“無料で観れる 美術百選” の終了から約1ヶ月― 。
3年半にも及ぶチャレンジを終え、解放感を味わえると思いきや・・・。
僕は悩んでいました。
「果たして、僕は、無料で観れる美術作品に、すべて出合ったのだろうか?」
と。
「まだ、まだ見ぬ無料で観れる美術作品があるのではなかろうか?」
僕の無料で観れる美術作品を探す旅は、まだ終わっていないような気がしてなりません。
そこで、僕は、再び立ち上がりました!
『無料で観れる美術作品を、あと100点紹介しよう!』
この使命を達成するため、またまた走り始めます!
・・・というわけで、威勢よく走り始めたのは、いいですが、どこに行きましょう??
今回は、 “新・無料で観れる 美術百選” の記念すべき第1回目。
門出を祝うに相応しいビッグネームの無料で観れる美術作品に出会いたいところです。
過去100回に登場していないアーティストで、
なおかつ第1回目に相応しい超大物と言えば、彼しかいないでしょう!
ライフ誌が選んだ “この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人” に唯一選ばれた日本人。
そう。葛飾北斎です。
無料で観れる葛飾北斎の作品はないものか。
我々スタッフ (←?) が一生懸命、一生懸命探しました。
そして、無料で観れる葛飾北斎の作品が見つかりましたよ。
やってきたのは、東武大師線大師前駅。
ちなみに、東武大師線は、西新井駅と大師前駅しか無い単線です。
こちらの駅に降り立ったのは、初めて。
写真だけ見ると、なんだかパリのようではないですか? (注:実際は、足立区です)
駅を出ようとした時、衝撃の光景が!
自動改札じゃない!しかも、改札に誰もいない!!
まさかまさかの無人駅。
前言撤回。全然、パリのようではありません。
というか、東京のようでもありません。 (注:実際は、足立区です)
無人改札を抜けて、しばし、てくてくと歩いていくと、参道にぶつかります。
そして、この参道の先に待ち構えているのが、
總持寺。通称、西新井大師です。
川崎大師と並んで、関東三大大師に称される西新井大師。
僕が得た情報によりますと、
こちらの西新井大師に、なんと北斎の晩年最大級の肉筆画があるのだとか。
しかも!
その肉筆画を公開するのは、毎年10月第1土曜日だけなのだとか。
さらに言えば、公開時間は午前10時から午後4時まで。
つまり、一年365日のうち、たった6時間しか公開されないという幻の無料で観れる美術作品なのです。
僕が訪れたこの日は、2012年10月6日。
スケジュール案内板 (?) にも、きちんと “北斎会” の文字が書かれています。
超レアな作品との対面に、ドキドキワクワクが止まりません。
もし、今日を逃せば、来年まで待たなくてはいけないのです。
荒くなった息を整えて、いざご対面!
新・無料で観れる 美術百選 001 葛飾北斎 《弘法大師修法図》
モチーフも迫力がありますが、
単純に縦150cm横240cmという大きさも迫力がありました。
これまでに数々の北斎作品を目にしてきましたが、そのどれよりも圧倒的に大きかったです!
それに、毎年6時間しか公開されないだけあって、保存状態も最高!!
もしかしたら、美術館でお金を払って観た北斎作品の数々よりも、
今回、西新井大師で観た 《弘法大師修法図》 のが感動は大きかったかもしれません。
これだから、無料で観れる美術作品の旅はやめられません。
無人駅に着いたときは、どうなることかと思いましたが (笑)
ここまで来た甲斐はありました。
西新井大師さん、ありがとう!
また来年!
<おまけ>
西新井大師に安置されていた謎すぎる地蔵です↓
塩にまみれた塩地蔵。。。
塩キャラメル、塩麹と、食品界には、塩ブームが沸き起こっていますが。
まさか、地蔵界にも塩ブームが (笑) ?!
ともあれ、西新井大師に行けば、この塩地蔵も、もれなく無料で観れます。
<無料で観れる美術 データ>
總持寺
住所:東京都足立区西新井1-15-1
アクセス:○東武大師線「大師前駅」より徒歩5分
この美術室を盛り上げるワンクリックも、無料で出来てしまいます。
↧
新・無料で観れる 美術百選 《總持寺(東京都足立区)》
↧