コロナ禍というのも、一つの大きな要因でしょうが。
最近、気づけば、すっかり恋を休んでいた気がします。
このままでは、マズい!
ということで、竹久夢二美術館で開催中の展覧会、
“夢二に学ぶ、恋のいろは ―失恋体験から、モテ仕草まで―” に行ってきました。
夢二パイセンから、いろいろ学びたいと思います!
(注:館内は写真撮影禁止です。特別な許可を得て撮影しています。)
会場には、男女の姿を描いた作品や、
夢二が実際に付き合っていた女性をモデルにした絵画など、
「恋」 と関連した作品や資料などが、数多く展示されています。
特に興味深かったのは、女性のモテ仕草を紹介するコーナー。
「上目遣いで見つめる」 や 「あごを指で触れる」 「首を傾げる」 など、
夢二が描いた美人をモデルに、現代でも通用しそうな様々なモテ仕草を紹介していました。
確かに、モテ仕草だとは思うのですが・・・・・。
「体を傾ける」 や 「袖をつかむ」 にいたっては、モテ仕草というよりも、あざとい仕草。
田中みな実さんや弘中綾香アナがナチュラルにしてそうな仕草です。
男ver.のモテ仕草の紹介はなかったので、
それに関しては、参考にならなかったのですが。
夢二が恋人の彦乃に送った手紙は、大変参考になりましたφ(.. )
「話したいことよりも何よりも ただ逢うために逢いたい。」
いつか機会があれば、LINEで使ってみようと思います。
すぐに冷静になって、送信取消する可能性が大ですが。
他にも、夢二パイセンは、女性に関して、こんなことを教えてくれました。
こちらの日記の中には、こんな一文が書かれていたのです。
女はどんな悲しみのときでも 飯を多く食うことと
子を生むことと うそをいうものだ。
悲しい時でも、女性は多く飯を食うのですね。
食が細いというのは幻想だったのですね。
勉強になりやす!
また、恋愛マスター夢二パイセンは、
『恋愛秘語』 なる恋愛バイブルも出版していたのだそう。
展覧会では、その書の中で登場する言葉の一部がパネルで紹介されていました。
その中から気になったものをいくつか。
・夫人を代表して一言する女は、
多くの場合ヒステリイなのはどういうものだろう。
― 誰とは言いませんが、何人かの顔が思い浮かびました。
・何一つ拒まぬ女は、何一つ持っていない。
― だいぶ辛辣ですが、芯を食った言葉である気がします。さすが夢二パイセン。
・口許の悪い女は、めったに笑わない。たまに笑えば手で笑う。
― 恋愛に関する言葉というか、これはあるあるネタじゃなかろうか。
・昔は、見そめる、思いそめる、思いなやむ、
こがれる、まよう、おもい死ぬ、等々の言葉があった。
今は一つしかない。「I LOVE YOU」。
― そういえば、一昔前に 『100万回の「I love you」』 という歌が流行ったことを思い出しました (笑)
・「月が綺麗ね」 と彼女が言ったとき、仰いで月を見る男は馬鹿だ。
― 自分だったら、反射的に確実に仰ぎ見ます。どうするのが正解なのでしょう?
月よりも綺麗な君がいるから、僕は月を見ないよ的な返しをしろとでも?
ちなみに、展覧会には、大正時代の恋愛観を紹介するパネルも。
特に面白かったのが、読売新聞に掲載されていたという 「身の上相談」 。
身籠った相手には妻子がいただの、売れない役者に恋しただの、
相談する内容は、令和の今も、大正時代もあまり変わらないようです。
それら女性たちの恋の悩みに対して・・・・・・
記者が、容赦なくバッサリと回答しています。
いや、何様だよwww
ありそうでなかった恋を切り口とした展覧会。
恋愛リアリティーショーよりも、リアルな恋が垣間見えますよ。