俺は、今、モーレツに腹が立っている!
展覧会に合わせて、レストランが提供する限定メニューってあるだろ?
なぜ、フレンチだとか、スイーツだとか、女が喜ぶメニューばっかりなんだ?!
漢 [おとこ] が、あんなこじゃれたものを、食ってられるか!
漢なら、ガッツリと丼が食いたいんだ。
展覧会に合わせたアートな丼も作ってくれ!
何、作らないだと?それなら、俺が作るしかないじゃないかっ!
そう。これが、漢のアート丼だ!
今年2020年大本命の展覧会。
“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展” は、いまだ臨時休館中です。
そこで本日は、一日でも早い開幕を祈願して、
イギリスを代表する画家の一人であり、展覧会にも作品が出展されている・・・
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー。
彼をイメージした丼を作ってみようと思います。
さて、ターナーと言えば・・・・・・・
黄色が好きなことでお馴染みの画家です。
その反対に、緑色が嫌いだったようで、
ある知人に、「木を描かずに済めばありがたい」 と語ったこともあるほど。
ということで、今回のターナー丼は緑色NGを徹底したいと思います。
そして、もう一つ。
ターナーの大きな特徴は、モヤモヤボヤボヤとした作風です。
彼は、印象派の画家たちよりも約30年も早く、
画面が光に満ちたこの作風に辿り着いていました。
しかし、当時は斬新すぎて、人々からは、
「石鹸の泡のようだ」 とか 「カレーのようだ」 とか酷評されていたそうです。
・・・・・・・ん?カレー??
なるほど。カレーは黄色いですし、
“カレー” 違いですが、初期の代表作の一つに 《カレーの桟橋》 がありますね。
ならばもう、これはカレーを作るしかありません!
ということで、まずは、ルーを作ります。
市販のルーは茶色いものが多いので、
なるべく黄色に近づけるべく、一から作りたいと思います。
用意したのは、ラード。
ここに、小麦粉を投入し、
焦げ付かないよう、弱火でひたすらかき混ぜ続けます。
その間、約30分。
途中何度か飽きそうになりましたが。
ターナーは、《吹雪-港の沖合の蒸気船》 を描く際に、
リアルな嵐を描写するため、嵐の中、蒸気船に乗り、
マストに縛り付けられた状態で、嵐を観察したのだとか。
それも、約4時間も。
そんなターナーの苦行 (?) に比べたら、
小麦粉を30分間かき混ぜるなんて、たいしたことがありません。
さて、ルーが色付いたら、イギリスが発祥となるカレー粉を投入。
さらに、黄色味をより足すために、ターメリックも投入します。
これで、黄色いルーは完成しました。
そしたら、カレーを仕上げていきましょう。
タマネギをみじん切りにし、透明になるまで炒めたら、水とコンソメを入れます。
沸騰したら、火を止め、先ほど作った黄色いカレールーを混ぜ入れました。
しばらく、弱火でコトコト煮込んだら、
メインの具材となるシーフードミックス (白ワインで軽く蒸したもの) を入れましょう。
牛肉でも豚肉でも何でも良いかと思ったのですが、
ターナーは船の絵を多く描いているので、今回はシーフードカレーにしてみました。
さて、いよいよ盛り付けです。
黄色好きのターナーの丼なので、
もちろんご飯はターメリックライス。
真っ黄色です。
この上に、カレーを盛り付けます。
家にもとからあったお玉でよそっても良かったのですが。
たまたま調理器具売り場で・・・・・・
ターナースプーンなるものを見つけたので、これでよそいました。
しかし、これで完成ではありません。
実は、もう一つ大事なトッピングを作っていました。
ターナーはその生涯で、代表作の 《雨、蒸気、速度―グレート・ウェスタン鉄道》 をはじめ、
蒸気をモチーフにした絵画を多く残しています。
蒸気→煙→燻製。
ということで、今回人生で初めて、自宅で燻製作りにチャレンジしてみることに。
と言っても、燻製を作る一式を買いそろえるのは面倒なので、
100均で売っていたステンレス製ボウル2つと、網とで簡易の燻製器を制作。
これで燻製卵を作ってみました。
燻製すること、約15分。
色づきはまぁまぁですが、それっぽい燻製卵が出来ました。
これを半分に切って、トッピングすれば、ターナー丼の完成です。
それでは、いただきます!
・・・・・・・・うん。
普通に美味しいです。
まぁ、ターナー丼とは言ったものの、
ただの “シーフードカレー燻製卵トッピング” なので、美味しくないわけがありません。
これでターナー丼といえるのか!?
そう思い、食べかけのターナー丼を持って、再びキッチンへ。
余っていたスモークウッドと丼を鍋の中にイン!
で、蓋をして、火を付けます。
すると、みるみるうちに、丼が蒸気で満たされました。
我ながら、蒸気を・・・もとい、常軌を逸した行動だとは思いますが。
嵐の中、マストに縛り付けられたターナーほどではありません。
数分後、十分に燻製の蒸気をまとい、
よりターナーらしさが増した新・ターナー丼を改めて試食しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
カレーもご飯も燻製卵も、そして、丼自体も、全部が燻製味です。
モヤモヤボヤボヤした味になりました。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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展覧会に合わせて、レストランが提供する限定メニューってあるだろ?
