現在、国立西洋美術館にて、
“ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史” が絶賛開催中ですが。
国立新美術館では、“ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年” が開催されています。
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(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
600年と400年。
「200年も少ないじゃん!」 という理由で行かないなんて、もったいない!
令和元年のラストを飾るに相応しい大型展覧会ですよ。
実は今年2019年は、日本とハンガリーの外交関係開設150周年の記念すべき年。
そんなメモリアルイヤーを祝し、“ハンガリー最大の美術館” ブダペスト国立西洋美術館と、
ハンガリー・ナショナル・ギャラリーの所蔵品が25年ぶりにまとまった形で来日しています。
それらの中には、クラーナハの作品もあれば、
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ルカス・クラーナハ(父) 《不釣り合いなカップル 老人と若い女》 1522年 油彩/ブナ材
ブダペスト国立西洋美術館 © Museum of Fine Arts, Budapest - Hungarian National Gallery, 2019
スペインで活躍したエル・グレコや、
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エル・グレコ 《聖小ヤコブ(男性の頭部の習作)》 1600年頃 油彩/カンヴァス
ブダペスト国立西洋美術館 © Museum of Fine Arts, Budapest - Hungarian National Gallery, 2019
日本人が大好きなモネの作品も。
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クロード・モネ 《トゥルーヴィルの防波堤、干潮》 1870年 油彩/カンヴァス
ブダペスト国立西洋美術館 © Museum of Fine Arts, Budapest - Hungarian National Gallery, 2019
“ブダペスト展” というタイトルからは想像が付かないくらいに、
幅広い年代、幅広いジャンルのヨーロッパ絵画が紹介されていました。
もちろん、ハンガリーの美術作品にもスポットが当てられています。
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日本人にはあまり、いや、ほとんど馴染みのないハンガリー美術ですが。
欧米で唯一、日本と同じく 『姓-名』 の形式を用いているハンガリー。
そんな共通点があるからでしょうか、
どのハンガリーの作家の作品も本能的に、「いい絵だな」 と思えました。
もしかしたら、もっとも日本人の感性に合うヨーロッパ絵画なのかもしれません。
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ちなみに、ハンガリーの作家の作品の中で、
特に目玉の作品は、シニェイ・メルシェ・パールの 《紫のドレスの婦人》 。
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シニェイ・メルシェ・パール 《紫のドレスの婦人》 1874年 油彩/カンヴァス
ブダペスト、ハンガリー・ ナショナル・ギャラリー © Museum of Fine Arts, Budapest - Hungarian National Gallery, 2019
こちらは、「ハンガリーのモナリザ」 とも呼ばれる絵画で、
ハンガリー人なら誰もが知っているであろう国民的絵画です。
描かれているのは、シニェイ・メルシェの新婚の妻とのこと。
心地よい陽気。美しい妻。
豪華なドレスを買えるだけの経済力。
リア充にほどがある一枚です。
とても素敵な絵なのですが、人によっては僕のように、
「見ちゃいられないぜっ!」 という気持ちになることでしょう。
さてさて、今回出展されていた中で、
個人的に印象的だったものをいくつかご紹介。
まずは、同じくシニェイ・メルシェの作品から。
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右側の 《気球》 も、約130年前の絵と考えると、独創的なモチーフで印象的でしたが。
やはり、ついつい目が引き寄せられてしまうのは、
原っぱの上で裸で寝そべる左側の絵の中の女性です (←男の悲しい性)。
ちなみに、タイトルは、《ヒバリ》 です。
いや、確かに1羽、飛んでるけども!
この絵のメインは絶対ヒバリじゃないし!
当時、夫婦やカップルがこの絵を観ている際に、
おそらく、こんなやり取りがあったのではなかろうか。
「あなた、女の人ばっかり見てたでしょ!」
「いや、見てない見てない!え~っと・・・そう・・・このヒバリを見てたんだよ」
「ふーん。ヒバリねー」
「本当本当!このヒバリ、いいよなぁ。躍動感があって。うん。ヒバリ、いいよ」
そんなやり取りが続出したことから、この絵は、《ヒバリ》 と呼ばれるようになったそうな。
(↑あくまで、僕の妄想です)
続いて紹介したいのは、フランツ・クサーヴァー・メッサーシュミットによる肖像彫刻です。
ここ最近、“ルーヴル美術館展”、“ウィーン・モダン展” と、
立て続けに国立新美術館に来日しているメッサーシュミットの 「性格表現の頭像」。
今回は、ブダペスト国立西洋美術館が所蔵する3点のうち2点が来日していました。
よりインパクトがあったのは、手前の 《子どもじみた泣き顔》 のほう。
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完全なるザブングル。
完全なる 「悔しいです!!」。
画家個人の印象が強く残っているのは、
チョントヴァーリ・コストカ・ ティヴァダルです。
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チョントヴァーリ・コストカ・ ティヴァダル 《アテネの新月の夜、馬車での散策》 1904年 油彩/カンヴァス
ブダペスト、ハンガリー・ ナショナル・ギャラリー © Museum of Fine Arts, Budapest - Hungarian National Gallery, 2019
もともとは薬剤師だったというチョントヴァーリ。
しかし、ある日、神から 「お前は世界で最も偉大な画家になる!」 とのお告げが!
そして、画家になることを決意したのだそうです。
残念ながら、生前は評価されなかったそうですが、
現在では、その独特なスタイルの風景画に、カルト的ファンが少なくないのだそう。
神の予言は、当たらずとも遠からず、といったところでしょうか。
最後に紹介したいのは、レオ・プッツの 《牧歌》 (写真左) です。
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彼女のために、フルートを演奏する男性。
しかし、肝心の彼女は、演奏よりも水温が気になっているようです。
“うわー・・・コイツ聴いてねぇよ・・・”
“何かっていうと、いつもこの曲なのよね・・・あー、演奏早く終わらないかしら・・・”
なんとも気まずい時間が流れていました。
少なくとも、”牧歌” ではないです。
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“ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史” が絶賛開催中ですが。
国立新美術館では、“ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年” が開催されています。

