「水兵リーベ僕の舟」
皆様も、こんな語呂合わせで、元素を暗記したのではないでしょうか。
ちなみに、僕は、高校の科学の先生に、
この続きの語呂合わせを、「シップはすぐ来らぁ。かかあ」 と教わりました。(←フレーズの意味が分からない!)
・・・と、何で、いきなり元素の話から始まったかと言えば、
本日ご紹介する展覧会が、国立科学博物館で開催中の “元素のふしぎ” であるからに他なりません。
大学は、文系だったこともあり、ほとんどなじみのない元素の世界。
だからと言って、知りたくないわけではありません。
生活に役立つでしょうし、むしろ知りたいくらい。
でも、本を読んでみても、チンプンカンプン・・・。
そんな僕みたいな人に、うってつけなのが、この展覧会なのです。
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では、早速、会場に入ってみましょう。
まずは、
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パネルを使って、太陽をはじめ、海や空、人などが、
どんな元素で構成されているのかを学ぶところから、展覧会は始まります。
この辺りの展示は、わりとマジメな感じで、ちょっぴり退屈な印象は否めません。
続いて、元素の歴史を知るコーナー。
元素の歴史にまつわる様々なエピソードが、やはりパネルを中心に紹介されています。
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ちなみに。
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こちらは、約90年前の周期表。
現代から見ると、ところどころ間違っているらしいです。
展示の冒頭から、ここまで、
パネルでの展示が多いため、情報量は多く、結構頭がパンパンになります (笑)
ここまでの展示で、僕が唯一食いついたのが、こちら↓
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並べて展示されているのは、たくさんの切手。
“何で、元素の展覧会で、切手??” と、戸惑っていたら・・・
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すべて、元素にまつわる切手とのこと。
で、僕が、一番食いついてしまったのは、このパネルの赤線を引いた部分↓
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「協力:化学切手同好会」 とは、いかなる同好会?!
切手好きな方も、まぁまぁ、マジョリティだとは思いますが、
さらに、その中でも、化学に関する切手だけを好む方がいるということなのでしょうか。
どんだけマジョリティなのでしょう。。。
どういう同好会なのか、興味津々です。
(決して、僕は、化学切手に興味があるわけではないのですが)
さて、展覧会の約4分の1を観終わって、
いまだ化学切手同好会にしか、関心を示せていない僕。
“このまま、パッとしないまま、展覧会は終わってしまうのだろうか・・・”
と、少々不安になり始めたのですが。
今回の展覧会のハイライトでもある 「すべての元素」 ゾーンに突入した途端、
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そんな不安は、一気に吹っ飛んでしまいました。
「これこれ!こういう展覧会を期待していたんだよ♪」
現在、知られている元素の数は、118種類。
こちらのゾーンでは、その118種類すべての元素を、
それぞれの元素の純粋な単体や、その元素からできている製品などを交えて紹介しているのです。
(但し、放射性元素など実物展示が難しいものは除く)
例えば、原子番号1番の水素。
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それぞれの元素に関する詳細なデータを、パネルで紹介しているだけでなく。
水素を燃料とするロケットの模型や、
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水素エンジンを搭載した車など、水素を利用しているものも紹介されています。
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また、例えば、ホウ素。
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あまり馴染みがない元素のような気がしますが、
実は、ゴキブリ団子に使われていたり、
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「キターーー!」 でおなじみ (?) の目薬にも使われているのだとか。
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ゴキブリ団子と目薬に同じ元素が使われていたとは、知りませんでした。
勉強になります (この場合は、知らない方が幸せだった気もしますがw)
ともあれ、このように、目に見えない “元素” の世界を、
パネルや実社会での使われ方の例を用いることで可視化して、
なおかつ、わかりやすく見せてくれているのは、化学オンチの身には有りがたい限り。
楽しく学べる展覧会です。
夏休みも、あと残りわずかですが、宿題に困っている子供にもピッタリな展覧会です。
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ちなみに、こちらの118種類すべての元素を紹介するゾーン。
かなりのボリュームですから、お時間には余裕を持っていかれてくださいませ。
僕の場合、元素を一つずつ、ゆっくり勉強したところ、
1時間経過しても、まだ元素番号33のヒ素のあたりにいました (笑)
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とは言え、元素番号が増えるにつれて・・・
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どんどんとパネルとパネルの間隔が狭くなっていきます。
(=使用例が少なくなっていくので)
もはや最後の方になると、
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主な用途が、 “研究上の興味だけで、用途はない” の一言でバッサリ片づけられてしまっています。
そういう意味では、元素番号の順番的に、仕方のないことでありますが、
展覧会が終わりに近づけば近づくほど、失速していく展覧会とも言えます (笑)
また、この展覧会では、ところどころに、
コーナー展示や、さまざまな体験型の展示も用意されていて、
最後まで飽きさせない工夫がなされていました。
面白かったものを、いくつか紹介しますと・・・
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こちらは、世にも珍しい元素体重計。
この体重計で量れるのは、自分の体重・・・ではなく。
自分の体に占める酸素や炭素、窒素などの元素の重さ。
ちなみに、僕の体には、酸素が約35kg含まれているそうです。
それから、こちらの人だかりが出来ているコーナーは、
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金属の重さを量り比べることが出来るコーナー。
庶民の憧れ (?) である金の延べ棒を持つことが出来ちゃいます。
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正直、想像していた以上に重い!
同じ大きさのアルミニウムの延べ棒と持ち比べてみると、約10倍の重さ。
あんなに重いなら、僕は金は要らないですね (←庶民のやせ我慢)
展覧会の最後では、来場者の投票によって決まる人気元素が紹介されていました。
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まさに、 “GNS118(=元素)選抜総選挙” といった感じ。
現時点でのセンター候補は、
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やはり…というかなんというか、 “金” でした。
ちなみに、8月下旬現在で、
129票も獲得している原子番号113番のウンウントリウム (Uut) とは・・・
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日本人が発見した元素で、
もしかしたら、日本で発見された初めての元素として認定される可能性のある元素とのこと。
日本人として、かなり期待してしまいます。うんうん。
しかし、この総選挙。
金やウンウントリウム以外にも、票がきちんと割れているのが面白いです。
皆様、どういう理由で、マイナーな元素に投票したのでしょうか。
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「そんなことはどうでもイットリウム!」
そんなアカデミックなギャグは、僕の母校では全く流行っていませんでした (笑)
ちなみに、その下の “メンデレビウム” に、
「ツンデレっぽいから!」 という理由で投票した方もツワモノです。
原子番号52のテルルを選んだ方の理由も、独創的でした。
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「ケロロ軍曹のキャラっぽいから」
・・・確かにw
原子番号110の元素で、元素記号はDsのダームスタチウムに投票した32歳の男性の方。
その理由は、こちら↓
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いやいやいや、そのDSじゃないですからwww
この方は、展覧会を通じて何を得たのでしょうか。
ランキングへのご協力をお願いします。
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元素のふしぎ
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