なぜ、フレンチだとか、スイーツだとか、女が喜ぶメニューばっかりなんだ?!
漢 [おとこ] が、あんなこじゃれたものを、食ってられるか!
漢なら、ガッツリと丼が食いたいんだ。
展覧会に合わせたアートな丼も作ってくれ!
何、作らないだと?それなら、俺が作るしかないじゃないかっ!
そう。これが、漢のアート丼だ!
今年2020年大本命の展覧会。
“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展” は、いまだ臨時休館中です。
そこで本日は、一日でも早い開幕を祈願して、
イギリスを代表する画家の一人であり、展覧会にも作品が出展されている・・・
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー。
彼をイメージした丼を作ってみようと思います。
さて、ターナーと言えば・・・・・・・
黄色が好きなことでお馴染みの画家です。
その反対に、緑色が嫌いだったようで、
ある知人に、「木を描かずに済めばありがたい」 と語ったこともあるほど。
ということで、今回のターナー丼は緑色NGを徹底したいと思います。
そして、もう一つ。
ターナーの大きな特徴は、モヤモヤボヤボヤとした作風です。
彼は、印象派の画家たちよりも約30年も早く、
画面が光に満ちたこの作風に辿り着いていました。
しかし、当時は斬新すぎて、人々からは、
「石鹸の泡のようだ」 とか 「カレーのようだ」 とか酷評されていたそうです。
・・・・・・・ん?カレー??
なるほど。カレーは黄色いですし、
“カレー” 違いですが、初期の代表作の一つに 《カレーの桟橋》 がありますね。
ならばもう、これはカレーを作るしかありません!
ということで、まずは、ルーを作ります。
市販のルーは茶色いものが多いので、
なるべく黄色に近づけるべく、一から作りたいと思います。
用意したのは、ラード。
ここに、小麦粉を投入し、
焦げ付かないよう、弱火でひたすらかき混ぜ続けます。
その間、約30分。
途中何度か飽きそうになりましたが。
ターナーは、《吹雪-港の沖合の蒸気船》 を描く際に、
リアルな嵐を描写するため、嵐の中、蒸気船に乗り、
マストに縛り付けられた状態で、嵐を観察したのだとか。
それも、約4時間も。
そんなターナーの苦行 (?) に比べたら、
小麦粉を30分間かき混ぜるなんて、たいしたことがありません。
さて、ルーが色付いたら、イギリスが発祥となるカレー粉を投入。
さらに、黄色味をより足すために、ターメリックも投入します。
これで、黄色いルーは完成しました。
そしたら、カレーを仕上げていきましょう。
タマネギをみじん切りにし、透明になるまで炒めたら、水とコンソメを入れます。
沸騰したら、火を止め、先ほど作った黄色いカレールーを混ぜ入れました。
しばらく、弱火でコトコト煮込んだら、
メインの具材となるシーフードミックス (白ワインで軽く蒸したもの) を入れましょう。
牛肉でも豚肉でも何でも良いかと思ったのですが、
ターナーは船の絵を多く描いているので、今回はシーフードカレーにしてみました。
さて、いよいよ盛り付けです。
黄色好きのターナーの丼なので、
もちろんご飯はターメリックライス。
真っ黄色です。
この上に、カレーを盛り付けます。
家にもとからあったお玉でよそっても良かったのですが。
たまたま調理器具売り場で・・・・・・
ターナースプーンなるものを見つけたので、これでよそいました。
しかし、これで完成ではありません。
実は、もう一つ大事なトッピングを作っていました。
ターナーはその生涯で、代表作の 《雨、蒸気、速度―グレート・ウェスタン鉄道》 をはじめ、
蒸気をモチーフにした絵画を多く残しています。
蒸気→煙→燻製。
ということで、今回人生で初めて、自宅で燻製作りにチャレンジしてみることに。
と言っても、燻製を作る一式を買いそろえるのは面倒なので、
100均で売っていたステンレス製ボウル2つと、網とで簡易の燻製器を制作。
これで燻製卵を作ってみました。
燻製すること、約15分。
色づきはまぁまぁですが、それっぽい燻製卵が出来ました。
これを半分に切って、トッピングすれば、ターナー丼の完成です。
それでは、いただきます!
・・・・・・・・うん。
普通に美味しいです。
まぁ、ターナー丼とは言ったものの、
ただの “シーフードカレー燻製卵トッピング” なので、美味しくないわけがありません。
これでターナー丼といえるのか!?
そう思い、食べかけのターナー丼を持って、再びキッチンへ。
余っていたスモークウッドと丼を鍋の中にイン!
で、蓋をして、火を付けます。
すると、みるみるうちに、丼が蒸気で満たされました。
我ながら、蒸気を・・・もとい、常軌を逸した行動だとは思いますが。
嵐の中、マストに縛り付けられたターナーほどではありません。
数分後、十分に燻製の蒸気をまとい、
よりターナーらしさが増した新・ターナー丼を改めて試食しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
カレーもご飯も燻製卵も、そして、丼自体も、全部が燻製味です。
モヤモヤボヤボヤした味になりました。
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