上原美術館を堪能した後は、西伊豆方面へ。
目地を漆喰でかまぼこ型に塗り重ねたなまこ壁が街のあちこちに残る松崎町へとやってきました。
実は、その昔、大学時代にサークルの夏合宿で松崎町を訪れたことがあります。
ふらっと入った街の本屋さんのベストセラーコーナーに、
『ウォーリーをさがせ!』 の黄色い表紙のが置かれていたり (2002年だったのに!)。
町のお祭りでライブをしていたのが、
魚肉コンビーフという名前のバンドだったり (しかも、アン・ルイスのコピーバンド!)。
あまりにツッコミどころが多かったことを、今でも鮮明に覚えています。
そんな松崎町のツッコミどころの多さは、令和の今も健在でした。
まず目に飛び込んできたのは、こちらのスーパーの看板↓
「ウチには無いものなんて無い!」 という自信の現れなのか、
はたまた、「何と言われようが、無いものは無い!」 という開き直りなのか。
気になったので、入ってみましたが、
とりあえず、お酒を含め、売っていないものがいろいろありました。
どうやら後者のようです。
また、そのすぐ近くにあったこちらの神社。
一見したところは、普通の神社ですが、
近づいてみたところ、鳥居の下にこんな案内がありました。
・・・・・・・・・・・。
変わってると自分でアピールするのは、本当にヤバいヤツです。
この時点で、絶対に面白くない気がプンプンしていますが。
目にしてしまったからには、一応、境内に入ってみることにしました。
・・・・・・・・・・・。
あっ、これは関わらないほうがいいヤツだ。
すぐさま引き返しました。
さてさて、そんなツッコミどころの多い松崎町にあるのが、
他のどの美術館とも被らない、強烈なビジュアルをした美術館。
その名も、伊豆の長八美術館です。
松崎町出身で、幕末から明治にかけて活躍した左官の神様、
“伊豆の長八” こと入江長八 (1815~1889) の作品を展示する美術館。
日本唯一の漆喰芸術の美術館です。
このクセが強い美術館を設計したのは、鬼才の建築家・石山修武さん。
「左官の神様の美術館であれば、現在の左官の技術の粋を尽くすべき!」
という考えから、腕の良い左官職人延べ2000人を日本中から松崎町に集結させたのだとか。
外壁はもちろん、内部の壁や天井にいたるまで、
すべて当時最高の左官技術で仕上げられているそうです。
ではでは、時が経てば経つほど、白く輝き強度が増す、
そんな土佐漆喰の美しい壁が特徴的なエントランスを抜けて、館内へ。
展示室は、2つ。
どちらもそれほど大きくはありませんでした。
外観から想像していたよりも、だいぶコンパクトな展示スペース。
どうやら着ぶくれするタイプのようです (←?)。
ちなみに、2つの展示室の間には、のぼりとくだりの階段がありました。
つまり、1つ目の展示室を観て、階段をのぼって、
で、すぐに階段をくだって、2つ目の展示室に入ることになります。
・・・・・・・何のための階段だったんだろう??
このあたりが、松崎町クオリティです。
なお、肝心の伊豆の長八作品ですが、約50点ほど展示されていました。
そのうちの1部は、写真撮影が可能となっています。
西洋の漆喰芸術・フレスコ画 (ミケランジェロの 《最後の審判》 など) と違い、
伊豆の長八の漆喰芸術・鏝絵は、立体的かつリアルなのが大きな特徴です。
漆喰と鏝で、これほどまでに繊細な作品を生み出せるとは!
まさに超絶技巧!