(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
600年と400年。
「200年も少ないじゃん!」 という理由で行かないなんて、もったいない!
令和元年のラストを飾るに相応しい大型展覧会ですよ。
実は今年2019年は、日本とハンガリーの外交関係開設150周年の記念すべき年。
そんなメモリアルイヤーを祝し、“ハンガリー最大の美術館” ブダペスト国立西洋美術館と、
ハンガリー・ナショナル・ギャラリーの所蔵品が25年ぶりにまとまった形で来日しています。
それらの中には、クラーナハの作品もあれば、

ルカス・クラーナハ(父) 《不釣り合いなカップル 老人と若い女》 1522年 油彩/ブナ材
ブダペスト国立西洋美術館 © Museum of Fine Arts, Budapest - Hungarian National Gallery, 2019
スペインで活躍したエル・グレコや、

エル・グレコ 《聖小ヤコブ(男性の頭部の習作)》 1600年頃 油彩/カンヴァス
ブダペスト国立西洋美術館 © Museum of Fine Arts, Budapest - Hungarian National Gallery, 2019
日本人が大好きなモネの作品も。

クロード・モネ 《トゥルーヴィルの防波堤、干潮》 1870年 油彩/カンヴァス
ブダペスト国立西洋美術館 © Museum of Fine Arts, Budapest - Hungarian National Gallery, 2019
“ブダペスト展” というタイトルからは想像が付かないくらいに、
幅広い年代、幅広いジャンルのヨーロッパ絵画が紹介されていました。
もちろん、ハンガリーの美術作品にもスポットが当てられています。


日本人にはあまり、いや、ほとんど馴染みのないハンガリー美術ですが。
欧米で唯一、日本と同じく 『姓-名』 の形式を用いているハンガリー。
そんな共通点があるからでしょうか、
どのハンガリーの作家の作品も本能的に、「いい絵だな」 と思えました。
もしかしたら、もっとも日本人の感性に合うヨーロッパ絵画なのかもしれません。



