6月2日。
今年楽しみだった展覧会の一つ、
“奇才―江戸絵画の冒険者たち―” が、江戸東京博物館で開幕しました!
会期終了は、予定通り6月21日とのこと。
たった3週間しか開催されない貴重な展覧会となっています。
こちらは、北は北海道から南は九州まで、
江戸時代に活躍した35人の奇才絵師が集結した展覧会。
その35人の中には、昨年、東京都美術館で開催された “奇想の系譜展” の8人、
岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳、白隠、鈴木其一はもちろん、
俵屋宗達や尾形光琳、円山応挙、仙厓、河鍋暁斎といった面々も名を連ねています。
要するに、江戸絵画のベストメンバーが勢揃いした展覧会です。
しかも、そのベストメンバーそれぞれの代表作が出展されています。
特に驚かされたのが、葛飾北斎の出展作。
長野県の小布施にある北斎館の至宝ともいうべき逸品・・・・・・・
祭屋台天井絵が2面揃って出展。
さらに、昨年、森アーツセンターギャラリーで開催された、
“新・北斎展” で初めて寺外で公開されたことで話題となった・・・・・・
《弘法大師修法図》 もサラッと出展されていました。
メンバーを集めすぎて、一人一人の見せ場は少ないですが。
控えめに言っても、最強の江戸絵画展です。
やたらとたらし込みをしたがる中村芳中の 《公卿観楓図》 や、
なぜか前脚を揃えて、懐かしのだっちゅーのを決める狩野山雪の 《龍虎図屏風》 、
歌川国芳による珍しい肉筆画、《水を吞む大蛇》 など、
印象に残った作品は多々ありますが。
特に強く印象に残ったのは、髙井鴻山の 《火焔妖怪図》。
水木しげるの漫画には一切登場してないであろう、
オリジナリティ溢れる妖怪たちが列をなしたインパクト抜群の作品です。
髙井鴻山の頭の中は一体どうなってるんでしょうか?
何か変なクスリでもやってるんじゃないかと心配になったほどです。
インパクトがあったといえば、片山楊谷も。
楊谷は虎を得意とした鳥取の画家だそうです。
何と言っても特徴的なのは、毛並みの描き方。
細い筆で一本一本丹念に描いています。
近くで観れば観るほど、その気の遠くなるような作業に衝撃を受けました。
ちなみに、会場には、楊谷が虎を描いた三幅対の作品も。
左にはプレーンな (?) 黄色い虎。中央にはモノクロの虎。
そして、右に描かれていたのは、ホワイトタイガー。
若干、顔がゾンビっぽかったです。
いや、虎のゾンビってよくわからないですが。
鑑賞するのは、今回で二度目ましてですが、
改めて驚かされたのが、加藤信清の 《出山釈迦図》。
一見すると、何の変哲もないお釈迦様の絵に見えますが、
ズズズイズイとズームすると、この絵のスゴさがわかります。
実は、こちらの絵は、線ではなく、
全て経文の文字で描かれているのです。
まさに超絶技巧!
肉眼で鑑賞するには限界があるので、単眼鏡があるとベターです。
最後に、今回もっとも気になった作品をご紹介。
大阪の絵師・耳鳥斎による 《福禄寿》 です。
《福禄寿》 というタイトルながら、
福禄寿をあえて描いていないところも気になりますが。
何よりも気になったのが、鹿の前脚。
なぜかコラージュしたみたいになっています。
太いのか細いのか、どっちにも取れる表現です。
あとどうでもいいですが、この鹿をしばらく見ていたら、
地デジに移行するときのキャラクターをふと思い出しました。
こんなんいましたよね。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
今年楽しみだった展覧会の一つ、
“奇才―江戸絵画の冒険者たち―” が、江戸東京博物館で開幕しました!
会期終了は、予定通り6月21日とのこと。
たった3週間しか開催されない貴重な展覧会となっています。
こちらは、北は北海道から南は九州まで、
江戸時代に活躍した35人の奇才絵師が集結した展覧会。
その35人の中には、昨年、東京都美術館で開催された “奇想の系譜展” の8人、
岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳、白隠、鈴木其一はもちろん、
俵屋宗達や尾形光琳、円山応挙、仙厓、河鍋暁斎といった面々も名を連ねています。
要するに、江戸絵画のベストメンバーが勢揃いした展覧会です。
しかも、そのベストメンバーそれぞれの代表作が出展されています。
特に驚かされたのが、葛飾北斎の出展作。
長野県の小布施にある北斎館の至宝ともいうべき逸品・・・・・・・
祭屋台天井絵が2面揃って出展。
さらに、昨年、森アーツセンターギャラリーで開催された、
“新・北斎展” で初めて寺外で公開されたことで話題となった・・・・・・
《弘法大師修法図》 もサラッと出展されていました。
メンバーを集めすぎて、一人一人の見せ場は少ないですが。
控えめに言っても、最強の江戸絵画展です。
やたらとたらし込みをしたがる中村芳中の 《公卿観楓図》 や、
なぜか前脚を揃えて、懐かしのだっちゅーのを決める狩野山雪の 《龍虎図屏風》 、
歌川国芳による珍しい肉筆画、《水を吞む大蛇》 など、
印象に残った作品は多々ありますが。
特に強く印象に残ったのは、髙井鴻山の 《火焔妖怪図》。
水木しげるの漫画には一切登場してないであろう、
オリジナリティ溢れる妖怪たちが列をなしたインパクト抜群の作品です。
髙井鴻山の頭の中は一体どうなってるんでしょうか?
何か変なクスリでもやってるんじゃないかと心配になったほどです。
インパクトがあったといえば、片山楊谷も。
楊谷は虎を得意とした鳥取の画家だそうです。
何と言っても特徴的なのは、毛並みの描き方。
細い筆で一本一本丹念に描いています。
近くで観れば観るほど、その気の遠くなるような作業に衝撃を受けました。
ちなみに、会場には、楊谷が虎を描いた三幅対の作品も。
左にはプレーンな (?) 黄色い虎。中央にはモノクロの虎。
そして、右に描かれていたのは、ホワイトタイガー。
若干、顔がゾンビっぽかったです。
いや、虎のゾンビってよくわからないですが。
鑑賞するのは、今回で二度目ましてですが、
改めて驚かされたのが、加藤信清の 《出山釈迦図》。
一見すると、何の変哲もないお釈迦様の絵に見えますが、
ズズズイズイとズームすると、この絵のスゴさがわかります。
実は、こちらの絵は、線ではなく、
全て経文の文字で描かれているのです。
まさに超絶技巧!
肉眼で鑑賞するには限界があるので、単眼鏡があるとベターです。
最後に、今回もっとも気になった作品をご紹介。
大阪の絵師・耳鳥斎による 《福禄寿》 です。
《福禄寿》 というタイトルながら、
福禄寿をあえて描いていないところも気になりますが。
何よりも気になったのが、鹿の前脚。
なぜかコラージュしたみたいになっています。
太いのか細いのか、どっちにも取れる表現です。
あとどうでもいいですが、この鹿をしばらく見ていたら、
地デジに移行するときのキャラクターをふと思い出しました。
こんなんいましたよね。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!