Quantcast
Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

新・無料で観れる 美術百選 《JR新宿駅東口(東京都新宿区)》

$
0
0

“無料で観れる美術作品を、100点紹介しよう!”

 

そんなコンセプトで2009年にスタートした企画 『無料で観れる 美術百選』。

足掛け4年かけて、その目標を達成することができました。

しかし、自分的にはどこか完全燃焼していなかったため、

 

“無料で観れる美術作品を、さらに100点紹介しよう!”

 

と、『新・無料で観れる 美術百選』 を2012年にスタートさせたのでした。

 

あれから8年―。

ついに100点目を紹介するときがやってきました。

 

今回紹介するのは、JR新宿駅東口に、

つい先日、誕生したばかりのパブリックアートです。

新宿タカシマヤ側から眺めると、イマイチ目立ってはいませんが。

 

 

 

アルタ側から眺めると、異様に大きな作品が目に飛び込んできます。

 

 

 

中央にある高さ8m (台座も含む) の立体作品はもちろん、

パッチワークのようにカラフルな床面や、周囲のベンチや植栽も含めて、アート作品。

日本に数あるパブリックアート作品の中でも、

おそらく5本の指に入るであろう規模を誇ります。

100点目に紹介するに相応しいアート作品と言えましょう。

 

作者は、松山智一さん。

現在ニューヨークを拠点に活動している気鋭のアーティストです。

キース・ヘリングやバンクシーも描いたという、

アメリカで最も有名な壁 “バワリーミューラル” にパブリックアートを描いた日本人として、

世界のアートシーンから今もっとも熱い注目を集めています。

そんな松山さんが2年以上の歳月をかけ、

新宿の街が持つカオスさをテーマに完成させたのが、この作品なのです。

 

 

 

タイトルは・・・・・・・

 

 

 

新・無料で観れる 美術百選 100

松山智一 《花尾 (Hanao-san)》

 

 

これほどスケールの大きな作品なのに。

タイトルが、花尾って。。。

しかも、英語で 『Hanao-san』 って。。。

ダサいが一周周ってカッコイイ・・・なんてことは全然無く。

3周半くらい周って、結局ダサい感じがしました (笑)

 

とはいえ、パッと見は、よくわからない形でしたが、

“花尾さん” と言われてみれば、確かに人の形に見えてきますね。

 

 

 

顔や胴体は、抽象的な “花尾さん”。

しかし、手だけでは、かなりハッキリていました。

東急ハンズのロゴみたいに。

 

 

 

ちなみに。

そんな “花尾さん” を囲むように、スツールが設置されていましたが。

 

 

 

 

この日、しばらく “花尾さん” を見守りましたが、

誰一人として、座ろうとする人はいませんでした。

いくつかのクラスターが発生している新宿で、

まったくクラスターが発生する気配のない 《花尾 (Hanao-san)》

それはそれで、ある意味、スゴいことのような気がしてきました。

 

この作品が浸透するまで、

もうしばらく新宿駅東口の待ち合わせは、アルタ前が主流となりそうです。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

やっぱり今回も自分的には、なんか不完全燃焼ですね。

 

“無料で観れる美術作品を、続けて100点紹介します!”

 

次回から、『続・無料で観れる 美術百選』 が始まります。

 

 

<無料で観れる美術 データ>

JR新宿駅東口

住所:東京都新宿区新宿3-38




この美術室を盛り上げるワンクリックも、無料で出来てしまいます↓
Blogランキングへ  にほんブログ村 美術ブログへ


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

Trending Articles