“近現代日本画の殿堂” こと山種美術館が、
千鳥ヶ淵から、現在の広尾の地に移転して早10周年。
それを記念して、昨年2月より1年にわたって、
【山種美術館 広尾開館10周年記念特別展】 が、次々と開催されてきました。
その大トリを飾るのが、“上村松園と美人画の世界” という展覧会。
ドキッ!丸ごと美人画!女だらけの展覧会です (←?)。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
会場に一歩足を踏み入れると、左から、べっぴんさん、
べっぴんさん、べっぴんさん、べっぴんさん、べっぴんさん・・・
服部有恒 《淀殿》 1954(昭和29)年 紙本・彩色 山種美術館
左)橋本明治 《秋意》 19776(昭和51)年 紙本・彩色 山種美術館
右)橋本明治 《舞》 1966(昭和41)年 紙本・彩色 山種美術館
一つも飛ばすことなく、べっぴんさん (=美人画) 。
心なしか、いつもよりイイ匂いがしたような。
実に華やかな展覧会でした。
美人が好きな人は当然として、美人になりたい人にもオススメの展覧会です。
さて、展覧会の見どころは何と言っても、
山種美術館が誇る日本屈指の上村松園コレクション。
今回のメインビジュアルにも使われている 《牡丹雪》 や、
上村松園 《牡丹雪》 1944(昭和19)年 絹本・彩色 山種美術館
京都に行った夫の帰りを待ちわびる妻を描いたという 《砧》 など、
上村松園 《砧》 1938(昭和13)年 絹本・彩色 山種美術館
その18点すべてが、3年ぶりに一挙公開されていました。
上村松園以外の日本画家による美人画も、もちろん美しかったですが。
着物の柄の取り合わせ、指先の美しさ、
気品溢れる凜とした佇まい、表具の美しさ・・・etc
上村松園の美人画は、そのすべてがパーフェクト!
もはや別格でした。
上村松園 《杜鵑を聴く》 1948(昭和23)年 絹本・彩色 山種美術館
上村松園 《庭の雪》 1948(昭和23)年 絹本・彩色 山種美術館
それゆえに、展覧会場は、まさに上村松園無双状態。
松園以外の美人画が、萎縮してしまっているような印象を受けたほどです。
唯一萎縮せず (?)、我が道を進んでいたように感じられたのは、片岡球子による美人画。
片岡球子 《むすめ》 1982(昭和57)年 紙本金地・彩色 山種美術館
美人・・・というか、なんというか、
まぁ、いわゆる一つの個性的な顔立ちをしていました。
描かれているのは、舞妓だそうですが、どこかベテラン感があり・・・。
なんとなく、志村けんと柄本明の芸者コントを彷彿とさせるものがありました。
また、舞妓を描いた作品と言えば、
森田曠平の 《投扇興》 も個性が強すぎる作品でした。
森田曠平 《投扇興》 1968(昭和43)年 紙本金地・彩色 山種美術館
投扇興とは、お座敷遊びの一種で、
扇を的に向かって投げ、投げたあとにできた形で点数を競うゲーム。
右側の女性は、おそらく扇をちょうど投げたところなのでしょうが。
見ようによっては、右手がミョーンと伸びているようにも見えます。
Mr.インクレディブル的な。
もしくは、ゴムゴムの実的な。
ちなみに。
今展のもうひとつの目玉といえるのが、
修復後初披露となる池田輝方の 《夕立》 です。
池田輝方 《夕立》 1916(大正5)年 絹本・彩色 山種美術館
こちらは、山種美術館の隠れた人気作品。
特に、右隻に描かれた男性のイケメンぶりが話題になっています。
美人だらけの展覧会の中の黒一点 (逆紅一点)だけに、
通常時よりも、イケメン度がさらに3割アップしていたような気がしました。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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千鳥ヶ淵から、現在の広尾の地に移転して早10周年。
それを記念して、昨年2月より1年にわたって、
【山種美術館 広尾開館10周年記念特別展】 が、次々と開催されてきました。
その大トリを飾るのが、“上村松園と美人画の世界” という展覧会。
ドキッ!丸ごと美人画!女だらけの展覧会です (←?)。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
会場に一歩足を踏み入れると、左から、べっぴんさん、
べっぴんさん、べっぴんさん、べっぴんさん、べっぴんさん・・・
服部有恒 《淀殿》 1954(昭和29)年 紙本・彩色 山種美術館
左)橋本明治 《秋意》 19776(昭和51)年 紙本・彩色 山種美術館
右)橋本明治 《舞》 1966(昭和41)年 紙本・彩色 山種美術館
一つも飛ばすことなく、べっぴんさん (=美人画) 。
心なしか、いつもよりイイ匂いがしたような。
実に華やかな展覧会でした。
美人が好きな人は当然として、美人になりたい人にもオススメの展覧会です。
さて、展覧会の見どころは何と言っても、
山種美術館が誇る日本屈指の上村松園コレクション。
今回のメインビジュアルにも使われている 《牡丹雪》 や、
上村松園 《牡丹雪》 1944(昭和19)年 絹本・彩色 山種美術館
京都に行った夫の帰りを待ちわびる妻を描いたという 《砧》 など、
上村松園 《砧》 1938(昭和13)年 絹本・彩色 山種美術館
その18点すべてが、3年ぶりに一挙公開されていました。
上村松園以外の日本画家による美人画も、もちろん美しかったですが。
着物の柄の取り合わせ、指先の美しさ、
気品溢れる凜とした佇まい、表具の美しさ・・・etc
上村松園の美人画は、そのすべてがパーフェクト!
もはや別格でした。
上村松園 《杜鵑を聴く》 1948(昭和23)年 絹本・彩色 山種美術館
上村松園 《庭の雪》 1948(昭和23)年 絹本・彩色 山種美術館
それゆえに、展覧会場は、まさに上村松園無双状態。
松園以外の美人画が、萎縮してしまっているような印象を受けたほどです。
唯一萎縮せず (?)、我が道を進んでいたように感じられたのは、片岡球子による美人画。
片岡球子 《むすめ》 1982(昭和57)年 紙本金地・彩色 山種美術館
美人・・・というか、なんというか、
まぁ、いわゆる一つの個性的な顔立ちをしていました。
描かれているのは、舞妓だそうですが、どこかベテラン感があり・・・。
なんとなく、志村けんと柄本明の芸者コントを彷彿とさせるものがありました。
また、舞妓を描いた作品と言えば、
森田曠平の 《投扇興》 も個性が強すぎる作品でした。
森田曠平 《投扇興》 1968(昭和43)年 紙本金地・彩色 山種美術館
投扇興とは、お座敷遊びの一種で、
扇を的に向かって投げ、投げたあとにできた形で点数を競うゲーム。
右側の女性は、おそらく扇をちょうど投げたところなのでしょうが。
見ようによっては、右手がミョーンと伸びているようにも見えます。
Mr.インクレディブル的な。
もしくは、ゴムゴムの実的な。
ちなみに。
今展のもうひとつの目玉といえるのが、
修復後初披露となる池田輝方の 《夕立》 です。
池田輝方 《夕立》 1916(大正5)年 絹本・彩色 山種美術館
こちらは、山種美術館の隠れた人気作品。
特に、右隻に描かれた男性のイケメンぶりが話題になっています。
美人だらけの展覧会の中の黒一点 (逆紅一点)だけに、
通常時よりも、イケメン度がさらに3割アップしていたような気がしました。
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