度の秋例大祭の日です。
実は、秋例大祭の日だけ、『尚徳館』 という扁額が掲げられたこの建物にて、
国宝の 《{金銅荘環頭大刀拵/大刀身}》 (ジャンル:工芸品) が一般公開されるのです。
《{金銅荘環頭大刀拵/大刀身}》 は、古墳時代末頃の製作と考えられている刀。
つまり、国宝の刀剣の中で、もっとも古い刀です。
ちなみに、《{金銅荘環頭大刀拵/大刀身}》 が、何を隠そう、小村神社の御神体。
1400年近く、この地を守ってきた刀なのです。
それだけに全体からは、ただの刀とは思えない神聖なオーラが放たれていました。
しかし、一カ所だけ妙に気になってしま部分が。
それは、《{金銅荘環頭大刀拵/大刀身}》 のメインともいうべき 「金銅荘環頭」 の部分。
珠を双龍 (2匹の龍) がくわえている様子を表現しているとのことなのですが・・・
観る方向によっては・・・
抱っこちゃん人形の顔にも見えました。
可愛いゾ。
今現在の国宝ハンティング数 1021/1120
1位を目指して、ランキングに挑戦中!
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日本全国にある国宝をすべて目にしたい!
そんな “こくほうずラブ” な男・とに~。
2011年より国宝ハンターとしての活動をスタートし、
つい先月には、1019件目の国宝をゲットするにいたった。
その活動が地味に認められ、これまでに国宝に関する本を出版。
さらに、テレビ出演や雑誌への寄稿、
先日も、『ノジュール』 という雑誌で国宝特集の監修を務めた。
それもこれも国宝のおかげ。
「国宝が俺をシンデレラにしたんだ。」
今回の旅の舞台は、高知県。
日本で初めて、かつ日本で唯一、
“人名を愛称にした空港” 高知龍馬空港から旅はスタートしました。
高知県にある国宝は、全部で2つ。
今回はその両方を狙います。
まず向かうのは、豊楽寺 (ぶらくじ) です。
「高知県は、電車の本数が少ない!」 ということと、
スケジュールの都合で、今回は泣く泣くレンタカーを使いました。
(ヒーヒー歩いたり、ヒーヒー自転車を漕ぐのを楽しみにされていた方、申し訳ありません!)
が、しかし。
車だから余裕だろうと思いきや。。。
事件は豊楽寺まで残り3kmの道中で発生しました。
これまで訪れてきた国宝の中でも、
5本の指には入るほど、辺鄙な場所にある豊楽寺。
1車線しかない登り道がひたすら続きます。
“対向車が来ませんように!!” と、どれほど強く願ったことでしょう。
しかも、ガードレールはほとんど無し。
上の写真では、まだ左に竹林があるだけ良いですが、
道中、コースアウトしたらただ落ちるだけの崖も何度も登場します。
とりあえず、崖からは落ちたくありません。
時速20kmくらいでゆっくり慎重に車を運転していたら、
後ろを走る車から、「もっとスピードを出せ!」 とばかりに何度もクラクションを鳴らされました。
まさか、こんなところで今流行の煽り運転を喰らうとは?!
恐る恐るバックミラーで後続車を運転する人を確認すると・・・・・
“えっ?!おばあちゃん!!”
ほっかむりにグラサンをかけた80歳くらいのおばあさんでした。
むしろ、怖い人のパターンよりも怖かったので、
道が少し広くなったところで、左に寄せて、追い抜いてもらうことに。
そのおばあちゃんは、僕の車を追い抜くやいなや、結構な速度で走り去ってゆきました。
地元の人にとっては、このコースは走り慣れたものなのでしょうね。
その後、ようやく豊楽寺に到着。
そこから見える景色は、まるでペルーのようでした (←行ったことないけど)。
さて、そんな豊楽寺の境内にあるのが、
国宝の 《豊楽寺薬師堂》 (ジャンル:建造物) です。
創建は、12世紀。
四国最古の建造物です。
案内板の解説によれば、
『鳳凰の飛翔せる形に以て古雅優美その洗練された美しさは奈良・京都にもひけをとらない』
とのこと。
確かに厳かで風格漂う佇まいでしたので、そこにはまったく異論はないのですが。
『四国の法隆寺と言われている』 という記述に関しては、、、、、
いや、どこが法隆寺だよ!
ナチュラルにツッコんでしまいました。
ちなみに。
もし、正規のルートで参拝していたら、どんな感じだったのでしょう?
豊楽寺へと続く石段を降りてみました。
で、そこを振り返ると・・・・・
完全なる山道!
勇気を出して、もう少し先に進んでみましたが。
まだまだ山道は続くようでした。
車で良かった。
今回ばかりは、心底そう思いました。
続いてやって来たのは、小村神社。
587年に創建されたという歴史の深い神社です。
さて、この日は11月15日。
1年に1度の秋例大祭の日です。
実は、秋例大祭の日だけ、『尚徳館』 という扁額が掲げられたこの建物にて、
国宝の 《{金銅荘環頭大刀拵/大刀身}》 (ジャンル:工芸品) が一般公開されるのです。
《{金銅荘環頭大刀拵/大刀身}》 は、古墳時代末頃の製作と考えられている刀。
つまり、国宝の刀剣の中で、もっとも古い刀です。
ちなみに、《{金銅荘環頭大刀拵/大刀身}》 が、何を隠そう、小村神社の御神体。
1400年近く、この地を守ってきた刀なのです。
それだけに全体からは、ただの刀とは思えない神聖なオーラが放たれていました。
しかし、一カ所だけ妙に気になってしま部分が。
それは、《{金銅荘環頭大刀拵/大刀身}》 のメインともいうべき 「金銅荘環頭」 の部分。
珠を双龍 (2匹の龍) がくわえている様子を表現しているとのことなのですが・・・
観る方向によっては・・・
抱っこちゃん人形の顔にも見えました。
可愛いゾ。
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