天然の山としては東京23区内最高峰の愛宕山。
高さ25.7mのその頂上には、愛宕神社と、
そして、かつてはNHKの前身の一つである社団法人東京放送局 (JOAK) がありました。
その後、NHKの本社は移転。
昭和31年には、残された東京放送局の建物が、
世界初の放送専門博物館となるNHK放送博物館へと生まれ変わりました。
ちなみに、現在の建物は2016年にリニューアルオープンしたもの。
無料で観られる民放と違って、NHKの受信料は有料ですが、
こちらのNHK放送博物館は逆に、どなたでも無料で楽しめる施設となっています。
施設内には、貴重な放送機材や、
NHKの人気番組の貴重な資料の数々が展示されています。
個人的に一番テンションが上がったのは、
『ピタゴラスイッチ』 で実際にオンエアされたピタゴラ装置の再現です。
テレビでは縦横無尽にからくりが動いていますが、
実物は想像していたよりも、だいぶこじんまりとしていました。
この小さな装置で、あれほどまでに人を惹き付けられるだなんて。
さてさて、そんなNHK放送博物館では現在、
“~パパもママもみていた!~おかあさんといっしょ” という企画展が開催されています。
こちらは、放送開始からすでに60年以上が経つあの国民的番組、
『おかあさんといっしょ』 に焦点を当てたもので、貴重な資料をもとにその歴史を紐解く展覧会です。
この展覧会を通して初めて知ったのですが、
その前身となるのは、『うたのおばさん』 なるラジオ番組だったとのこと (←何ちゅうネーミング!)。
しかし、1960年代になるとテレビが普及したため、
幼児向けのテレビ番組が作られることになります。
ところが、この頃、幼稚園に通う子供が急増!
そのため、午前中にテレビを見る子どもが2歳児までに。
2歳児が飽きずに楽しめる最大の時間は2分半という研究結果のもと、
人形劇や歌、ダンスなど、さまざまなコーナーがミックスされた番組が誕生することとなったのだとか。
そうしたコーナーの一つとして試行錯誤の末、生まれたのが、
『志ん輔ショー』 であり、『パジャマでおじゃま』 であり、『ハイ・ポーズ』 であったとのこと。
今日の今日まですっかり忘れていましたが、
志ん輔お兄さん好きだったなァとか、ハイ・ポーズのコーナーは苦手だったなァとか、
子どもの時のことをいろいろと思い出すことが出来ました。
子どもの時の気持ちに戻れること請け合いの展覧会です。
個人的に何より懐かしかったのは、
「にこにこぷん」 の主要3体の着ぐるみの実物が観られたこと。
わー、じゃじゃまるだ!ぴっころだ!ぽろりだ!
と、心の中で、年甲斐もなくハシャいでしまいました。
・・・・・・・・・ただ。
その後、冷静になって、マジマジと眺めてみたところ。。。
顔がそこまで可愛くないことに気が付かされました(笑)
あの頃は、可愛く見えていたはずなのに。
なお、博物館では、「にこにこぷん」 以外の人形劇キャラクターも紹介されています。
ちなみに。
こちらが記念すべき 『おかあさんといっしょ』 の人形劇第一号の 「ブーフーウー」。
声優はそれぞれ、ブーが大山のぶ代さん、
フーが三輪勝恵さん (=パーマン1号の声優)、そして、ウーが黒柳徹子さんとのこと。
なんとも豪華な声優陣です。
と、黒柳さんが 『おかあさんといっしょ』 で声優を務めていたこともビックリでしたが、
それ以上にビックリしたのが、2代目の 「うたのおにいさん」 が水木一郎さんだったという事実。
子どもたち相手に、あんな暑苦しい歌い方をしていたのでしょうか??