さぁ、今年もこの季節がやってまいりました!
展覧会そのものは一切関係なし。
ただただ素晴らしかった図録を、
アートテラー・とに~が独断と偏見で評価する “図録の祭典” 。
それが・・・・・
図録・オブ・ザ・イヤー
です。
アート業界のごくごく一部の人から熱い視線を集めるこの企画。
今年2019年、その栄冠に輝いたのは、一体どの図録なのでしょうか?!
第10位 カルティエ、時の結晶
さすがカルティエといった感じのエレガントな図録。
図録というよりも、もはや “読むジュエリー”。
一冊置いておくだけで、部屋の雰囲気が華やぎます。
第9位 日本の素朴絵 ―ゆるい、かわいい、たのしい美術―
日本美術史に残るゆるキャラ大集合の展覧会の図録。
表紙からすでに楽しげですが、中身も楽しさいっぱい。
小ネタが満載です。
本の角が丸いのもグッド!
第8位 人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-
“人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-” は、
東京国立博物館の平成館でも本館でもなく、東洋館の一室でややひっそりと開催中の展覧会。
それゆえ、正直なところ、展覧会はそこまで大きく印象には残っていないのですが (笑)
その図録はビックリするくらいにクオリティが高かったです。
「この図録をゲットするために、展覧会を訪れた方がいいですよ」 と薦めたいレベル。
第7位 ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン
帯で “色彩の巨人” と紹介しながらも、
あえて白一色の特殊加工の表紙にしたセンスに脱帽しました。
絵画やテキスタイル・デザインを紹介するページの周囲を黒で囲むというデザインも素敵。
第6位 クマのプーさん展
ディズニーのキャラクターとしての “クマのプーさん” ではなく、
イギリスの国民的絵本としての “クマのプーさん” の魅力に焦点を当てた展覧会。
表紙のカラーを黄色にしなかったところに好感を覚えました。
また、図録の中には、作家A.A.ミルンの文章の魅力をビジュアルで紹介したページも。
展覧会では、どうしてもE.H.シェパードの挿絵に注目してしまいましたが、
この図録のおかげで、A.A.ミルンの文章の魅力にも気づくことが出来ました。
第5位 藤井フミヤ展 多様な想像新世界 The Diversity
“アーティスト・藤井フミヤ” の全貌が詰まった1冊。
装丁はもちろん、作品の配置、印刷、紙の質感など、細部に至るまでこだわり抜かれています。
また、どのページも、手で押さえなくても、
180度開いたままの状態を保つことが出来るのも嬉しい限り。
ちなみに、図録の中には、自宅で制作中のフミヤさんのショットも収められています。
これらの写真を撮影したのは、フミヤさんの実の娘さんだそうです。
第4位 ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道
ゴージャスな装丁。
図版もたくさん掲載。
「これぞ図録!」 というような、王道にして究極の図録でした。
第3位 メスキータ
日本初となるメスキータの回顧展の図録。
何と言っても印象的なのは、その手触り。
画像を印刷した上から、目の粗いクロスを貼っているのだそう。
他の図録とは一線も二線も画す、実に凝った作りです。
なお、メスキータ作品の迫力を存分に伝えるため、あえて大判の判型を採用したとのこと。
そのせいで、本棚に入らなかったのが、玉に瑕です (笑)。
第2位 コートールド美術館展 魅惑の印象派
全体の雰囲気、サイズ感、内容。
すべてがパーフェクト。
そういう五角形のグラフみたいなヤツがあったら、綺麗な五角形を描くことでしょう。
何よりも、透明なフィルムのページを重ねることで、
作品の各見どころが浮かび上がるという仕掛けが画期的でした。
新時代の図録。
第1位 ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ
この春、DIC川村記念美術館で開催された、
“箱のアーティスト” ことジョゼフ・コーネルの大規模展覧会の図録。
もちろん、箱入り。
まるで、この図録自体がコーネルの作品のようです。
作品の図版だけでなく、会場風景も収録されていました。
展覧会の思い出も閉じ込めたかのような一冊です。
ちなみに、2018年2019年と連覇を果たした東京都庭園美術館。
“岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟” の図録も、
とても素晴らしかったのですが、惜しくも入賞ならず。
それくらいに、今年は全体的に図録のレベルが高かったです。
果たして、来年2020年は、どんな図録が登場するのか?
また来年の図録・オブ・ザ・イヤーでお会いいたしましょう!
