スヌーピーミュージアムの跡地に、居抜きの形で、
2019年にオープンしたソニーミュージック六本木ミュージアム。
こちらで現在開催されているのは、“DOUBLE FANTASY - John & Yoko” という展覧会です。
世界で最もクリエイティブなカップルと言っても過言ではない、
ミュージシャンのジョン・レノンと現代美術家のオノ・ヨーコさん、2人の歴史を紐解く展覧会。
ジョンの故郷であるイギリスのリバプールで開催された際には、
なんと約70万人 (!) を動員したというお化け展覧会の日本版です。
会場には、直筆の歌詞をはじめとするジョンにまつわる品々や、
《白いチェス・セット》 をはじめとするオノ・ヨーコさんの代表作の数々、
さらに、2人が結婚式で着用した衣装など、
ジョンとヨーコにまつわる様々な展示品が紹介されていました。
ビートルズ好きな洋楽ファンならびに、
オノ・ヨーコさん好きな現代美術ファンにとっては、見逃せない展覧会です。
なお、それらの展示品の中には、あの有名な 「ベッド・イン」 の再現も。
さすがにベッドは本物ではないですが、
その前に置かれているギブソンのギターは、本物です!
ボディには、ジョンによる2人のイラストが描かれていました。
どちらかが気に入らなかったのでしょうか。
DOUBLEで描かれていました。
また、展示品の中には、ジョンの代名詞ともいうべき (?) メガネも。
展覧会では、オノ・ヨーコさんのグラサンと向き合うに展示されていました。
展示品と展示品が見つめ合う。
こんな斬新な展示が成立するのは、
きっとこの展覧会だけでしょう。
さてさて、興味深い展示品は多々ありましたが。
個人的にもっとも印象に残っているのは、
ジョンが日本語を学ぶために、スケッチブックに描いた数々のドローイングです。
それらの中には、曜日を覚えるために描かれたものや、
「Wabisii (わびしい)」 という単語を覚えるために描かれたものも。
わびしいのか。わびしくないのか。
微妙な塩梅のイラストです。
最大限にイマジンしてみましたが、
どういうシチュエーションなのかわからずじまい。。。
果たして、ジョンは本当に “わびしい” という概念を理解できたのか。
非常に気になるところです。
そうそう。イマジンといえば、展覧会のラスト、
シアター形式の展示空間で、『イマジン』 のMVがリピート再生されていました。
曲はもちろん知っていましたが、MVをちゃんと視るのは、実は初めて。
ジョンが歌っている時、こんなにもオノ・ヨーコさんの表情が死んでいたとは!
心ここにあらず。
世の中の平和よりも何よりも、
ジョンはまず、隣のヨーコに想いを馳せた方がいいのでは?
そう思わずにはいられませんでした。
ちなみに。
展示品も充実していましたが、
オリジナルグッズも充実しています。
ただ、オノ・ヨーコさんの芸風 (?) が、
白地にシンプルなフォントのモノが多いため、グッズもそんなテイストに。
ミュージアムショップが、まるで無印良品のようでした。