ちなみに、ハンガリーの作家の作品の中で、
特に目玉の作品は、シニェイ・メルシェ・パールの 《紫のドレスの婦人》 。

シニェイ・メルシェ・パール 《紫のドレスの婦人》 1874年 油彩/カンヴァス
ブダペスト、ハンガリー・ ナショナル・ギャラリー © Museum of Fine Arts, Budapest - Hungarian National Gallery, 2019
こちらは、「ハンガリーのモナリザ」 とも呼ばれる絵画で、
ハンガリー人なら誰もが知っているであろう国民的絵画です。
描かれているのは、シニェイ・メルシェの新婚の妻とのこと。
心地よい陽気。美しい妻。
豪華なドレスを買えるだけの経済力。
リア充にほどがある一枚です。
とても素敵な絵なのですが、人によっては僕のように、
「見ちゃいられないぜっ!」 という気持ちになることでしょう。
さてさて、今回出展されていた中で、
個人的に印象的だったものをいくつかご紹介。
まずは、同じくシニェイ・メルシェの作品から。

右側の 《気球》 も、約130年前の絵と考えると、独創的なモチーフで印象的でしたが。
やはり、ついつい目が引き寄せられてしまうのは、
原っぱの上で裸で寝そべる左側の絵の中の女性です (←男の悲しい性)。
ちなみに、タイトルは、《ヒバリ》 です。
いや、確かに1羽、飛んでるけども!
この絵のメインは絶対ヒバリじゃないし!
当時、夫婦やカップルがこの絵を観ている際に、
おそらく、こんなやり取りがあったのではなかろうか。
「あなた、女の人ばっかり見てたでしょ!」
「いや、見てない見てない!え~っと・・・そう・・・このヒバリを見てたんだよ」
「ふーん。ヒバリねー」
「本当本当!このヒバリ、いいよなぁ。躍動感があって。うん。ヒバリ、いいよ」
そんなやり取りが続出したことから、この絵は、《ヒバリ》 と呼ばれるようになったそうな。
(↑あくまで、僕の妄想です)
続いて紹介したいのは、フランツ・クサーヴァー・メッサーシュミットによる肖像彫刻です。
ここ最近、“ルーヴル美術館展”、“ウィーン・モダン展” と、
立て続けに国立新美術館に来日しているメッサーシュミットの 「性格表現の頭像」。
今回は、ブダペスト国立西洋美術館が所蔵する3点のうち2点が来日していました。
よりインパクトがあったのは、手前の 《子どもじみた泣き顔》 のほう。

完全なるザブングル。
完全なる 「悔しいです!!」。
画家個人の印象が強く残っているのは、
チョントヴァーリ・コストカ・ ティヴァダルです。

チョントヴァーリ・コストカ・ ティヴァダル 《アテネの新月の夜、馬車での散策》 1904年 油彩/カンヴァス
ブダペスト、ハンガリー・ ナショナル・ギャラリー © Museum of Fine Arts, Budapest - Hungarian National Gallery, 2019
もともとは薬剤師だったというチョントヴァーリ。
しかし、ある日、神から 「お前は世界で最も偉大な画家になる!」 とのお告げが!
そして、画家になることを決意したのだそうです。
残念ながら、生前は評価されなかったそうですが、
現在では、その独特なスタイルの風景画に、カルト的ファンが少なくないのだそう。
神の予言は、当たらずとも遠からず、といったところでしょうか。
最後に紹介したいのは、レオ・プッツの 《牧歌》 (写真左) です。

彼女のために、フルートを演奏する男性。
しかし、肝心の彼女は、演奏よりも水温が気になっているようです。
“うわー・・・コイツ聴いてねぇよ・・・”
“何かっていうと、いつもこの曲なのよね・・・あー、演奏早く終わらないかしら・・・”
なんとも気まずい時間が流れていました。
少なくとも、”牧歌” ではないです。
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