さすがは 『左官の神様』 です。
どの作品も見ごたえがありましたが、
個人的に一番印象に残っているのは、《寒梅の塗り掛け軸》 という作品です。
水墨画のタッチで描かれた寒梅の部分は、もちろん鏝絵。
しかし、よく見ると、実はそれだけでなく、軸装の部分も漆喰で再現されていました。
左官の神様のいたずら
遊び心のある作品でした。
ちなみに、伊豆の長八美術館に隣接する建物・・・
松崎町営民芸館カサ・エストレリータも、石山修武さんによる設計とのこと。
伊豆の長八美術館に輪をかけて、ぶっ飛んだ建築です。
なお、地方のパチンコ屋のような見た目ですが、
中は、松崎町特産の桜葉を使った桜葉餅や桜葉クッキーなどを販売するお土産屋さんでした。
人は見かけによらない、と言いますが、建物も見かけによらないようです。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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目地を漆喰でかまぼこ型に塗り重ねたなまこ壁が街のあちこちに残る松崎町へとやってきました。
実は、その昔、大学時代にサークルの夏合宿で松崎町を訪れたことがあります。
ふらっと入った街の本屋さんのベストセラーコーナーに、
『ウォーリーをさがせ!』 の黄色い表紙のが置かれていたり (2002年だったのに!)。
町のお祭りでライブをしていたのが、
魚肉コンビーフという名前のバンドだったり (しかも、アン・ルイスのコピーバンド!)。
あまりにツッコミどころが多かったことを、今でも鮮明に覚えています。
そんな松崎町のツッコミどころの多さは、令和の今も健在でした。
まず目に飛び込んできたのは、こちらのスーパーの看板↓
「ウチには無いものなんて無い!」 という自信の現れなのか、
はたまた、「何と言われようが、無いものは無い!」 という開き直りなのか。
気になったので、入ってみましたが、
とりあえず、お酒を含め、売っていないものがいろいろありました。
どうやら後者のようです。
また、そのすぐ近くにあったこちらの神社。
一見したところは、普通の神社ですが、
近づいてみたところ、鳥居の下にこんな案内がありました。
・・・・・・・・・・・。
変わってると自分でアピールするのは、本当にヤバいヤツです。
この時点で、絶対に面白くない気がプンプンしていますが。
目にしてしまったからには、一応、境内に入ってみることにしました。
・・・・・・・・・・・。
あっ、これは関わらないほうがいいヤツだ。
すぐさま引き返しました。
さてさて、そんなツッコミどころの多い松崎町にあるのが、
他のどの美術館とも被らない、強烈なビジュアルをした美術館。
その名も、伊豆の長八美術館です。
松崎町出身で、幕末から明治にかけて活躍した左官の神様、
“伊豆の長八” こと入江長八 (1815~1889) の作品を展示する美術館。
日本唯一の漆喰芸術の美術館です。
このクセが強い美術館を設計したのは、鬼才の建築家・石山修武さん。
「左官の神様の美術館であれば、現在の左官の技術の粋を尽くすべき!」
という考えから、腕の良い左官職人延べ2000人を日本中から松崎町に集結させたのだとか。
外壁はもちろん、内部の壁や天井にいたるまで、
すべて当時最高の左官技術で仕上げられているそうです。
ではでは、時が経てば経つほど、白く輝き強度が増す、
そんな土佐漆喰の美しい壁が特徴的なエントランスを抜けて、館内へ。
展示室は、2つ。
どちらもそれほど大きくはありませんでした。
外観から想像していたよりも、だいぶコンパクトな展示スペース。
どうやら着ぶくれするタイプのようです (←?)。
ちなみに、2つの展示室の間には、のぼりとくだりの階段がありました。
つまり、1つ目の展示室を観て、階段をのぼって、
で、すぐに階段をくだって、2つ目の展示室に入ることになります。
・・・・・・・何のための階段だったんだろう??
このあたりが、松崎町クオリティです。
なお、肝心の伊豆の長八作品ですが、約50点ほど展示されていました。
そのうちの1部は、写真撮影が可能となっています。
西洋の漆喰芸術・フレスコ画 (ミケランジェロの 《最後の審判》 など) と違い、
伊豆の長八の漆喰芸術・鏝絵は、立体的かつリアルなのが大きな特徴です。
漆喰と鏝で、これほどまでに繊細な作品を生み出せるとは!
まさに超絶技巧!
さすがは 『左官の神様』 です。
どの作品も見ごたえがありましたが、
個人的に一番印象に残っているのは、《寒梅の塗り掛け軸》 という作品です。
水墨画のタッチで描かれた寒梅の部分は、もちろん鏝絵。
しかし、よく見ると、実はそれだけでなく、軸装の部分も漆喰で再現されていました。
左官の神様のいたずら
遊び心のある作品でした。
ちなみに、伊豆の長八美術館に隣接する建物・・・
松崎町営民芸館カサ・エストレリータも、石山修武さんによる設計とのこと。
伊豆の長八美術館に輪をかけて、ぶっ飛んだ建築です。
なお、地方のパチンコ屋のような見た目ですが、
中は、松崎町特産の桜葉を使った桜葉餅や桜葉クッキーなどを販売するお土産屋さんでした。
人は見かけによらない、と言いますが、建物も見かけによらないようです。
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