前回に引き続き、今回もHareza池袋に設置されたアート作品をご紹介いたします。
まずは、豊島区と関わりの深い画家・山田弘子の作品から。
山田弘子は、パリやデュッセルドルフで制作活動をした後に、帰国。
その後、豊島区南大塚に拠点を移し、
2002年に亡くなるまで、その地で活動を続けました。
晩年は豊島区教育委員にも就任していたという縁もあり、
今年1月に、彼女の遺族より、14点の絵画が豊島区に寄贈されたそうです。
なお、その中には彼女の代表的なシリーズとされる 《Stroke》 も。
さまざまな形のキャンバスが合体したポップな印象の作品です。
1984年に発表された作品とは思えない新鮮さがありました。
続いては、Hareza Tower7階にあるスカイラウンジへ。
スカイラウンジというだけであって、展望スペースではあるのですが・・・・・
なにせ7階なので、景色はたかが知れていました (笑)
視線の先に聳えたつサンシャイン60には遠く及びません。
とはいえ、こちらのスカイラウンジには、アートがあります。
それが、こちら↓
皆さまが座っているこちらのベンチは、
実は、美術家の野老朝雄さんによる最新作。
そう、東京2020オリンピックのエンブレムを担当したあの野老さんです。
この 《RHOMBUS CONNECT SEATING》 も、
東京2020オリンピックのエンブレムと同様に、
組み合わせによって、さまざまな形になるのだとか。
日によって形が変わる青いベンチ。
忘れられない失恋の想い出がある方は、
是非、このベンチに座って、浸ってみてはいかがでしょうか?
さてさて、こちらのスカイラウンジには、
もう一つ、アート作品が設置されていました。
壁面に等間隔で並んでいるのは、
それぞれ違う石で出来た3枚のパネルです。
その表面をよく見てみると・・・・・・
それぞれに、3.141592・・・と続く、円周率が彫り込まれています。
しかも、らせん状に。
続・無料で観れる 美術百選
006 久門剛史 《crossfades #5 Found Numbers》
作者は、今年、豊田市美術館で開催された、
国内初の大規模個展が大評判となった現代美術家・久門剛史さん。
この作品は、「同じ配列を繰り返すことの無い円周率のように、
人々の営みが現在を確かに刻み、未来へと永遠に広がり続ける様子」 をイメージしているそう。
ちょうどこの作品が設置されていたのは、
オフィスへ向かうエレベーターホールの真ん前でした。
Hareza池袋にオフィスがある会社員の皆さまは、
この作品にきっと、日々励まされていることでしょう。
ちなみに。
Harezaタワーの1階の男子トイレは、
国内外で活躍する現代美術家・金氏徹平さんが手掛けています。
あまりにもアーティスティックなので、
落ち着いて用を足すことができませんでした (笑)
どうやら女性トイレのほうは、現代美術家の西山美なコさんが手掛けているとのこと。
そちらも気になりましたが、さすがに自粛しました (←当たり前!)。
女性の読者さんのご報告をお待ちしております。
<無料で観れる美術 データ>
Hareza池袋
住所:東京都豊島区東池袋1-19-1
アクセス:○JR山手線・東武東上線・東京メトロ 「池袋駅」 徒歩4分
○東京メトロ有楽町線 「東池袋駅」 徒歩11分