おさなごころを、きみに
この夏、東京都現代美術館で開催されているのは、なんとなくエヴァ感のあるタイトルの “おさなごころを、きみに” という展覧会。すべての子どもと、子ども心を忘れてしまった大人のための展覧会です。 展覧会の冒頭にこそ、名和晃平さんや吉岡徳仁さんの作品が紹介されていますが。 全体としては、Rhizomatiks...
View Article美の競演 -静嘉堂の名宝-
今年2020年は、三菱創業150周年という節目の年。それを記念して、この夏、三菱一号館美術館では、“三菱創業150周年記念 三菱の至宝展” という展覧会が開催される予定でした。 ・・・・・・・・・・・が。新型コロナウィルスのせいで、来年に延期に。 しかし、同じく三菱と深い関わりを持つ静嘉堂文庫美術館で、同時期に開催予定だった “美の競演 -静嘉堂の名宝-”...
View Articleアートで一言 ~ワシントン・ナショナル・ギャラリー編~
緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ海外の美術館には気軽に行けません。当分、海外の美術館からまとまった形で作品が来日するのも期待できそうにありません。...
View Article長谷川町子生誕百年記念展
今年で開館35周年を迎える長谷川町子美術館。 この美術館を訪れたことがない方のおそらく半数近くが、 『サザエさん』 などの原画を展示するミュージアムと勘違いしていることでしょう。しかし、そうではなく、長谷川町子とその姉である毬子が集めた美術品を紹介する美術館です。 今年2020年は、ちょうど長谷川町子の生誕100年の節目の年。それを記念し、こちらでは現在、“収蔵コレクション展...
View ArticleOKETA COLLECTION:A NEW DECADE
ファッションビジネスに長年携わってきた桶田俊二・聖子夫妻によって収集されたアートコレクション。それが、桶田コレクション (OKETA COLLECTION)。これまで一般公開されたことがなかったという桶田コレクションですが、昨年4月、表参道のスパイラルにて無料で一般公開され、大きな話題となりました。 『OKETA COLLECTION:LOVE @ FIRST...
View Articleおいしい浮世絵展 ~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~
本来はこの春に、森アーツセンターギャラリーで開催される予定だった展覧会、“おいしい浮世絵展 ~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~” が会期をズラし、開催される運びとなりました。 こちらは、「江戸の食」 を切り口とした、まさに目にもおいしい浮世絵展です。寿司に、うなぎに、そばに、てんぷらに、豆腐に、 (注:館内は写真撮影禁止です。特別な許可を得て撮影しています。)...
View Articleゲストキュレーターへの道 #2
この秋、富山県美術館で開催される展覧会、“TADのベスト版 コレクション+(プラス)─あなたならどう見る?─”。 TADのベスト版 コレクション+(プラス)─あなたならどう見る?─ – 富山県博物館協会museums.toyamaken.jp...
View Article和巧絶佳展 令和時代の超工芸
現在、パナソニック汐留美術館で開催されているのは、『工芸』 をテーマにした “和巧絶佳展 令和時代の超工芸” という展覧会。 1970年以降に生まれた12人の工芸家、いや、展覧会タイトル的にいえば、超工芸家を紹介する展覧会です。そのメンバーの中には、以前にブログで紹介した作家さんが数多く含まれています。例えば、レディ・ガガが愛用するヒールレスシューズで世界から注目を集める舘鼻則孝さん 。...
View Articleなんでもない日ばんざい!
現在、上野の森美術館では、“なんでもない日ばんざい!” という展覧会が開催されています。 どこか 『ロード』 の歌詞の一節を彷彿とさせるタイトルのこちらの展覧会。本来、今の時期は、別の展覧会が予定されていたそうなのですが、新型コロナウィルスの影響により、中止を余儀なくされてしまいました。しかし、コロナに負けない上野の森美術館。急遽、「なんでもない、どこにでもある日常」...