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展覧会そのものは一切関係なし。
ただただ素晴らしかった図録を、
アートテラー・とに~が独断と偏見で評価する “図録の祭典” 。
それが・・・・・
図録・オブ・ザ・イヤー
です。
アート業界のごくごく一部の人から熱い視線を集めるこの企画。
今年2019年、その栄冠に輝いたのは、一体どの図録なのでしょうか?!
第10位 カルティエ、時の結晶
さすがカルティエといった感じのエレガントな図録。
図録というよりも、もはや “読むジュエリー”。
一冊置いておくだけで、部屋の雰囲気が華やぎます。
第9位 日本の素朴絵 ―ゆるい、かわいい、たのしい美術―
日本美術史に残るゆるキャラ大集合の展覧会の図録。
表紙からすでに楽しげですが、中身も楽しさいっぱい。
小ネタが満載です。
本の角が丸いのもグッド!
第8位 人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-
“人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-” は、
東京国立博物館の平成館でも本館でもなく、東洋館の一室でややひっそりと開催中の展覧会。
それゆえ、正直なところ、展覧会はそこまで大きく印象には残っていないのですが (笑)
その図録はビックリするくらいにクオリティが高かったです。
「この図録をゲットするために、展覧会を訪れた方がいいですよ」 と薦めたいレベル。
第7位 ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン
帯で “色彩の巨人” と紹介しながらも、
あえて白一色の特殊加工の表紙にしたセンスに脱帽しました。
絵画やテキスタイル・デザインを紹介するページの周囲を黒で囲むというデザインも素敵。
第6位 クマのプーさん展
ディズニーのキャラクターとしての “クマのプーさん” ではなく、
イギリスの国民的絵本としての “クマのプーさん” の魅力に焦点を当てた展覧会。
表紙のカラーを黄色にしなかったところに好感を覚えました。
また、図録の中には、作家A.A.ミルンの文章の魅力をビジュアルで紹介したページも。
展覧会では、どうしてもE.H.シェパードの挿絵に注目してしまいましたが、
この図録のおかげで、A.A.ミルンの文章の魅力にも気づくことが出来ました。
第5位 藤井フミヤ展 多様な想像新世界 The Diversity
“アーティスト・藤井フミヤ” の全貌が詰まった1冊。
装丁はもちろん、作品の配置、印刷、紙の質感など、細部に至るまでこだわり抜かれています。
また、どのページも、手で押さえなくても、
180度開いたままの状態を保つことが出来るのも嬉しい限り。
ちなみに、図録の中には、自宅で制作中のフミヤさんのショットも収められています。
これらの写真を撮影したのは、フミヤさんの実の娘さんだそうです。
第4位 ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道
ゴージャスな装丁。
図版もたくさん掲載。
「これぞ図録!」 というような、王道にして究極の図録でした。
第3位 メスキータ
日本初となるメスキータの回顧展の図録。
何と言っても印象的なのは、その手触り。
画像を印刷した上から、目の粗いクロスを貼っているのだそう。
他の図録とは一線も二線も画す、実に凝った作りです。
なお、メスキータ作品の迫力を存分に伝えるため、あえて大判の判型を採用したとのこと。
そのせいで、本棚に入らなかったのが、玉に瑕です (笑)。
第2位 コートールド美術館展 魅惑の印象派
全体の雰囲気、サイズ感、内容。
すべてがパーフェクト。
そういう五角形のグラフみたいなヤツがあったら、綺麗な五角形を描くことでしょう。
何よりも、透明なフィルムのページを重ねることで、
作品の各見どころが浮かび上がるという仕掛けが画期的でした。
新時代の図録。
第1位 ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ
この春、DIC川村記念美術館で開催された、
“箱のアーティスト” ことジョゼフ・コーネルの大規模展覧会の図録。
もちろん、箱入り。
まるで、この図録自体がコーネルの作品のようです。
作品の図版だけでなく、会場風景も収録されていました。
展覧会の思い出も閉じ込めたかのような一冊です。
ちなみに、2018年2019年と連覇を果たした東京都庭園美術館。
“岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟” の図録も、
とても素晴らしかったのですが、惜しくも入賞ならず。
それくらいに、今年は全体的に図録のレベルが高かったです。
果たして、来年2020年は、どんな図録が登場するのか?
また来年の図録・オブ・ザ・イヤーでお会いいたしましょう!
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