江戸東京博物館で開催中の “二条城展” に行ってきました。
美術館の外に設置されている看板を、よく見ると・・・
“まったか将軍” なる謎のキャラより、二条城クイズが出題されていました。
「答えは会場で!」 とのことなので、皆様も一緒にお考えくださいませ。
(ちなみに、まったか将軍の公式ツイッターアカウントは、こちら)
この美術展は、 「江戸東京博物館 開館20周年記念」 と銘打たれているだけあって。
修学旅行のメッカとしてもお馴染みの二条城より、
本物の障壁画の数々や瓦・唐門欄間の彫刻・装飾具などを持ってきて展示している途方もない美術展。
かなり気合いが入っています。
ちなみに、 “二条城の障壁画がこれだけまとまって京都以外で公開されるのは初めてのこと” なのだとか。
さてさて、そんな二条城展を鑑賞しまして。
観終わった後の僕の率直な第一声は、
「そうだ やっぱり京都、行こう。」
でした (笑)
確かに、二条城の障壁画が東京の博物館で公開されているという事実は、純粋にスゴいと思いました。
《二の丸御殿 遠侍二の間 竹林群虎図》 に。
《二の丸御殿 黒書院四の間 菊図》 に。
そして、 《二の丸御殿 大広間四の間 松鷹図》 に。
もちろん全部本物です。
ただ、あくまで二条城に所蔵されている3000面の障壁画のごく一部。
障壁画は障壁画であるから、素晴らしいのであって、
その一部を展示されていても、本来の素晴らしさの一部しか感じられない気がします。
例えるなら、AKB48のうちの3、4人だけがテレビ出演しているようなもの。
(しかも、その全員が神7入りしているわけではない)
やっぱり、まとまったゴージャスな状態で観たいならば、
「二条城に行くしかない (AKB48で言うならば、AKB48劇場に行くしかない)」 と実感させられました。
また、僕は、これらの障壁画が、
二条城の内部を再現したセットのようなところに展示されているのかと、勝手に思っていたのですが。
そういう演出はなく、障壁画たちが、ガラスケースに並べられて展示してあるだけでした。
なので、実際、二条城では、どのように配置されているのかは、
自分の想像力をフル活用させるより仕方ありません。 (CG再現映像もありましたが)
二条城より貴重な障壁画の数々を、わざわざ持って来て頂いたのになんですが。
「障壁画は、あるべき場所で観るのが、何よりも好ましい。」 という真理に気づかされた美術展だったと言えましょう。
正直なところ、実際の二条城展よりも、
京浜東北線の車内などで放送されている二条城展のCMの方がよっぽど面白い気がしました。
あのCMは、抜群にセンスがあるのに。
ちなみに、障壁画だけでは、美術展の会場は、埋まらないので (?)
二条城が描かれている絵 (《洛中洛外図屏風(左隻)》) や、
二条城を作らせた徳川家に関する資料や、
二条城が舞台となった歴史的事件・大政奉還に関する資料なども展示されていました。
前回の江戸博での “日本橋展” は、かなりニッチな美術展だと思いましたが。
今回は、それに輪をかけて、ニッチな美術展だったなぁという印象です。
自分で自分の首を絞めないで、
もっと広げられそうなテーマの美術展を開催してみてはいかがでしょうか??
最後に、一つだけ、 「おっ!」 と思わされた展示をご紹介。
それは、二条城に関する音として紹介されていた、二条城の鴬張りの音。
音を展示するというのは、とても面白い試み。
ただ、二条城の鴬張りの音が聞こえる場所周辺は、
実際の江戸博の床も、歩くたびに、ギシギシと音を立てていました (鴬張りでもなんでもなくw)
開館して20年ですからね。。。
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二条城展
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