現在、ポーラ ミュージアム アネックスでは、
“「Christmas Smile」チャリティーオークション” が開催されています。
会場には、ガガ様が愛用したシューズを作った舘鼻則孝さんや、
きゃりーぱみゅぱみゅのMVにも関わっている増田セバスチャンさん、
唯一無二の切り絵を生み出す福井利佐さんら、
過去にポーラ ミュージアム アネックスで個展が開催されるなど、
ゆかりあるアーティストを中心にした20名の作家の新作が発表されています。
その20人の中には、シュールな作風でカルト的な人気を博す束芋さんや、
富山県美術館での展覧会でご一緒した開発好明さんのお名前もありました。
紅白歌合戦なみの豪華メンバー揃い踏み。
年末を飾るに相応しい展覧会です。
なお、新作のテーマは、「クリスマス」 とのこと。
それぞれの作家が、自分なりの解釈で、
「クリスマス」 をテーマにした作品を制作しています。
例えば、104年続く博多人形師の4代目となる中村弘峰さんは、
伝統的な博多人形の技法で、トナカイと橇をモチーフにした作品を制作。
また例えば、画家で絵本作家のヒグチユウコさんは、
クリスマスリースを掲げる少女を描いた円形の作品を制作しています。
どれも自分用のクリスマスプレゼントに欲しくなるものばかりですね。
「あぁ、こんな作品が買えたらなァ」 と思ったそこの貴方、
なんと、今回出展されている新作はすべて、購入することができるのです!
第3波が発生し、新型コロナウィルスのせいで、
僕らの生活は先が見えない状況がまだまだ続いています。
こんな状況だからこそ、アートは何かできないかと企画されたのが、こちらの展覧会。
企画の趣旨に賛同した20名の作家によるこれらの新作はすべて、
サイレントオークション形式 (※) にて、オンラインで入札することが可能となっています。
(※サイレントオークションとは、入札形式のみのオークション。競りは行わず入札した人の中で最高額をつけた人が落札者となります)
なお、今回のオークションで得た収益は全額、
新型コロナウィルス対策に関する日本赤十字社の活動に寄付されるそうです!
詳細は、こちらから↓
素敵なアートが手に入るかもしれない上に、
なおかつ、新型コロナウィルス対策にも役に立つだなんて。
素敵やん。
ちなみに。
個人的に一番欲しいと思ったのは、野口哲哉さんの作品です。
タイトルは、《POLA Dot or snowball~土佐光吉源氏物語色紙絵 夕霧に基づく~》 。
よく見れば、女性が着ている着物の柄が、
ポーラのシンボルである 「POLA Dots」 になっています。
平安時代にこんな着物は無いでしょうが、
不思議なほどに違和感がありませんでした。
違和感がないと言えば。
この作品は、しれっと会場に溶け込んでいましたが、
冷静に考えたら、まったく 「クリスマス」 とは関係ありませんでした (笑)
もう一点欲しいと思ったのが、「フェイク・クリーム・アート」 の第一人者で、
“現代アート界のスイーツ王子” との異名を持つ渡辺おさむさんのこちらの新作。
クジャクの全身には、スイーツなデコレーションが施されています。
よく見ると、止まり木の土台がフルーツケーキに、
止まり木そのものは、ブッシュドノエルになっていました。
なるほど。それで、「クリスマス」 と思いきや。
観る角度を変えると・・・・・・
クジャクの尾羽がクリスマスツリーに!
なんとロマンチック!なんとメルヘンな作品なのでしょう。
思わず、「甘~い!」 と叫びたくなる作品です。