架空の深夜ラジオ番組。
『アートテラー・とに~の"画家よ聞いてくれ"』。
DJを務めるアートテラー・とに~のもとには、
毎回、美術界の巨匠たちからメールが届くそうな。
さぁ、そろそろオンエアが始まるようですよ。
こんばんは。アートテラーのとに~です。
今夜も始まりました 『アートテラー・とに~の"画家よ聞いてくれ"』。
画家の皆さま、本日も最後までお付き合い頂けたら幸いです。
いやぁ、『半沢直樹』 終わってしまいましたねぇ。
久しぶりにドラマにドはまりしまして、毎週日曜が本当に楽しみでした。
それだから、僕はもう完全に今、半沢ロスです。
そこで本日は、『私、○○ロスです。』 というテーマでメールを募集したいと思います。
画家の皆さまは、一体どんなロスになっているのでしょうか。
皆さまのロスエピソードを、是非ぜひお寄せくださいませ。
普通のお便り、いわゆる “ふつおた” も随時お待ちしております!
さてさて、早速メール読んでいきましょう。
まずは “ふつおた” が届いております。
都内にお住いの女性の方ですね。
ラジオネーム 「画狂アラサー卍」 さんです。
「とに~さん、こんばんは。」
こんばんは。
「とに~さんにどうしても聞いて欲しいことがあります。」
はい。何でしょう?
「私には変わり者の父がいます。」
どんな風に変わり者なんですか?
「私の父はお金に全く関心が無いのです。
先日、津軽のお殿様から屏風絵を描いて欲しいと頼まれたのですが、
父がなかなか描こうとしないので、使者が我が家に来て、5両のお金を置いていきました」
それは大金ですね!
「そして、津軽のお殿様から、
『もし、絵を描いてくれたら、さらに報酬を弾む』 という申し出があったのですが。
それに対して父は、こう答えたのです。
『この前置いていったあの5両を引き取ってくれたら、絵を描きに行ってもよいよ』。
意味わからなくないですか?お金に無頓着にもほどがありますよね?
そのせいで、うちはいつも貧乏です。
あと、父は何かと引っ越しをしたがります。多い日には、1日3回引っ越したこともあります」
えっ?1日3回も!それってもはや、引っ越しなんですか (笑)?
「ちなみに、父に関して一番許せないのは、
顎が出てる顔だからと、私のことを 『アゴ』 と呼んでくるところです。
誰のせいで、この顔になったんだと言ってやりたいです。」
「画狂アラサー卍」 さん、怒ってますね~。
番組特製のステッカーを送りますので、機嫌直してください!
あっ、でも、また引っ越しちゃってるかも。この宛先で届くのかなぁ。
はい。そんな 「画狂アラサー卍」 さんからのリクエスト曲です。
一青窈で 『アリガ十々』 。
お聴き頂いたのは、一青窈で 『アリガ十々』 でした。
なんだかんだで、「画狂アラサー卍」 さんはお父さんのことがお好きなんですね。
これからも是非親子仲良く絵を描いてくださいませ。
続いて、メールが届いております。
パリにお住いの税関吏 「素人と呼ばないで」 さんからです。
「とに~さん、こんばんは。毎週放送を楽しみにしています」
ありがとうございます。
「僕は今、個展ロスです。」
個展ロス?
「僕は税関吏をしながら、独学で絵を描いているのですが。
先日ついに人生で初めて個展を開くことができました!」
それはおめでとうございます!
「個展が終わってしまったので、今とても悲しいです。
しかも、会期中お客さんが0人だったで、なおさら悲しいです。」
0人?そんなことってあるんですか?
「終わってから気が付いたのですが、
個展の案内状に会場の住所を記載し忘れていたようです。
どうりでお客さんが来ないはずですよね。
次こそはちゃんと住所を記載しようと思います。」
住所ロス!!
住所は書き忘れちゃダメですよ。
「素人と呼ばないで」 さんには、番組オリジナルストラップを差し上げたいと思います。
って、あれ?メールに住所が記載されてないですね!?
またやらかしてますよー!
そんな 「素人と呼ばないで」 さんからのリクエスト曲です。
森田童子で 『ぼくたちの失敗』。
森田童子で 『ぼくたちの失敗』 をお聴き頂きました。
「素人と呼ばないで」 さん、もう失敗しないでくださいね。
さて、もう一通メール届いています。
こちらのメールは、新宿区にお住いの中村彝さん・・・・・あっ、失礼いたしました!
ラジオネームがありましたね。申し訳ありません!
改めて、新宿区にお住いの 「中村屋の中華まん怖い」 さんです。
「とに~さん、こんばんは。今日は初めてメールしてみました。」
初めてのメール、ありがとうございます。
「最近、大きな失恋をしてしまいました。」
失恋かぁ。それはツライよね。
半沢ロスとか言ってる自分が恥ずかしくなってきました。
「僕は、とあるパン屋さんの社長夫妻のご厚意で、
お店の裏にある画室に住まわせてもらっていました。
僕が好きになってしまったのは、そのご夫妻の娘さんです。」
なるほど。恩人の娘さんを好きになってしまったんですね。
「僕はその女性の事を本気で愛していました。
彼女も、僕のことを本気で愛してくれていました。
なので、彼女のヌード画も描きました。」
・・・・・・いや、それは知らんけど。
「結婚して欲しいとプロポーズをしたところ、
彼女ではなく、彼女の母親から猛反対されてしまいました。
理由は僕が病弱だからです。あと、ヌード画を描いたことも許せないそうです。
娘の恋愛に母親が口出すって、おかしくないですか?
それ以来、僕は俊子ロスです。」
あっ、彼女の名前を出しちゃいましたね。
僕も「中村屋の中華まん怖い」 さんの本名読み上げちゃったんで、人のこと言えないですが。
「追伸。彼女はその後、インド人と結婚したそうです。
それがきっかけで、今彼女のお店ではインドカリーが人気メニューだそうです。
僕もいつか食べに行こうと思っています。」
食べに行きたいんかい!
切なくなるだけだから、やめておいた方がいいと思いますよ。
そんな 「中村屋の中華まん怖い」 さんからのリクエスト曲です。
Official髭男dismで 『Pretender』 。
Official髭男dismの 『Pretender』 をお聴きました。
というわけで、そろそろお別れの時間がやってきたようです。
また来週この時間にお会いいたしましょう。さようなら。