View ArticleART in LIFE,LIFE and BEAUTY
昨年の秋以来、リニューアル工事のため、コロナウィルスとは関係なく、休館していたサントリー美術館。当初の再開予定日よりは、少し後にずれ込む形となりましたが、先日7月22日に、無事リニューアルオープンを果たすこととなりました!そんな新装開店1発目として開催されているのが、“ART in LIFE,LIFE and BEAUTY” という展覧会。...
View Article色から推理せよ!名画の色解析クイズ
画像を読み込ませると、その画像で使われている色が、その色の割合に応じて左から順に表示されるというツールがあります。例えば、葛飾北斎の代表作 《冨嶽三十六景 神奈川沖波裏》。 この作品をツールに読み込ませると・・・・・・・・・ このような解析結果となりました。青や紺が多く使われているような気がしていましたが、実は、それと同じくらいにベージュも使われているのですね。...
View Article千葉市美術館リニューアル
今年で開館25周年を迎えた千葉市美術館。これまでは、矢部又吉が設計した旧川崎銀行千葉支店の建物を、スポッと覆うように新たに建設された地上12階建てのこの建物のうち、その大半が千葉市中央区の施設として使われていましたが。今回の大々的なリニューアルにより・・・・・・ なんとこの建物すべてが、千葉市美術館の施設となりました!!...
View Article帰ってきた!どうぶつ大行進
先日7月11日に大々的にリニューアルオープンした新生・千葉市美術館。そのオープニングを飾るのは、8年前に開催された伝説のコレクション展 “どうぶつ大行進” をバージョンアップさせた展覧会。その名も、“帰ってきた!どうぶつ大行進” です。 (注:展示室内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)...
View Article森本草介展
昨年10月25日の豪雨により浸水被害を受けたホキ美術館。その被害は甚大で、地下2階の電気設備や展示室の一部が水に浸かってしまったそうです。さらに、作品にも被害が及び、収蔵庫にあった約100点が水に濡れた状態に。うち50点は修復が必要なほどのダメージを受けてしまいました。(ちなみに、額縁は全部廃棄とのこと)。...
View Article新・無料で観れる 美術百選 《JR新宿駅東口(東京都新宿区)》
“無料で観れる美術作品を、100点紹介しよう!” そんなコンセプトで2009年にスタートした企画 『無料で観れる 美術百選』。足掛け4年かけて、その目標を達成することができました。しかし、自分的にはどこか完全燃焼していなかったため、 “無料で観れる美術作品を、さらに100点紹介しよう!” と、『新・無料で観れる 美術百選』 を2012年にスタートさせたのでした。...
View Article【告知】 現在募集中のアートツアー 【告知】
注:新型コロナウイルスの影響により、通常のアートツアーはしばらく中止とさせて頂きます。再開は状況を見て判断いたしますm(__)m現在募集中のアートツアーです。アートに興味のない方でも楽しんで頂ける企画を心掛けております。初参加の方も多いので、どうぞお気軽にご参加くださいませ♪ (男女比は、7:3くらいで女性が多いです。...
View ArticleThe UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション
今年2020年の夏、もっとも注目を集めていたといっても過言ではない展覧会、東京都美術館の “The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション”が、無事開幕いたしました! (注:館内は写真撮影禁止です。特別な許可を得て撮影しています。)...
View Article隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生−石と木の超建築
公益財団法人 角川文化振興財団が、今年11月6日にグランドオープンさせる話題の文化複合施設。角川武蔵野ミュージアム。8月1日に一部の施設をプレオープンさせるというので、早速訪れてきました。最寄り駅は、JR東所沢駅。そこから歩いて約10分の位置にあるそうなのですが・・・・・・・ どう見ても普通の住宅街。“本当にこんなところにミュージアムがあるの??”...
View Article開校100年 きたれ、バウハウス ―造形教育の基礎―
1919年にドイツの都市ヴァイマールに開校した伝説の造形芸術学校。それが、バウハウス。 ヴァルター・グロピウス 《バウハウス・デッサウ校舎》 1925-26年 撮影:柳川智之(2015年)...
View Article